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カラーダイアリーお茶会~ボトルの色日記をつける会~『LIVING ENERGIES⑧』

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柏村かおり

カラーダイアリーお茶会とは、初めてオーラソーマカラー システムに出会う方々や、興味を持ってくださるみなさまに、 身近に楽しみながらオーラソーマのことを知っていただき、 その輪を広げていくことを目的として和尚アートユニティさ んの発案のもと発足され、各ティーチャーのサロンで開催されているお茶会です。  

その内容については、なにかのスタイルが決められているわけではなく、それぞれのティーチャーの個性を活かしたやり方で、クリエイティブに展開されているのがユニークな点です。  

そこで、私は「ボトルの色日記をつける会」というテー マで、毎月お茶会を開催させていただいております。その内容はごくシンプルなもので、参加者の方々には毎回イクイリブリアムボトルのなかから最も惹かれたボトルを選ん でいただき、そのボトルについて、ご自分で絵日記を描き綴っていただくというものです。  

お茶会に参加される方は、「実際にボトルを選ぶのは初めて」という方も珍しくなく、ボトルの前に立ち、たくさんのカラフルなボトルのなかから最初の一本を選んでいるときの瞳は、まるで子どものように美しく、表情も輝いていて、どの方も例外なくボトルの織り成す色と魂から出会っていることを感じさせてくれます。

同時に、それは自分自身との出会いでもあり、そこにはたくさんの可能性とギフトが秘められています。 このお茶会で、私はオーラソーマに初めて触れていただく方々に対して、創始者ヴィッキー・ウォールさんの手か ら、最初のボトルたちが誕生していったころのオーラソー マを基本として、彼女の遺された一つひとつの言葉を大切にご紹介するようにしています。


そこでは、参加された方々に対して、最初からあまりたくさんの情報をお伝えすることよりも、童心にかえってボト ルと出会い、その色を通して、ご自分が感じたことを表現 することを楽しみ、自分自身の感覚を再び信頼していた だけるように心がけています。  

なぜなら、私たちのなかには、あの美しいボトルたちの放つ色が意味することを「知っている」感覚が潜在的に備わっていて、多くの智慧の扉は自らが開いていけるものだと思うからです。  

この「ボトルの色日記をつける会」のテーマは、インナー チャイルドとの再会です。 まだ、ほんの幼いころに、知識がなくても自分の感じたことを信じていた感覚や、根拠などなくても自分の可能性 を疑わなかった感覚、そして純粋で真っすぐな瞳を持ち、 目に映るものすべてをありのままに見ていた感覚で、まず はオーラソーマのボトルとフィーリングを大切に出会ってほ しいと思ったことが、この会をはじめたきっかけでした。  

大人になっていくにしたがって、いつのまにか自分自身に対して、さまざまな制限をかけ、望むことや自己表現を諦めることを人は覚えていきます。 一方で、初めて見たオーラソーマのボトルを手にして、 感じたことを自由に表現している姿は、どの人もとても綺麗で、それはまるで深い呼吸とともに、小さくたたまれていた背中の美しい翼を再び広げた天使のようです。

たくさんの情報が錯綜する現代ですが、オーラソーマ の神秘は古代からの知恵が凝縮されたものであり、すでにどの人のなかにも存在するものです。それを信頼し、ボ トルと出会っていくと、ボトルをはじめオーラソーマのすば らしさも、より心に残る形で体験していただけるように思います。  

実際に、どの方も初めてボトルをその手に取って感じた ことを言葉にするとき、その言葉はすべてボトルのメッセージそのものです。そして、そのことは毎回参加される方々 が証明してくださいます。  

もちろん、心躍るようなカラフルなボトルたちがたくさん並んでいるのですから、それぞれに名前があり、さらに その背景には、さまざまなメッセージやストーリーがあると なると、多くの方が少しでも自分自身を知るために、たくさんの情報が欲しいとワクワクすることでしょう。それもまた、 オーラソーマの素敵な魅力となっています。  


また、日本人の国民性もあるのでしょうが、まじめな方が多く、この美しいオイルを最初に使うときに、なにか間違えてしまうことが心配で、ボトルの使い方や、ぬる場所や頻度も、さらに今の自分が使うのに最適な色さえも教 えてほしいと望む方が多くいらっしゃいます。  

情報は確かに大いに助けにはなりますし、理解も深めますが、最初のうちはもう少し気楽に、使ってみたい色の ボトルを、身体のぬりたいところに、ぬりたいときに、ご自分の持っている潜在的な智慧を信頼して使ってみていた だくことも、本来のオーラソーマを体験していただくのにはいいように思います。

そのようなことから、このお茶会では参加した方がボトルの前に立ち、惹かれた色を選び、そして、そのボトルと 出会ったときの最初の印象や、選んだときの率直な気持ちを、ありのままに表現していただいています。  

そして、ボトルを実際に身体にぬってみたときの気づきや体験を、子どものころに夏休みの思い出を絵日記にして残したように、イメージ画とともに色日記帳に、自分のペー スで書き綴っていただいています。  

子どものころ、夏休みに絵日記をつけるという宿題が出たという方は多いと思いますが、この絵日記をつけると いう習慣は、とてもすばらしいものだと私は思っています。  

私たちは幼いころから、左脳中心の教育を受けてきたといわれています。ですが、絵日記を描くことは、体験した情景を再び想い起こして表現し、それを頭のなかで整理しながら文章にするという、まさに右脳と左脳の統合をする貴重な機会でした。

私たちは、絵日記を描き綴ることで表現力を身につけ、 楽しかった思い出を追体験しながら、さまざまなことをカラフルな記憶として残し、理解してきました。ところが、大人になると多くの場合、文章を書く機会はあっても、絵で表現するというチャンスはめっきり減ってしまいます。

ですので、あえて好きな色を使って、ボトルをイメージし た絵を描いていただくことをご提案しています。すると、最初のうちは「描けない」、 「下手だから恥ずかしい」と言っていた方々も、次第に夢中になって描きはじめ、 最終的には「子どものころを思いだして、すごく楽しかった」と、 笑顔になります。  

そもそも絵日記には正解があるわけではなく、ただ感じたことや体験したことを思い出として描き綴っていくもので、童心に帰ることができる点もとても魅力的です。  

ボトルが誕生してから次第に、さまざまなメッセージが生まれていったときと同様に、ボトルの色から、ただどのようなことを感じたのかを書きとめてみたり、気になるボトルとともに瞑想をして、そのなかのヴィジョンやメッセージを受け取り、それがいったい自分の今の状況や自分自身そのもの、 人生をどのように映しだしているのかなど、参加している他の方々ともシェアしながら、ボトルとハートで出会っていきます。  

日記を書くのは最初だけで、なかなか続かないという方も多いかと思いますが、毎回、みなさんと一緒に感じたことをありのままをシェアしながら楽しんでいただくことは、日記を継続していくことにも効果的なようです。  

また、その時間はオーラソーマがこの世に誕生し、未知で神秘的なボトルたちが、多くの人をワクワクさせたときの感覚と同様の喜びを味わっているようでもあります。


 
人間は右脳(女性性)と左脳(男性性)の統合で、よりクリエイティブになるといいますが、自分で描きあげたイメー ジ画をシェアしているときのみなさんは、少し照れながらも、 自分自身の個性をとても楽しみ、表情や表現もたいへんに豊かで驚きます。

私たちは生まれる前から、すでにブルーの光を認識して、この肉体に降り立つといわれています。そして、肉体から旅立っていくときにもまた、ブルーの光のなかへと還っていくのだそうです。

そうだとしたら、どの人もみんな魂レベルで色を意識し、常に色に守られ、育まれ、包まれて、すでにそこから多くのものを吸収し、学び、成長しつづけているはずです。

それは誰かから教えられたことではなく、遺伝的な記憶として、古くから平等に備わった智慧でもあり、日常のなかで自 然に行われていることです。色は、人間の意識を超えた本能と密接につながっているのです。

幼い日に、ふと見上げた青空に、まるで吸い込まれるかのよ うに見入っては安らぎを感じ、風に揺れる緑の木々にさえ、 見えない手を感じては時間を忘れて神秘にひたり、水槽を 泳ぐ真っ赤な金魚の動きを目で追っては楽しい気持ちになり、そして雨上がりに光り輝く花々にも心が洗われました。

オーラソーマのボトルは、美しいガラス瓶のなかに、さまざ まな植物や鉱物のエネルギーと色が静かに佇んでいますが、それはこれまで日常に体験してきた色となんら変わりは ありません。

このカラーダイアリーお茶会がはじまって、まだ2年ほどではありますが、この会を毎月続けてきて最も感じたことは、 すべて創始者ヴィッキー・ウォールさんの言葉のなかにありました。


選んだボトルの意味をいちばんよく知っているのは、やはり、 本人に他ならないのだということもそうです。 そして、いつも目のあたりにするのは、ボトルの情報を持たない短い期間に体験できる、まっさらな感性でもまた、 ボトルの奥深さをあますことなく体験させてくれるというこ とです。

それだけに、ボトルと出会っていくとき、「なにも知らない」 ということに寛いでいただきたいと感じていますし、実は このことはオーラソーマに携わっていく私自身にとっても、 大切なことだと思っています。

絵日記をつけていたころ、あるいは、ふと目にしたものをクレヨンなどで、他愛もなく描いていたころ、自分自身のたくさんの可能性を信じて疑わなかった幼いころの愛しい自分…。

上手に描かなくてはいけない、型どおりに正しく描かなくてはいけない、他の人と違ってはいけないなどの思いに捕らわれずに、心の目で見たものを、ありのまま描ける時間…。

再び、そのような純粋な感覚に出会っていただくために、 心から寛いでオーラソーマを楽しんでいただけることを大切に、これからもこのお茶会を通して、そのような場を提 供できればと思っています。

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柏村かおり 
(株)カラフルK 代表取締役
イメージコンサルタント カラープランナー AS I ACT 認定オーラソーマティーチャー AFT1 級色彩コーディネーター 1987 年より、パーソナルカラー界の草分けとして活躍の後、1995 年「カラフルK」を設立。
一流ホテル、百貨店のブライダルフェア、各種イベント等でカラーセミナー、 パーソナルカラー診断及びコーディネートアドバイス、カラーセラピーカウンセリング等を実施。大手カルチャーセンターのカラーセミナー講師、専 門学校で福祉住環境コーディネーター科、DTPクラス等の色彩学、ブラ イダルプロデュース科講師をつとめる。
一方、高齢者福祉施設、マンショ ン等の色彩計画を実施。スクールでの授業内容は生徒からも楽しく、分かりやすいと定評。 AS I ACT 認定オーラソーマティーチャーライセンスを海外において、 オーラソーマ代表マイク・ブースの直接指導のもと取得。 現在、カラープランナー、カラーセラピストとして全国各地でセミナーや講演活動をはじめ多方面で活躍中。

株式会社カラフルK
TEL:045-312-1236  FAX:045-290-3421
http://www.colorfulk.com/
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