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「午前3時の無法地帯」ねむようこ

漫画の紹介。
完結3巻で、続編で「午前3時の危険地帯」が主人公を変えて出ており、こちらは4巻で完結。
番外編で「午前3時の不協和音」が1巻あり。

ブックオフをふらふらするのが好きだ。
目的は全巻セットを買う為。
本屋で新刊を見つけるのもいいが、古本屋で隠れた名作やかつて読みふけったシリーズを買い直すのも楽しい。
全巻セットってことは、1巻2巻で飽きずに最後まで読んだ人間が一人はいるということだ。
こんな信頼度高いことはない!!はず。。。
ブックオフを見に行って、全巻セットを隅から隅まで確認した。
この全巻セットってひとつ欠点があって、もう全巻でくくられているからブックオフなのにペラペラめくることが出来ない。
知っている作品ならいいけど、知らない作品ならバクチだ。

本作は1巻の表紙(画像のもの)、これを見て絵が可愛いからという理由だけで、あらすじを調べもしないで購入した。
しかも「午前3時~」シリーズすべてがセットになっていたやつを購入したのだ。

いやーあたりだったわ。
まず絵は表紙詐欺ではなく、中身の絵も可愛い感じだった。
そしてストーリーもなかなか良い、面白い。

今から書くのは個人的な分析だ。
少年まんがや青年漫画ってテーマがわかりやすい。
基本は何らかの壁を壊す話、すごい単純なのだ。
主人公がいて、彼に立ちはだかる壁がある。
壁は「敵」のパターンが多い、スポーツものならライバルたち、戦いものなら魔王だとか悪の組織だとか、特殊なパターンでは「謎」、探偵ものはこれかな。
スタート⇒壁にドーン⇒壁壊す、そしてまた、スタート⇒壁にドーン⇒壁壊すのルーチンだ。
ところが少女漫画や女性漫画は違う。
感情だ。
主人公がいる⇒こう思う⇒ああ思う⇒こう思う⇒ああ思う⇒エンドレス。
だから永遠に続けられるし、途中でもやめられる。
最後の思いがハッピーならハッピーエンド、悲しいなら悲劇だ。
その法則に気づくと、女性向け漫画が面白くってしょうがない。
上下に浮いたり沈んだりする主人公の気持ちを、「そうだねそうだね」と感情移入しながら読むと楽しくてしょうがないのだ。

本作はフィール・ヤングという女性向け漫画雑誌に掲載された作品。
あらすじは単純。
主人公の女の子はイラストレーター志望、入った会社は納期近くなると泊まり込みは当たり前の、パチンコ屋で使われるPOPなどのデザインの会社。
そこで新人の主人公が恋をしたり、失恋したり、仕事にやりがいを見つけたりと成長する話が、上述したように彼女の気持ちの浮き沈みとともに描かれるだけ。
だけなんだけど、面白い!!っていうか楽しい!!

女の子ってくるくるくるくる楽しいわよね。
男の子ってやーね。

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