「新潟の旅」2 パイ、おまん、そして栗 (完結)
上越でお風呂出て時間は15時。
現場のライブハウス「earth」のオープンは17時。まだ時間がある。
一応場所の確認をしようと「上越earth」と検索する。すぐ近くみたい。
俺は「めろん畑a go go」というアイドルを観に来たのだ。初のアイドル現場。
「現場に行って周りを散策+何か喰おう」と企む。時間に追われることがない余裕のある行動…素晴らしい。
検索した住所に近づいていく。「結構大通り沿いにあるのだなぁ…」と思っているうちに到着。
同名の美容院だった。俺のバカ…
目をものすごく泳がせ慌て検索し直すと、上越の高田駅とか高田城の近く!ヤバかった…
クルマを迷走させる。何だかんだで余裕などケシ飛ぶ。
現場は駅近のマクドナルドの近くらしい。
まあ何とか到着。このイベントの主催のアラケン氏と再会、挨拶。
周りを見るとTwitter等で観たことがある人がチラホラおる。「俺はアイドルの現場に来たのだ」と実感。
ポツンと開場を待っているとアラケン氏がヲタク仲間の方を紹介してくれた。素晴らしい男だ。俺はもう孤独ではない。
いよいよ開場。
ステージにはアクリルのボード、フロアには蜜を避ける為の「ここで観てつかいや…」的なバミリ。このコロナ禍での開催、色々大変なのだな…「声出すな拍手でアレしろ」的な縛り有り。
一番目。めろんの妹分、the grateful a mogaaaz。
めろんとの兼任メンバーがいるので観てたモガーズ。観れて嬉しい!メンバーに新潟の子がいるそうで凱旋的なアレ。
2番目。CANA÷BISS。 初めて存在を知る。新潟のご当地アイドル5人組で1人DJという編成。可愛い!可愛い!
トリ。めろん畑a go go 。サイコビリー的アイドル。アイドルの現場でヲタクさん達のパンチ合戦が起こるのだ。コレが数年前から観たかったのよ。
が、このご時世だ。運営の方から「パンチ合戦やめれ。やったら演奏とめる。わかったら従え」とアナウンス。ムゥ…是非も無し。
でも観れるだけありがたい。知ってる曲知らん曲を聴きながら写真を撮る。
「TRAIN(SPIKEのカバー)」のイントロが流れ、今まで耐えてきたヲタクさん達のパンチ合戦が始まる!最高だ!いい歳の大人が暴れ回っとる!
当然演奏はストップ。でもアカペラで歌い切るめろん。ンン最高!
アンコールで出演者全員でV字の陣形でサイボーグ009的な曲を歌ってシメ。総勢14人!
満足!お満足!
物販でTシャツ買ってアラケン氏、某氏に挨拶。お土産に富山のおいしい銘菓「パイおまんくり」を頂いて帰路へ。
楽しい記憶を反芻しながら高速を走る。
あのV字のヤツ何か三島由紀夫の「楯の会」みていだな…と思った。
完。(2020年)
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