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リンゴンベリーを食べよう

体内で酸化が進むと、メラニンが増加してシミができたり、コラーゲンが破壊されて皮膚がたるんだりと、見た目の老化が目立ってきてしまいます。
体内で糖化が起こると、肌が黄色くくすんだり、ハリがなくなったり、カサカサになったりします。
酸化や糖化によって引き起こされるのは見た目の老化だけではなく、さまざまな病気のリスクが上がり、疲れが抜けにくくなり、肩がこったり血圧が上がるといったトラブルを引き起こします。

美容皮膚科のドクターに聞いても、最終的には食べ物による効果に優るものはないと言います。
最新のレーザー機器を使って治療しても、ヒアルロン酸製剤を注入して整えても、高額な機能性化粧品を使っても、生活習慣、特に食生活がきちんとしていないと、なかなか治療の効果は出にくいというのが本音だそうです。

私たちは呼吸をして酸素を取り込んでいます。
取り込まれた酸素の一部は体内で活性化され、活性酸素となって体内の酸化を促進してしまいます。
私たちの周りにはこの活性酸素を増やすもので溢れています。
紫外線、食品添加物、排気ガス、煙草、ストレス、ジャンクフード、睡眠不足など、活性酸素が過剰に発生することで老化が加速し、さまざまな病気のリスクが高まります。
シワ、シミ、そばかすなども、皮膚の細胞が酸化によって傷ついた結果起こります。

私たちの体には、酸化ストレスに対抗して体を守る抗酸化作用というシステムが生まれながらに備わっています。
このシステムを上回るほどの活性酸素が体内にどんどん増えてしまうことで、処理しきれなくなり酸化が進んでしまいます。
また、歳をとるにつれて体の抗酸化作用は弱まっていくため、加齢により活性酸素は溜まりやすくなります。

そこで活躍するのが抗酸化物質です。
抗酸化物質は活性酸素を除去し、その害にさらされるのを防御します。
よく美肌のためにビタミンCやビタミンEを含む食品を食べましょうと言われるのは、外から抗酸化力を補い、肌をダメージから守るためです。

そして、特に強力な抗酸化力を持つのがポリフェノールです。
ポリフェノールは自ら活性酸素と結びつき、身代わりとなって他の物質が酸化されるのを防いでくれます。
日焼け、タバコ、大量の飲酒、脂が酸化した揚げ物、疲労、ストレス、こういったものを避けつつ、抗酸化物質を含む食べ物を毎日の食生活に取り入れていきましょう。

この手の話題でよく耳にするポリフェノールですが、その数は8000種類にも及びます。
中でも近年注目されているのがレズベラトロールというポリフェノールです。赤ワインにも含まれていますが、一方でアルコールの害も指摘されています。
レズベラトロールを効率よく摂取するのに最もおすすめされているのはリンゴンベリーという北欧の果実です。
夏場にギラギラと照りつける太陽光の元で育つことで、強い紫外線から身を守るために抗酸化力の強いレズベラトロールが豊富に蓄えられています。
北欧の住民たちの間では、古くからあらゆる病気に薬効のある果実として伝統医療にも用いられてきたそうです。

ポリフェノールは他にも、コーヒーのクロロゲン酸、緑茶のカテキン、大豆のイソフラボン、高カカオチョコレートのカカオポリフェノール、生姜のジンゲロン、ウコンのクルクミン、玉ねぎのケルセチンなどなど、様々あります。

ポリフェノールはこまめに摂取することが鉄則になります。
水に溶けやすい性質のため、摂取後1〜2時間くらいで抗酸化作用が高まりますが、4時間ほどで消失していきます。
一気に食べるのではなく、毎回の食事で適量ずつ食べるのがおすすめです。


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