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インプット・アウトプット・フィードバック、3つ揃って人は成長する

「文章がうまくなるために、やはり本を読んだ方がいいのでしょうか?」というご質問を受けました。

私のアンサーとしては「本でもいいし、映画でも音楽でも漫画でもいい」になります。

例えば文章をピアノに置き換えてみると。
ピアノがうまくなりたいと思ったら、まず必要なのは何でしょう。そう、練習ですね。
そうしてレッスンでは先生の前で弾いてみせて、それに「もう少しこうした方がいい」などのアドバイスを聞き、また練習するというのが上達の近道だと思います。

・・しかしピアノを楽しく弾き続けられる人というのは稀です。
私は練習しないでレッスンに行って先生に怒られたり、ハノン(指の訓練)に意味が見出せなかったり、あまり楽しかった印象がありません。

同様に文章がうまくなりたいと思ったら、まず書いてみる。そして誰かにフィードバックをもらうことが近道です。
でも現実には多くの人が「時間がない」「面倒くさい」と書くのをやめていってしまいます。私がnoteデビューした時にいた面白いnoterさんたちも、更新を止めてしまった人が多くいます。

何かの成長には「正しいインプット・正しいアウトプット・正しいフィードバック」、この3つがどうしても必要です。

世間一般ではとかくアウトプットに重きを置き、アウトプットし続けたり誰かにフィードバックを求めることをよしとされることが多いように思います。しかし人間、アウトプットだけではどうしても枯渇してしまうものです。

「こんな素敵な演奏がしてみたい」と心動かされる体験や「こんな絵が描けるのか・・くっ悔しい!私にだってこれくらい描けらい!」と心かき乱される出会いが、その後のアウトプット活動や誰かにフィードバックを求める、成長の道を支えるように思います。

そう考えるとうまい文章、つまり多くの人の心に響く文章を書くために必要なのは、自分がどれだけ心に響く体験をしたのかというのが重要になってきます。

「そんな細かいこと気にしてるの?繊細なんだね~俺なんか全然気にならないけど!」という無神経な人より、いちいち誰かの言葉や仕草が気になったり傷ついてしまう神経質な人が書いた文章の方が読む人の心を打つのはそういうことです。

ピアノコンサートに行きまくってもピアノはうまくなりません。しかしどれだけピアノを愛するまでの物語がその人にあったかが、その後の演者としての道を決めていくように思います。

最初のご質問に戻ると、文章に限らず映画や音楽や漫画など、誰かの表現に触れることが回り回って文章をうまくさせてくれるように思うので、活字が苦手なら無理することはない、というのが私のアンサーです。

その一方で、憧れの力というのは偉大なので「私もこんな文章を書いてみたい!」という出会いのためにも、文章上達のためにはなるべく本やネットなどで色々な人の文章表現に触れる大切さも付け加えておきます。

無理なく楽しく、自分の表現の道を続けるコツを一つでも多く見つけていきたいですね。




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