読書⑬

1. 天使はここに     作者  朝比奈あすかさん

朝比奈さんの作品を初めて読みました。

ファミレス「エンジェルズ・ダイニング」で働きはじめて7年が経つ22歳の真由子が主人公。

本の帯には
仕事で人生を切り開いていくことへの希望と喜びをすがすがしく描いた、
働く女子の青春小説!

とあります。

ファミレスの舞台裏に興味もあり、図書館で借りました。
主人公はマニュアル通りに仕事をこなし、店やお客様ファーストなあまり、パートやアルバイトの仲間に寄り添うことができない一面がありました。しかし、彼女が、それに気づいた時から物語の面白さが加速されていきました。ラストの方で、慕っていた元店長との再会には感動し、彼女のこれからの明るい未来への予感もあり、読後感はとても良かったです。

毎日を大切に生きると、前に進める。
見てくれている人は必ずいる!ということも、この作品は教えてくれます。

ファミレスの舞台裏もよくわかりました。
真由子役を伊藤沙莉さんでドラマが見てみたいです。


2 .  何がおかしい 新装版     作者  佐藤愛子さん

映画「90歳、何がめでたい」を見て、作品を読んでみたくなり、愛子先生のエッセーを図書館で借りました。先生の作品を読むのは初めてです。

このエッセーは先生が六十代の頃に書いたとのこと。
帯には「こんなヘンな人間でも九十七年も元気よく生き抜けるのだ」
とあります。……読む前から元気がもらえそうな予感。

観察力も素晴らしく、思っていることを正直にズバッと書いている文章に、私の気持ちもスカッとします。

親友の和尚さんが、狐の憑いた女の人から、憑いた狐を落とすのを見た話や
ニセモノになりすまされた話などは、大変驚きました。

先生と作家の北杜夫さんが言う独り言の話が一番好きな話です。
ちなみに先生が「うるさい!何だというんです!」で、北杜夫さんが「アイしてます」です。独り言でもレベルがちがいます!

スカッとしたい。笑いたい。怒りたい。うなずきたい。
そんな時の一冊ではないかと……











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