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映画「あなたの番です劇場版」ネタバレなし感想♪ 映画館に行くのはあなたの番です!

2020年の4月〜9月まで2クール放送され、一大考察ブームを巻き起こした「あなたの番です」の劇場版。ドラマの冒頭、菜奈と翔太が引っ越した当日、じゃんけんに負けたのが翔太で、住民会に出たのも翔太。そのため、交換殺人ゲームが起こらなかったら…という設定のパラレルワールドの物語。

パラレルワールドでは、菜奈と翔太が幸せに暮らし引っ越しから2年が経過。ついに結婚披露宴を開くことになり、船上で行われるそのパーティーに仲良くなったマンションの住民の皆様を招待することに。その船上で連続殺人事件が起こります。

1.菜奈ちゃんが生きてる!


まずはとにかく、菜奈ちゃんが生きてるー!ってことですよね。幸せな2年間を過ごした菜奈ちゃんと翔太くんの幸せないちゃいちゃが見られるのは、ドラマファンとしてはこのうえなく幸せでした。菜奈ちゃんが好き!という気持ちが全ての原動力となっている翔太くんは今回も暴走します。

ほら、黒島ちゃんにもこの仕打ち…。大事なのは菜奈ちゃんを守ること、それだけです。

そして、菜奈ちゃんから諌められても絶対悪いと思ってない。だって菜奈ちゃんが全てだから。本当に翔太くんは愛の人。最後に翔太くんが語る言葉でもそれが分かります。翔太くんの愛し方と菜奈ちゃんの愛し方は少し違うんですよね。

演じている田中圭さんも、クランクインのとき、菜奈ちゃんが生きているということに感動して泣きそうになったそうです。本当に翔太くんを生きていたんだなとそれを聞いたこちらもウルウル😭


2.パラレルワールド

冒頭からお馴染みの面々が続々と登場します。で、何度も言っていますが、パラレルワールドなので、ストーリーは違えど、登場人物たちの性格、趣味嗜好、境遇などはドラマと変わりません。だから、ドラマを見ていた人たちは、登場人物たちの行動に「あー!あるある」ってなるのが楽しいし、それだけじゃなく、この映画は考察がポイント!あいつはこういう性格だから、あいつのこと恨んでいるはずだから、◯◯が犯人なんじゃないか…と考察しながら見ることができるんです。

事前の考察でも、みんなが犯人の第一候補にしていた黒島ちゃん。もちろん彼女の猟奇的な内面はそのままなので、否が応でも何かしでかしそうな気はしてきます。ドラマ版のHulu特別編で描かれた過去ももちろん存在したうえでの黒島ちゃんです。そして、手先というか下僕というか…な内山もちゃんといます。


そして、黒島ちゃんと言えばどーやん。今回はパラレルなので、マンション住民ではありません。だけど船には乗ってるんですね。で、黒島ちゃんとも関係性はドラマと近い感じになっています。女性が苦手なところは変わらず、めちゃくちゃ強いところも出てきます。アクションかっこよかった!今回、私的に一番引き込まれたのが実はどーやんでした。


まあ、この二人はある意味、裏の主人公たちのようなもの。なので詳しいことは全く書けないのですが、ドラマ以上に二人とも感情や関係性の変化が伝わってきたし、すごくいい物語になっているなと思いました。

そのほかのキウンクエ蔵前の面々は、というと。

尾野ちゃん、なんで妊娠してるの?となりつつも、いやそもそも妊娠も嘘なんじゃないか…とか。今回も手作り◯◯があるんですが、それの見た目がドラマ以上に怖かったり😂


予告でも流れている、早苗さんのバタフライは映画館でも爆笑が起きてましたが、一見真面目な主婦に見えてぶっ飛んだ性格であり、息子を盲目的に愛している早苗さんならやりかねんと思えるし。

几帳面で生真面目な田宮さんはその性格を遺憾なく発揮し、ますますおかしな人になっているし。歌は苦手と生瀬さんは言っていますが、パーティーでの歌唱は披露宴ってよくこんなおじさんいるよね、って感じでとても面白かったです。お上手だったし。今回は奥様の君子さんもいい味だしてたなあ。

赤池家の関係性もそのまま。幸子さんは本当に性格悪くて、今回も美里さんをいびり倒してるし。

今回、少し関係性が変わっていたのは、藤井さん、久住さん、児嶋さんの3人ですかね。船で相部屋になるのでわりと常に3人で行動していて、ご本人たちもおっしゃっていましたが、修学旅行感がすごい😂けっこう殺伐とした展開の中でこの3人のシーンはとてもほっこりしました。久住さんのエレベーター好きな変態性は相変わらずだし、あな番スタッフが袴田さん好きすぎ。今回もばっちり袴田さんがネタになっています。


クソ兄こと菜奈の元夫細川朝男。映画では離婚が成立し、翔太の突飛な提案のせいでなぜか元妻の結婚パーティーでスピーチをさせられるはめに😂ぐいぐいくる翔太に困惑するクソ兄という構図は相変わらずで、この二人のやりとりがまた見られて嬉しかったです。


水城刑事と神谷刑事の刑事コンビも変わらず出てきます。水城刑事が少しだけ頼もしくなっていますが、少しだけ。切れ物神谷がときおり呆れる、という関係性は変わらずです。


後半戦で管理人だった蓬田は転職してカメラマンに。でも馴れ馴れしい性格とちょっと変な動きはそのままです。

同じく後半戦からの南さん、彼も立場は変わっています。が、背負っているものはそのままなので、どういうことでかかわってくるのか注目です。

ということで、今まで書いてきたようにドラマを見ていた方はただただ楽しく見られると思います。ドラマで亡くなった方がまた元気に動いているのを見るのも嬉しかったし。

一方ドラマを見ていない方は、個性爆発の登場人物たちにびっくりしたり、笑ったり、恐ろしくなったりしながら楽しく見られるんじゃないかな、と思います。事前に予備知識がなくても、序盤からあな番ワールド炸裂しているので、深く考えずにその世界に身を委ねちゃえば楽しめます。

3.新たな登場人物

①浦辺優(門脇麦)・・・なぜ船に乗っているのかその目的が全く分からない謎の女性。この役に麦ちゃんもってくるところがあな番だなぁと。もちろんしっかりかかわってくるので注目してください!

②早川教授(酒向芳)・・・ドラマでは名前だけの登場だった早川教授が今回は実際に登場。独特の風貌が科学者っぽくてぴったりでした。

それにしても、完全に追加のキャストはこのお二人だけなんですよね。しかも早川教授はある意味既出だし。そう考えるとドラマの時点でとんでもなく映画並みに豪華なキャストで作っていたんだなと実感しました。

4.テンポのいい怒涛のストーリー展開

さて、今回の映画の舞台は船上です。ということで、よけいな邪魔が入らないんですね。だからキャラの把握もしやすいし、船が陸に着くまで、と解決までに期限もある。また、船上なので、日常生活を描く部分もなく、ひたすら事件について描かれる。言ってみれば、小説の密室もののような作りです。なので、ドラマよりもかなりテンポがよく、次々に事件も起きるし、それの解決について決まったキャラたちで一気に進んでいき飽きさせません。

伏線も随所に散りばめられていて、それもいいところで回収されていきます。小さいことから大きいことまで、いろんな伏線。途中で、ちょっとしたギミックが使われているんですが、そこが明かされたときはかなり驚きました。

殺され方の独特さ、怖さはあな番ならでは。今回も顕在です。私はどうにも怖くて、途中ちょっと目を逸らした場面もあり。

そしてラストの解決場面もあな番らしく奇想天外なやり方だし、アクションあり小ネタあり。前述した翔太くんの言葉にも注目です!

5.エンドロールまで見逃せない!

圭さんも番宣で繰り返し言っていましたが、この映画、エンドロールにまだもう一捻りあります。ドラマファンにはたまらない!えーっ!!ってなるはず。絶対に最後まで席を立たないでください。


と言うことで長々と書いてきましたが、言いたいことをまとめると面白いので見てください!ってことです。ネタバレを避けて書いたので良さを伝えきれてないかもですが、私は犯人もおー!ってなりました。全然分からなかった。ネタバレしても大丈夫かなというくらいの時期になったら、書き足すかもしれません。