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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:42 創意工夫

2021/8/29 曇天。福島ロケで真っ黒に日焼けした夏が終わっても蒸し暑さは続く。この日は樋口さんの川崎市での講演会を撮る。応援カメラマンの壱岐紀仁さんと一緒だ。壱岐さんはCM監督であり、写真家であり、映画監督であり、ムービーカメラマンでもある。自分よりも1世代以上若い映像作家はみな自身で撮影・編集することが職に就く前から当然のようにできる。映像機器とコンピュータの進化が専門職の垣根を無くし多くの作家が一人で映像作品を作れるのだけれど、壱岐さんの才能は群を抜いている。思慮深い職人と芸術家の顔を持っていて一緒に仕事すると刺激を受ける。
 
“原発ゼロへのカウントダウンinかわさき“という反原発団体のみなさんが催した樋口さんの講演会は、小さな会場ながら活気があった。コロナのために開催が危ぶまれていたが盛況だ。実行委員のみなさんが撮影に凄く協力くださってありがたいことこの上ない。本作への期待をひしひしと感じる。
樋口さんの講演会を撮るのは初めてだったが、YouTubeで公開されている各所の講演会をたくさん見てきた。回を増すごと進化していて、本質は同じだが社会の変化を取り入れたり、図や引用もより直感的伝わるように表現されていたりとどんどん解りやすくなっている。樋口さんはあくなき創意工夫の方なのだ。

映画公式サイト
https://saibancho-movie.com

宣伝費を募るクラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie


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