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迷子になった本当の自分

本当に好きなもの、
ほしいものって
本当の自分って、
自分をごまかし続けてるとわからなくなってしまう。

私は子供の頃ご飯を食べるのが苦手だった。
好きなものが少ない、
食べるのが遅い、
噛んでいるものをどのタイミングで飲み込んでいいのかわからないような、どんくさい子供だった。

兄弟はその頃にしては多い方だった。
4人兄弟の3番目、
たまに外食にいくと、
間違いなく他の家族と同じペースでは食べ終えることができずみんなを待たせた。
その度に、

『置いてくよ❗️』
『もう○○○は食べるの遅いから~』

私はいつも泣きそうになった。
せっかくの外食なのに、いつも辛かった。

ある時私はメニューの中から本当に食べたいと思うものを注文するのをやめた。

私は
"ハムサンド"
を注文することにしたのだ。

その頃家族が食べに行くような町の洋食屋さん、スパゲッティ屋さん、トンカツ屋さんには大抵"ハムサンド"が置いてあった。
"ハムサンド"なら他の家族と同じスピードで食べることができ、
『置いてくよ❗️』
って言われなくて済む。

ほんとはその頃流行ってた、
"ポタージュ"も注文したかった。
一度勇気を出して頼んでみた。
他の"自分の食べたいもの"を注文して食べている兄弟たちが
『贅沢だ』
『○○○ばっかりずるい』
と騒ぎ立てた。

私は"ポタージュ"も封印した。

そんなこんなで私は、
『本当に自分が食べたいもの』
『本当に自分がほしいもの』
を、まわりの人に合わせることで
他のものにすり替えた。

それからいつの間にか
無意識のうちにそれをするようになった。
自分の気持ちをすり替えて他の人たちに合わせる。
その技は見事で、
他の人も、自分でさえわからないうちにやってのけた。

そして自分が本当にほしいものがわからなくなったことに気づくこともなく大人になった。

いや、気づきかけても作られた自分がそれを拒否して本当の自分を痛めつけてきた。

☆☆☆

ここ4、5年、
なぜか
自分の人生を歩け
本当の自分で
やりたいことをしなさい
自分を喜ばせてあげなさい

私のまわりはそんなことをいう人がドンドン増えてきた。
(宗教の人ではありませんw)

空をみてて思った。

私は子供の頃ほんとにぼーっとした子で、
ブランコの2人乗りで座ってる方だったとき、
あまりに風や空からの日差しが気持ちよくてブランコの鎖をを握っている手を離してしまい、後頭部がズササって砂のうえを擦ったことがある。
立っていた方の子は本当にビックリしてたなぁ。。( ^∀^)

あの瞬間、
ほんとに幸せだった🍀🍀🍀

乗っていたブランコの鎖をつかんでいる手をはなしてしまうほど、
その瞬間の幸福感に夢中になる。
あれがきっと本当の自分の姿なのだなぁ。。

まわりにとらわれず、
空を見上げ、
風を感じ、
生きる。

☆☆☆
最近私の告白で私の母はようやく自分の娘が"ハムサンド"がそんなに好物ではないことを知ったww

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