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【パリよ、こんにちは】six romans de Paris

パリにまつわるストーリーを6人の作家が短編で綴っています。
途中差し込みにパリの写真も載っていて、「私はパリを味わってる!」と浸れます。
実際にパリの街並みを感じられるお話が好きだなと感じました。
切ない恋のお話が多いです。大人の物語です。

KAMIKAZE×林真理子


離婚してパリの語学学校へ来て、高級ブティックで働くという「お定まりの道」をたどる由利。
周りの女性たちも、訳あり。
恋人の祐一は日本料理店のオーナーであるがお店がうまくいっていない。
ある日、お店を閉店することになった、ということを、別の女性から聞かされ、由利は驚くべき行動に出る。

由利の心のうちは、痛いほどわかる。
広い世界を見たくてパリに移り住んだのに、結局その中で小さなコミュニティが出来、場所は変わっても悩みの根源は変わらない。


裸の王様×椎名 誠


椎名さんが初めて行った外国はフランス パリ。
パリに三越がオープンした!鮮明な記憶の中で、くすっと笑える取材の日々が綴られています。

東京がパリになる日×狗飼 恭子


年下でかわいい彼氏 賢太郎。
「俺、史恵と一緒にいられて、ほんっとに幸せだからさあ」と
清々しい笑顔。
お金がないから史恵のお金でコンビニで買い物して、おつりはそのまま隣にある募金箱へ入れてしまう。
パリで「髪結いの亭主」になりたい。なんて言ってもかわいい。

読んでてイタイ…分かってるけど、史恵は信じたいのかな。




婚前×唯川 恵


結婚式まであと一か月。二人の新婚旅行先はパリ。
同棲中の二人のもとに、一本のビデオテープが届く。
そのビデオテープをめぐり、二人の心の中、過去の回想。
相手には知られたくないこと、知らないほうがいいこと。
心の葛藤がドキドキします。


#パリ #読書感想文







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