明治から戦前までを冷静に考える。

2020年、今年で戦後75年になります。

75年と聞くとどう聞こえるでしょうか?長いでしょうか?短いでしょうか?僕には長く感じられます。どうしても自分の生きているスケールで考えると人一人が一生を終えられるような時間だと思います。

この75年間、この国には幸いなことに戦火に見舞われることはありませんでした。45年の焼け野原と代償に今のところ我々は75年間の平和を教授できたのです。

今、このくにで生まれ育った人間(僕も含めて)にとって戦争はすごく遠い存在ではないでしょうか?国が戦争をするというリアリティが感じられないし、そんなことは異常事態以外の何者でもないように感じます。

しかし、1868年の明治元年から、1945年まで、大日本帝国軍にも約80年の歴史があったのです。僕は、この事実を認識した時少しゾッとしました。というのも、今の日本人に取っては45年以降、戦争は前時代のもので、そんな愚かなことはもう二度しないだろう。という認識があるように思うからです。

ですが、逆に戦前の日本人からすれば、国に軍隊がなく、75年も戦争をしない時代がくるとは思っていなかったのではないでしょうか?

1868年からの歴史を少し振り返って見てください。鳥羽伏見の戦いから始まる内戦、西南戦争、日清、日露戦争などなど、戦前の日本軍は今の自衛隊とは対極的にかなりの実践を経験しています。

当時の世界情勢がどうしても第1次大戦などの影響で欧州に目がむきがちですが、決して極東も平和だった訳ではありません。社会で勉強した当時は、自分の国を主観的にしか見ることができませんでしたが、こうして少し冷静に他の視点から自国を見ると新しい見解や考察が生まれてきた気がします。

平和の合間に戦争があるのではなく、戦争の合間を平和と呼ぶのかもしれない。そうした悲しい見方にも気づくことは真の平和のために必要なことだと思うのです。

#戦争 #平和 #日清 #日露 #帝国軍 #歴史 #近代

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