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有料noteへの抵抗と、紙の本への夢

ブログ事情に詳しい友人から「仁美さんは有料noteにしないんですか?」と聞かれたことがある。

noteを読んでいると「ここから先は500円支払うと読めます」という単発有料の記事や「月々2,000円支払っているメンバーのみ見れます」という会員制の記事もあったりする。

ワードプレスのブログで日々アフィリエイト利益を出している友人の眼には、日々せっせと無料noteを書いている私が奇妙な存在に映るらしい。

結論から言うと、今のところ有料にする予定はない。
その理由の一つは、自分がサブスク(月会費サービス)恐怖症だからだ。

以前「月に1,000円払えば4本のエッセイを読める」というnote作家さんをフォローしていた。

最初の2か月くらいは読んでいたのだが、忙しくなって読まない日々が続いた。読まなくなって半年くらいして自分がそのサブスクを利用していることを思い出し、急いで解約したが当然のことながら私が利用していない半年間も、月々1,000円は私の口座から勝手に落ちていた。

買っておいて放置していた自分が120%悪いのだが、それ以来その作家さんをネットや何かの媒体で見かけるたびに「6,000円ドブに捨てた私」を思い出してしまって苦しくなるという症状が頻発した。その経験のせいか、あまりnoteで毎月副収入を得るということに食指が伸びない。

zoomやmacに入れているofficeなど、日々仕事で利用するものは別として、基本的に自分はサブスクを享受するのがあまり向いていないアナログ人間のようだ。

では単発型有料はどうかというと、そちらもあまり気が進まない。

自分もこれまで続きが気になって、単発型の有料記事を購入したことがある。そのほとんどが一回読めば十分な内容だった。
ある美容関係の記事1つのみ今も肌のお手入れの際に繰り返し読んでいるが「できれば繰り返し読むのはスマホでなくて紙の本がいいなあ」というのが本音である。

現在わたしが細々と商業出版を目指しているのも、紙の本は一回買えば毎月口座から引き落とされる心配はないし、繰り返し何度でも読むことが可能だからだ。

・・とまあ、いろいろと屁理屈をこねてきたけれど、結局のところ私は人からお金を受け取ることに少々抵抗があるのかもしれない。

日々noteを発信していると「素材も調理法も、こだわり抜いて作りました」という自信に満ちた記事を出せることもあれば「ああもう時間がない、読者さん許して・・」と、ありあわせの材料で作りました的な記事を仕方なく出すこともある。

前者ならまだしも、後者の目玉焼きをご飯に乗っけただけ的な記事に、読者さんからお金を頂くことがどうしても許せない。

目玉焼き丼はうまいが、それでお金をもらおうという考えに対して「商売なめんな」という批判的な自分が出てくるのだ。

いつか命を削るようにして書き上げた本を、世に生み出してみたい。
購入してくださった方が何度も何度も読み返してくださる、お守りになる本をいつか出せるように、当分は無料noteで修行を積む予定である。がんばる。