【作詞】傷だらけ

人を傷つけたくないんだ
そんな言葉を聞いた
見渡してみれば　十人十色の傷口

夢を歌えば夢破れた
愛を歌えば愛が足りない
どこかで誰かがわずかに顔をしかめる

触れようとすればトゲが刺さり
生み出したものは刃に変わる
あぁ　傷だらけの人生

痛みが君を強くするんだ
優しさに気づかせるんだ
傷跡がそっと疼く時
イメージを膨らませる
後ろめたさを背負い込んで
それでも前に踏み出してゆく
そんな世界を僕らは生きている

みんな一つになれたらいいな
いつか分かり合える日が来る
夢のようなとても素敵な絵空事だね

すれ違いと誤解の星は
光と闇を飲み込み
愛し合うように僕らは互いを傷つける

見たいもの以外に蓋をして
仕方がないのさと匙を投げる
あぁ　美しい人生

痛みが僕に問いかける
過去の過ちを突きつける
未完成の類似品が
優しく包んでいく
その痛みから目を逸らすな
それは君だけのものだから
傷つき傷つけ合ったとしても
生きてゆこう

自分と誰かの痛みを忘れるな