優しい人は損をする?
イギリスのレストランで働いて早10年。
料理人は職人だがチームワークを必要とする為、
料理技術以上に人間力、コミュニケーション能力が必要とされる。
上司に好かれるために胡麻をすったり,呑みニケーションという感覚を
余り持ち合わせていないイギリス人である。
ではキッチンではどういう人が出世していくか。
それは厳つくて真顔で面白いことを言う人である。
厳つさは尊厳であり、ユーモアは知性である。
キッチンで働く男性は厳しい縦社会に揉まれているので
自然と顔つきも厳しくなる。こういう人が上司にも部下にも尊敬される。
そしてそういう人達は必ず良い女を連れている。
イギリス人女性は強く、パートナーにも強さを求めるので
厳つい強面な男に魅力を感じるらしい。
逆に優しい人は技術があっても尊敬されることがないので出世しにくい。
日本人は言葉も柔らかいしあまり感情を表に出さないのでイギリス人には
尊敬されにくいし自信がなさそうに見える。
さらに謙遜しがちな人や人当たりの優しい人、または恥ずかしがりな人は
イギリスで働くと苦労すると思う。
イギリス人は子供の時から堂々としていて大人に対しても物怖じしない。
以前公園でイギリス人の子供と仲良くなりサッカーのゲームに
混ぜてもらったことがあったがその時子供達に
"お前は体がでかいからキーパーが向いている。必死で守れよ。"
と言われた。良いプレーをするとちゃんと誉めてくれるし
また来ても良いとお許しまでもらえる。
レストランで親の影に隠れて自分で注文することが出来ず目を合わすこと
さえためらってしまう日本の子供とは大違いである。
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