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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:38 種まき

2021/8/3 快晴。この映画は実に天候に恵まれている。この日は笹屋営農型発電農場にソバの実が撒かれる。二本松有機農業研究会代表の大内督(おさむ)さんが新人農業者の塚田晴(はる)さんと菅野雄貴さんを指導しての種播き。ソバの実が入った容器を肩にかけ、ひと掴みの実を手首のスナップでヒョイッ、ヒョイッと播くのだけれど、けっこう難しそうだ。新人の二人がやると一ヶ所に固まってしまうが督さんはさすがに上手くてまんべんなく播かれる。有名なミレーの絵画「種まく人」が動いたらこんな感じかと思ってしまう。

督さんは、とても優しく丁寧で明るい。農場に笑い声を響かせながら塚田さんと菅野さんを指導する。この映画に師弟の物語が刻まれる。撮っていてすごく楽しい。

近藤恵さんも督さんも塚田晴さんが赤ちゃんの頃から知っている。晴さんのご両親は有機野菜に親しんでいて、赤ちゃんの晴さんを背負い大内農場の田植えなどに参加されていた。その子が農業高校卒業後すぐに就農したのだから、恵さんも督さんも我が子が農業を継いでくれたような思いだろう。菅野さんはキュウリ農家に生まれ、お父さんの畑のすぐ隣のこの農場に就農した。お二人は農業界の宝のような存在、新しい希望。スターウォーズなら、ルーク・スカイウォーカー役だと思う。

映画公式サイト
https://saibancho-movie.com

宣伝費を募るクラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie

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