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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:69 広島地裁・報告2

広島地裁の裏にある弁護士会館の会議室では、河合弁護士、大河弁護士、北村弁護士、そして樋口元裁判長が伊方原発の運転差止仮処分申請が却下された決定文を読み込んでいた。その内容を記者会見でマスコミに発表するためだ。4人が同時にモノ凄い集中力で精査している。こんな場面を見るのは初めてで驚いた。
裁判で判決が出てから記者会見開始までの小一時間の間にこういうことが行われているとは知らなかった。
 
精査がほぼ終わった頃、樋口さんに「弁護士さんたち、こんなことをしてるんですね」と言うと「私も知らなかったです」とおっしゃった。この仮処分申請で初めてアドバイザーとして立った樋口さん、裁判官から弁護団のサポート役になられて弁護士稼業の見えない部分に触れられたということだ。樋口さんは新しい扉を開けている。
 
この仮処分が却下されようとも映画のクライマックスがこの瞬間であることに変わりはない。落胆した気を取り直して記者会見を撮る。田邉カメラマンは三脚に据えて撮り、自分は手持ちで自由に撮ることにした。壇上には原告の方々と弁護団、そして樋口さんが登壇した。

<映画公式サイト>
https://saibancho-movie.com

<宣伝費を募るクラウドファンディング>
https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie


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