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「日本ってどんな国?」と外国の人に聞かれたら

20歳の夏休み、カナダのトロントに3週間ホームステイをした。平日は語学学校に通い、イタリア人ご夫婦の家で過ごす。土日は学校が企画してくれるプチ旅行に参加したり、楽しい日々を過ごした。

出発前、ステイ先の語学学校を紹介してくれる会社に「英語が得意になりたいので、なるべく日本人がいない学校にしてください」とお願いしていた甲斐あって、クラスに日本人は私ひとりだった。そのためクラスメイトからはタイトルの質問「日本ってどんな国?」と聞かれることが、非常に多かった。

そのたびに食事が美味しい、とか漫画がおもしろいのよ、とか適当なことを言った気がする。でもクラスメイトが自分の国の国旗や国歌について熱く語っている人を見ると、自分は自分の国のことを本質的に何も知らないのだな、ともそのとき痛感した。

時は流れ、大人になってから日本についての学びを始め、今は海外の人に日本について少しは伝えられるかな、というところにいる。その学びの土台となったのが知人の紹介で行った「言霊塾」という講座だった。

日本について、いろいろな人がいろいろなことを言っている。日本はもう終わりなんじゃないかと言っている人もいる。
ただ、物事は悲観的にとらえる方が楽だ。ポジティブな意見とネガティブな意見を比べると、どうしても人はネガティブな意見の方に吸い寄せられる。

真実は人の数だけあるから、何が本当かはわからない。でも一つの真実だけを見て「日本人は最低だ、こんな国はもうどうしようもない」とこれからの人生を生きるのと「日本に生まれて本当によかった」と自分と先祖に誇りをもつ生き方と、どちらがいいだろうか。

他国の人は自国に生まれた喜びを生きている人が多いのに、日本人は一つの真実に身を捧げたり、おおげさかもしれないけど人生を投げてしまっている人が多いように、私は思う。

去年放送された𠮷沢亮さん主演・NHK大河ドラマ「青天を衝け」では、孝明天皇が冬の寒い日に病を押して冷水を浴び身を清め、国と民の安寧を祈るというシーンがあった。
側近の者がお身体にさわると反対する中で「国が未曾有のこのとき(幕末)に、休んではいられない」と祈祷を捧げ続けていたのが印象的だった。
「私たちのリーダーは自分の利益しか考えないどうしようもない人」と思うとため息が出るけれど「私たちのリーダーは私たちのことを心から祈って下さっている人」と考えるとどうだろう。なんだか勇気が湧いてくる気がするのは私だけだろうか。

・・と私が下手な説明をするよりも、主宰の大江さんのお話を聞いた方が勉強になると思うので、ぜひ入門編の受講をおすすめしたい。(私は初伝まで参加しました)

55期 リーダーのための言霊塾 入門編 オンライン開催 | 株式会社ひらり (hilali.co.jp)

「自分を信じることに根拠なんていらない」ということを思い出せる講座の一つだと思います。

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