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国際結婚について

グローバルになるにつれて、体感的に国際結婚増えていると感じます。
筆者が子供の頃は周りにはあまりいなかった。
更に上の年代になればかなり少なくなると思います。

そんな国際結婚を子供の立場から考えてみて、
筆者の実体験を下にメリットやデメリット、悩みなども経験を
踏まえてnoteに残そうと思います。

メリット

・母語以外の言葉に触れる機会が圧倒的に多い
・言語習得の確率が高い
・海外渡航で異国を知る機会が増え知見が広がる
・家庭食がグローバル


母語以外の言葉に触れる機会が圧倒的に多い
これは当たり前ですが、日常的に異言語が耳に入ってきます。
筆者の場合は母が台湾出身でしたので、母の友人は台湾の人が多かったですし、電話している母の9割が異言語でした。

言語習得の確率が高い
幼少期から耳にしている言語はやはり大きくなっても身体に残っていると思います。筆者は大学から中国語を専攻し本格的に勉強を始めました。
それまでは中国語アレルギーで母が中国語を話すだけで癇癪を起こしていました。大学ではほぼ0からのスタート、他の生徒と比べて、数字が数えられる、何個か単語がわかるぐらいの若干の差、授業レベルで言ったら2ヶ月ぐらいの差です。しかし、授業ではテストの点はあまりよくなくても、発音や声調での指摘はほとんどありませんでした。やはり幼少期の体験は少なからず脳に残っているのかもしれません。

・海外渡航で異国を知る機会が増え知見が広がる
筆者の場合、台湾のど田舎が母の故郷でしたので、台湾少数民族の文化や風習について 詳しくなりましたし、関心も人よりかなり高いです。
学校教育以外での知らないことは自分で調べたり聞かなくては分からないのでそう言った所に興味が集まり、アイデンティティーが生まれていく人もかなり多くいるのではないでしょうか。

・家庭食がグローバル
日々が中華料理でした。これはサッカーをしていた自分にはデメリットだったのですが(油が多く)、今思えばメリットと思えます。
本場の水餃子、青椒肉絲は友人からはいつも好評でしたし、自身も大好物でした。

デメリット

・子が1言語しか話せない場合、コミュニケーションが極端に減る
・幼少期の母国語の発達に若干の遅れが生じる場合あり
・両親との死別後の手続きがかなり複雑

・子が1言語しか話せない場合、コミュニケーションが極端に減る
筆者自身、母とのコミュニケーションは小学校高学年から大学生に入るまでかなり少なかったと思います。
理由は簡単、日本語で会話するのにストレスを感じてしまうからです。
難しい話や欲しいアドバイスを日本語でコミュニケーションをとるとなると時間がかかってスムーズにいかない。そんな理由もあり家庭での会話は父7割、母3割もしかしたら比率はもっと偏っていたかもしれません。

・幼少期の母国語の発達に若干の遅れが生じる場合あり
私自身は幼い時の事なので記憶にありませんが、父の日記を発見し呼んでいた際、「言語習得レベル、同学年の子と遅れあり」という一文がありました。やはり家庭内において子供の情報源は母がかけてくれる言語になります。その言語レベルが基礎となり、コミュニケーションとしてのツールとして使われるとなると、遅れが生じてくるのでしょう。
逆に家庭内の家庭方針で言語比率をコントロールしていく家庭で育った友人の話では、2つの言語はネイティブレベルまで達するが、母語のレベルが他の人より著しく低く感じるという話も聞きました。


・両親との死別後の手続きがかなり複雑
筆者は大学3年に父を、今年に母を亡くしました。
父は日本人だったので、日本での手続きのみですので簡単に短期間で終えることができました。問題は母です。戸籍や遺産相続、身分証明証の返還を日本と台湾で行わなければなりません。
国際結婚する方は両国に届出を出しているパターンが多く、父が亡くなってから何年経とうが、システムがリンクしてないので、台湾では存命状態。
その抹消手続きにも日本の資料を大使館に持っていき証明印を押してもらったりとかなりの労力をさくことになります。
もし筆者が中国語ができなかったらと思うと、想像するだけで吐き気が襲いかかります。

最後に

メリットやデメリットを子供の立場から思いついた物を書きました。
もし第三者から国際結婚しますか?と聞かれたら答え辛いです。
素晴らしい点もありますが、難しい点は今回のnoteの角度でない所からだとかなりあります。もしその難しい点をも凌駕する素敵な女性がいたらYesと言い切れますが、残念ながらいないのが現実 笑 ・・・なので答えはNoよりのNoです 笑
そして、結婚は片方が亡くなったら終わりとかではなく、両者が亡くなってその残された人が締めてやっと終焉なのかなとも思いました。



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