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ハートにやさしいローフード『LIVING ENERGIES⑨』


※『LIVING ENERGIES Vol.9』は、こちらのサイトでお求めいただけます。

藤沢紀子(Lalitya)

ローフードという新しい食べ方をご存知でしょうか?
ローフードのローは、Raw「生」、フードは、Food「食べ物」という意味です。ローフードとは野菜やフルーツ、ナッツなど植物性のものを48℃以下で調理する、まったく新しい食事法です。


私は、2010年に初めてローフードと出会い、衝撃を受けました。加熱もなしに、カラフルで新鮮で、この美味しさはなんだろう!と驚いたのです。それに、翌日から体調んも変わり、3日間ローフードで過ごしたあとの肌や体調の変化にも驚きました。

身体が軽く、肌もつやが出て、トイレも信じられないくらいスッキリだったのです。それまで、レシピ本などで少しは見知っていましたが、生で作り方もよくわからないし、あまり美味しくないのではと敬遠していた調理法でした。

ローフードは試してみると、そのよさが自分の身体でわかります。
おおげさでなく、若返ったように感じるのです。なぜ、そんなことが起こるのかを簡単に説明すると、身体になかの新陳代謝がよくなり、細胞の入れ替えがスムーズに起こるからです。



身体はものすごい数の細胞でできていますが、みなさんがどのようなときでも身体は内側でどんどん作り替えられているのです。つまり、私たちが何を食べたかで、どんな身体ができるかが決まってくるのです。

身体に細胞はペースの早いもの遅いものがありますが、骨まで含め、すべて7年間のサイクルで入れ替わるといわれています。私たちがこの世に生を受け、この世を去るまでの魂の神殿として、機能してくれる大切な身体。

その身体の健康を守ることが、食べ物で左右されているとしたら、いったいなにを食べたらいいのかと真剣に考えるようになるのではないでしょうか。


身体を作る材料がファーストフードや加工食品ばかりだとしたら、身体は思ったように健康的な身体に作り替えができずに、ありあわせの材料で身体を作らねばなりません。


疲れやすかったり、肌のくすみが気になったり、なにか困った症状などはないでしょうか?それが、もし食べ物に注意を向けることで改善できるとしたら、試してみる価値があると思いませんか。


では、なぜ生で食べることが、そんなに身体によいのでしょうか?


「私は野菜をたっぷり食べているから大丈夫」と思う方も、ほとんどは加熱した野菜だと思います。もちろん野菜をしっかり摂ることは、身体の健康を守るうえで、とても良いことです。

ですが、食べ物に含まれる酵素は、おおよそ48℃以上の加熱でほぼ壊れてしまいます。煮たり、焼いたり、蒸したりすると酵素はなくなってしまうのです。

私たちの身体のなかで起こる新陳代謝や生命維持活動には、常に酵素が必要です。そして、私たちはもともと生まれたときから、ある程度の量の酵素を持っています。

また、生の食べ物には酵素がたっぷり含まれています。身体の酵素貯金をなるべく減らさずに、食物酵素をできるだけ壊さずに食べる、まったくの新しい方法のひとつがローフードという食べ方なのです。


ローフードの主な材料は、野菜、フルーツ、生のナッツなどです。野菜やフルーツを眺めてみると一つひとつがユニークでとてもカラフルだと感じます。

カラフルの色のなかに野菜の魔法、フィトケミカルの力が隠れています。野菜に個性あふれるカラフルさは、それぞれの野菜に含まれる機能成分「フィトケミカル」に由来しています。

フィトケミカルとは、ギリシア語の植物を意味する「フィト」と科学物質を意味する「ケミカル」を用いて「フィトケミカル」と呼ばれています。


例えばレッドにはリコピン、カプサンチン。オレンジには、プロビタミンA、ゼアキサンチン。イエローには、ルティン、フラボノイド。グリーンには、クロロフィル。ヴァイオレットにアントシアニンなどです。

人間にかかせない5大栄養素と第6の栄養素といわれる食物繊維。そして、第7の栄養素としてのフィトケミカルは、近年注目を浴びています。

野菜や果物のフィトケミカルは、体内の活性酸素を取り除き、免疫力を高め、病気になりにくい身体に導いてくれるのではと期待され、がん予防の研究対象になっています。

さまざまなお料理を、生きた野菜の果物から目に楽しくカラフルなエネルギーとともに取り入れることのできるローフード。そのお皿のなかには、まるで天使が宿っているようなやさしさを感じます。



普段無意識に食べている動物性食品では、多くの動物の命を奪います。それだけでなく、動物を食べるためには、たくさんのコストがかかり飼料や水が必要です。地球温暖化の原因のひとつであるCO2の増加にも繋がります。

同じ地球という惑星に住みながら、たくさんの食べ物を余らせて捨てている国と、食べ物が足りなくて飢えている国が共存する惑星が地球です。それは、まるで光のあたる側と影の側が常に存在する様子を見せてくれているようです。

ローフードをはじめた人たちは、みなさん体調の変化や、気持ちの変化に気づきはじめます。身体がすっきりし、疲れていた身体が元気になり、活発に活動したくなっていきます。ローフードを知ると、人間は本当は何を食べるべきなのか?ということを考えさせられます。

私たちは、もともと何を食べていたのでしょうか。進化論では、猿から進化して人間になったとという説が有力です。では、猿に適した食べ物とは、なんでしょうか?


彼らは、木の実や花、植物、ときどき昆虫をたべます。猿と人間の身体の組織は、それほど違いはありません。野生の動物にはガンはないそうです。文明の発達した人間や、その人間に飼われている動物だけに身体を破壊する病が起きているとしたら、それは私たちにとても大切な警告をしてくれているのではないでしょうか。


インド人のベジタリアンの友人と食事をしていたときに、「どうしてあなたは、ベジタリアンなの?」と尋ねたことがあります。彼は「子どものころからずっとベジタリアンだったよ。動物を食べたら、動物が痛いでしょ」と答えてくれました。子どものころから村で、さまざまな動物と暮らしていたそうで、友人(動物)を食べるという感覚にはなれないということでした。



私たち日本人も、もともと農耕民族なので昔は植物性のものを主体で食べていました。食文化が大きく変化したのは、戦後からではないでしょうか。アメリカから大量に「肉食がよい」というたんぱく質神話とともに、身体を大きく強くするには、肉が必要だという考えが浸透しました。



今も通常の栄養学では、肉や卵、そして牛乳は必須アミノ酸を含むので食べなければならないといわれていますが、それは本当なのでしょうか?



ハートにやさしいローフードとは、食べることで身体の調子もよくなり、ハートもゆったりし、目で見ても癒される、カラフルな食卓です。色のエネルギーを目からも受取、味わい、身体全身の細胞にフレッシュな野菜や果物の「命の水」が沁み込んでいく豊かな食事です。


まったくお料理をしたことがなくても大丈夫。ローフードはミキサーを使ったメニューも多いので、大まかに刻んでミキサーで混ぜるだけで、魔法のように美味しく、身体にもいいカラフルなお料理ができあがっていきます。

食事の80%をローフードに切り替えると、どんな方でも体調の変化を感じることができるといいます。最近、テレビなどでもグリーンスムージーや、フレッシュジュースを見かける機会が増えてきましたが、あれもローフードです。


生で食べるというと毎日サラダばかりで、すぐ飽きてしまいそうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はローフードには美味しいメニューがいっぱいあるのです。植物性のものだけで、パスタやラザニア、海苔巻き、スープにスイーツまでできてしまう不思議に感じるかもしれませんね。



では、なぜローフードがハートにやさしいのでしょうか?



ローフードは、動物性食品や魚介類、卵、乳製品はいっさい使いません。すべて植物の「命の水」を含む、野菜、フルーツ、生のナッツなどで作られています。


地球になるべく不可をかけずに、土から生まれた植物の命をそのままいただきます。身体の中をキレイにする浄化作用がとても強く、デトックスも起こるので、今まで身体にためてきた科学物質や毒素の排出もはじまります。

いきなりすべての食事をローフードに変えていくと、それまでの生活習慣によっては、激しい解毒作用が起き、健康にいいはずなのに体調がよくない、などと驚かれる方がいらっしゃるかもしれません。


身体が新しい材料で、より健康的な身体に作り替えをはじめるとき、好転反応といった身体に不快な症状、例えば鼻水、口内炎、頭痛などが起こる場合があります。


それは、一過性のもので通常1週間ほどでおさまっていきます。ですので、きちんとローフードを生活に取り入れてみたい方は、しっかり学ばれることをおすすめします。食べ物が変わると身体や意識も変化します。自分にとって本当に必要なもの、大切なものを自然に選べるようになっていくのです。


身体や自分に無理強いしないライフスタイル。それは、まるで瞑想が深まっていくのにも、とてもよく似ているように感じます。ハートの扉を通して、私たちは自分の内側へとつながっていきます。自分の内側で穏やかにくつろぐとき、魂が癒され、身体も癒されていきます。ハートはすべての扉なのです。

そして、ハートの内側からすべての存在にもつながっていくのかもしれません。

ハートに優しいローフードを作って食べることで、私たちに豊かな恵みを与えてくれる植物や大地や自然に感謝し、自分の身体や考えに気づきの光を持ち、いつも健やかで、そしてハッピーでありますよう、願いをこめて。

Love。


藤沢紀子(Lalitya)
プライベートローフードセラピーサロン
DolphinBlueWater代表
ローフードマイスター・ローフードパティシエ認定池袋校
ASIACT認定オーラソーマプラクティショナー
サトルボディヒーリングプラクティショナー
エッセンシャルライフコンサルティングプラクティショナー
http://ameblo.jp/dolphinbluewater


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