映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:71 ロックそしてロール
自分はザ・ローリングストーンズが大好きだ。中学の頃から聴き始めて自分の感受性の軸を育ててもらったと思う。ひとつのバンドをずっと好きでいられるのは幸せなことで、ありがたいことにストーンズは60年も現役でいてくれている。
自分は映像を作っていて迷うことがあればストーンズならどうするだろう?と考える。たとえば編集で迷った時、キース・リチャーズならばどう弾くんだろうか?チャーリー・ワッツならどう叩くんだろうか?ミック・ジャガーならばどう歌うんだろうか?と考えて決断する。こういうことを書いても頭おかしいと思われるだろうけれど、ときに映像を音楽に擬えていることもあるし、もっと根本的な企画を考える時もそうだ。
本作を作ろうと河合弘之弁護士から投げかけられた時に脱原発と自然エネルギーと農業との三つ巴の作品にしようと決めたのはストーンズが世界ツアーを行う際のマーケティングを思い浮かべてのことだ。
何を書いているのか?と理解不可能だと思うけれど、自分の中ではストーンズを手本にすることで必ず腹落ちする。それくらい自分の体の中に彼らの音楽が入っている。
ストーンズは自分たちが伝説のバンドであることを承知の上でファンが求めるものに応えながらも常に新しい何かを生み出している。それはサウンドだったり、ステージのセットだったり、古い曲の新しい表現方法だったり、Tシャツなどの物販だったりで、ロックンロールビジネスの可能性を広げながらツアーで地球を半周回るまで投資をして、残り半周で目標とした利益を得ている。そんなあれやこれやを手本にすれば、規模は象と蟻以上に違うけれど本作の理想的な広がり方がおぼろげながら見えてくる。
好きなものを好きであり続けられると、表現というワケのわからないものにも確信めいたものを得られるのだ。とまぁ、こんな鼻糞みたいなことを最後まで読んでくださって、ありがとうございます。明日も日記を続けます。
<映画公式サイト>
https://saibancho-movie.com
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https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie
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