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才能には表面と裏面がある。真に花ひらくために必要なこと〜公平性を例に〜

皆さんの周りに、ルールに厳しい人はいますか。
締切や例外にうるさく「ダメです!しっかりルールは守ってください!」と睨みを効かす人。そういう人と一緒にいると、監視や束縛を感じてあまりいい気はしないものです。

かくいう私もストレングスファインダー(現在は*クリストフストレングス)と呼ばれる自己診断ツールで、6位に「公平性」という資質があります。これは「どんな人も例外なく平等に扱うべきだ」というエネルギーのことです。

同じく上位10位以内にポジティブ・適応性・運命思考という「何とかなるさトリオ(いいかげん)資質」が入ってるのでだいぶ和らいでいますが、基本的に私はルールにうるさい方です。

*クリストフストレングスとは?
人には34個の才能(資質)があり、強みに自覚的でいることで人生をより豊かにできるという、エニアグラム・MBTIのような診断ツール。

公平性上位の人間は「弱者や新しい人を守りたい」という強いエネルギーがあります。基本的にどんな人にも態度を変えないので、信頼や安心感を生みやすいという強みの表面がある一方「強者の特権を許すことができない」という裏の面もあります。才能とは表裏一体のものなのです。

私の話を例えに出すと、去年まで行っていたある学びの講座で、先生がお怪我をしてたくさんの講座がストップしたことがありました。

その中でも一番高額のクラスに通っていた友人が「先生、リスケの連絡や段取りが後手後手で、前日に場所が突然変わったりして最悪だった。私たち一番先生にお金払ってきたのに」とガッカリしているのを見て、強烈な怒りが湧いたことがありました。

というのも私が同時期に通っていた同じ先生の別の講座はそこまで高額ではなかったのですが、受講生の半分が経営者ということもあってか、次の日程や場所がスピーディに決まったのです。

一番お金を払ってきたロイヤルカスタマーのお客さんよりも、経営者という未来の優良顧客を、先生は優先した。

真実はわかりませんが、そう思ったとき私の中では先生に対して「許せない」という感情が渦巻きました。自分に何の被害も被っていないにも関わらず、です。
その時「そうか、これは公平性の裏のエネルギーだな」と気づくと、怒りはスーッと引いていきました。

皆さんの周りにも、ルールに厳しく一部特権を許せない、言ってしまえばうるせえ人がいることと思います。
でも大抵そういった方の奥には大抵「全員にスポットライトが当たってほしい」といった強い願いがあることが多い。

これまで人類の歴史を振り返ると、かなりの長い期間で差別をし、差別を受けてきた時代がありました。現代私たちが当然のように享受している投票や信仰の自由は、先人たちが戦って勝ち取ってきた権利でもあるのです。

強者だけが特権を味わうシチュエーションに強い憤りを感じて頑なになる人たちは、皆さんからすると煩わしい存在と思いますが、前世で何か権利のために戦って命を落とした人の生まれ変わり、と考えるとどうでしょう。少しは理解でき・・難しいかな。笑

色々書きましたが、人にはそれぞれ才能があり、さらにその才能には表面と裏面があります。

今回の例でいえば「いつも誰にでも丁寧に接する仁美さん」という安心感を出せるのが私の才能の表面であり、特定のシチュエーションになると怒りに我を忘れてしまうのが才能の裏面です。
しかしその奥にある「全員が平等に守られて、全員にチャンスが与えられてほしい」という願いに立ち返った時、才能は最大限の強みを発揮するように思います。

ついつい才能は表面だけを見てしまいますが、裏面が現れて怒りに乗っ取られているような時でも、自分の願いに立ち戻れることが才能の正しい使い方、なのかもしれません。