見出し画像

植物油脂に気をつけよう

マーガリンやショートニングは避けている、という方はたくさんいらっしゃると思います。しかし姿を変えて生活の隅々に浸透しています。

安価で流通量も多い食用植物油。食品メーカーをはじめ、飲食店や外食産業にとって主要なものです。
主にキャノーラ油(菜種油)、パーム油、大豆油が代表的です。
そして多くの加工食品にはトランス脂肪酸を含む植物油脂が密かに使用されています。

部分硬化油(部分水素添加油脂)は加工・精製の過程でトランス脂肪酸ができます。市販のカレールー、インスタント食品、パン類、お菓子など加工食品全般に使われています。
加工食品の場合JAS法の対象外となり、複数の油が使用されていても「植物油脂」と一括表示で済みます。
使用量が全体の5%未満である場合は「その他」と表記できます。

天ぷらや揚げ物に使用される揚げ油は、多くが何度も使い回されています。
パーム油が200度前後を超え長時間加熱されると、油自体が酸化し、「ヒドロキシノネナール」という有害毒物が排出されます。
ヒドロキシノネナールを摂取すると、認知症、がん、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、アレルギーなどのリスクが高まります。

植物油脂を精製する際、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)という発がん性物質が使用されます。
日本では使用が禁止されていますが、諸外国との関係上、例外的にパーム油には使用が認められています。
そして原材料の表示義務はありません。

避けたいと思っている消費者にとって、見抜くことは非常に困難です。

大手スーパーの中には、原材料の詳しい記載を自主表示する取り組みをしているところがあります。
なるべく原材料をチェックし納得できるものを選ぶことが、安心できる食生活の第一歩になるといえそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?