見出し画像

どんな過去でも癒えるだと⁈

何を知ってて、そんな事言えるんだ?
どんな体験して、そんな事言えるんだ?
例え
似たような体験の持ち主だとしても
心のアリヨウは
ひとりひとりみんな違うのに。
あなたに出来た事が
誰にでも出来るなんて大間違いだ。

抱えた傷をいつまでも放さずにいる事は
自分を苦しめるだけだって
自分以外はみーんな前に進んでるって
傷を与えた方はとっくに忘れてしまっているって
去った人は
去ったモノはもうかえって来ないって
失ったモノはもう戻らないって

知ってる。
全部分かってる。

それでも
足をとられて蹲って
ぐちゃぐちゃになる日があるんだよ。
どんなに冷めた目で見られても
ウザがられても。

傷ついた体験を
癒して
立ち直って
前を向かないと《ダメ》みたいに言わないで。
それを前向きと呼ばないで。

みっともなくドロドロしたものを抱えたまま
それでもこうやって
息をして
何とか今日を生き延びた。
それだって前向きのひとつでしょう?

あの日を想って泣く事も
あの日を想って
頭を
胸を
掻きむしるのだって
全部全部
明日へと何とか手を伸ばす方法でしょう?

悲劇の主人公気取りだと思われるかもしれない。
そう思う事を否定しない。
否定しない上で言う。

「傷は癒えない」

癒えるように頑張れば頑張る程
傷をこじ開けていく。
癒えるなんて思わない方がいい。
癒えるなんて思わせてくれない方がずっといい。

この傷と共に
その痛みに対する鈍さをコントロールしながら
今日に繋いだ自分の強さは
自分が一番知っている。
癒えない傷を持ち続ける弱さも
自分が一番知っている。
それが分かっている事は
自己を肯定してるって事なんじゃないの?

私は癒えたフリなんかしない。
出来ない。

だから今日、立っていられる。
そして
みっともなく足掻きながら
明日へと手を伸ばすのをやめない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?