自分の名前で仕事をする~職業を掛け合わせてみる編~
「全国で上位2・3位に入るスキルを組み合わせれば、それで食べていける」という言葉を聞いたことがある。
例えばコーチングをしている人で、コーチングだけで生計を立てている人は少ない。
私の知っているプロコーチはたいてい研修講師や、ワークショップファシリテーター・組織開発など、コーチング以外のこともしている人が多い。
コーチという今や飽和状態の職業の中でナンバー1を目指すことは難しいかもしれないけれど、他のスキルを組み合わせることで、クライアントの需要に広く応えることができるからなのかもしれない。
私が自分の名前で仕事をしたい・好きなことを仕事にしたいと思ったとき、最初に考えたのはこの「スキルを組み合わせたら食べていけるのでは」ということだった。
私が出来ることは文章を書くことと、人の話を聴くことだ。
ライターもコーチングも現代では飽和状態だけども、組み合わせることで仕事になるのではないか。
ということで当初は「1時間の話を聴いて4本のブログ記事を提供する、ゴーストコーチライター」という仕事をしようと考えていた。
しかしその話をお世話になっている傾聴の学校の先生にしたところ「ちょうどWEBサイトに生徒さんの体験談を載せたいなと思っていたのだけど、仁美さん、卒業生へのインタビュー記事を書いてもらえませんか?」とお声がけを頂いた。これが私の最初の仕事となった。
調べてみると、多くのWEBサイトでは事業内容やビジネスプロフィールには力を入れて書いているが「お客様の声」や「クライアント体験談」は、クライアントにアンケートを取って、それをコピペして掲載した形通りのものがほとんどだった。
丁寧にインタビューして書かれたクライアントの体験記事は珍しかったのか、そのインタビュー記事がWEBで掲載されたとき、私の周りの人は「これ、本当に仁美さんが書いたの?!」と、ずいぶん驚いていた様子だった。
その記事を見た先輩コーチの一人から「今度僕のWEBサイトをオープンするんだけど、その文章を仁美さんが書いてくれない?」とお声がけ頂いた。これが次の仕事だった。
彼の専門であるエグゼクティブコーチングやシステムコーチングは初めて触れる世界で、私の知らないことばかりだった。ディレクターさんが厳しい方でダメ出しもたくさん頂いたものの、出来上がったサイトを見た人からは「仁美さん、ロジカルなことも書けるんだね」と言って頂いた。
そしてこのWEBサイトを見た友人から「仁美さん、本って書けますか」とお声がけくださったのが次の仕事となった。
本は書いたことないな・・と思いつつなんとか書いた仕事を通して、最近また新しいお仕事を頂いたりしている。
こうして振り返ってみると、少しずつではあるものの、自分の名前で仕事をできるようになった要因は2つあるように思う。
1つは、単業(ライター・コーチング)の形にこだわらず複業(ライター×コーチング)という形態だったこと。
この2つを組み合わせている人が、コーチ業界でもライター業界でもあまりいなかったことが幸いしたらしい。その道一筋の方からすれば邪道かもしれないが、誰もやっていないことだからこそ需要は生まれた。
2つめは、なるべく多くの人に自分の想いや仕事を伝えるようにしたこと。
特に実施報告は告知記事と違って書いている人が少ないけど「こんなことをしました」という投稿はこまめに発信するようにしていた。
見ていない人は全然見ていないけど、見ている人は案外いるもので、そこからお仕事を頂くのがメインの流れになりつつある。
まだまだその道一本で食べていけるレベルには到達できていないけど、少しでも今「好きなことを仕事にしたい」と考えている人の助けになればと筆を取った記事でした。
また「小澤にこんなことをやってほしい」などご依頼やご相談も大歓迎です。このブログをご覧の方はメッセージからどうぞ。
いつか「自分の名前で仕事をする~食べていけるようになった編~」を書けるように、頑張ります。
お伝えするワークショップのお仕事も奮闘中。
おかげさまで残席1名になりました。
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最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。