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「大麻研究の父」と呼ばれる博士が新たな成分を発見

大麻からCBDなどのカンナビジオール成分を世界で初めて抽出に成功した「大麻の父」と呼ばれている博士が、大麻からまた新しい化合物を発見したようです。

こちらの元記事は以下になります


◉大麻研究の第一人者で大麻の父と呼ばれる博士

※ラファエル・メコーラム博士(Raphael Mechoulam)

1930年生まれのイスラエル人、ラファエル・メコーラム博士は、有機化学者であり、エルサレム・ヘブライ大学の教授。1964年、警察が麻薬密売人から押収した大麻樹脂5キロを譲り受けて行った研究でテトラ・ヒドロ・カンナビノールの分離・構造解明・合成に成功。
1990年代初頭にエンドカンナビノイド・システムおよび内因性カンナビノイドであるアナンダミドを発見するなど、現代カンナビノイド研究の礎を作り、「カンナビノイド研究の祖父」「カンナビノイド研究のゴッドファーザー」とも呼ばれて世界的に尊敬される存在。

大麻研究のゴッドファーザーと異名を持つメコーラム博士。

人間が持つエンドカンナビノイド(ECS)を発見したのもメコーラム博士であり、その功績は多大なものがあります。


CBDは、抗炎症&抗酸化作用・神経保護などの効果があると言われており、不安・不眠・鬱・痛みなどの症状を緩和してくれたり、てんかんやガンなどの鎮痛にも効果が高く、認知症、リウマチ、皮膚病、パーキンソン病などにも効果的との声も聞かれます。

そしてCBDは、エンドカンナビノイドシステム(ECS)という人間が本来持っている、備わっている身体調整機能(ホメオスターシス)に作用して、様々な効果を発揮します。


◉エンドカンナビノイドシステム(ECS)

もともと私たちの身体には、エンドカンナビノイドシステム(ECS)と言われる身体の恒常性、バランスを保つために働きかける調整機能が備わっています。
このエンドカンナビノイドシステム(ECS)が、食欲、睡眠、痛み、免疫調整、老化、神経、認知や記憶に関する機能などを調整しています。

エンドカンナビノイドシステム(ECS)は「内因性カンナビノイド」と結合する「カンナビノイド受容体」の2つセットで構成されています。

カンナビノイド受容体とは、ひと言で表すとカンナビノイドを受け入れる器のことです。

このカンナビノイド受容体にはCB1とCB2の2種類があり、CB1は脳を構成する中枢神経、CB2は免疫系の細胞にあります。

人間はストレスや老化により体内のECS機能が低下していくことで、カンナビノイドが欠乏していき、様々な疾患につながることがわかっています。

大麻草からとれる成分「植物性カンナビノイド」の一種であるCBD(カンナビジノール)を摂取することが「内因性カンナビノイド」の代わりとなり補ってくれるので、ECSの機能を活性化することができると言われています。

✴︎上記エンドカンナビノイドシステムについては、下記、話題のCBDについて正しい知識を得ましょう より抜粋↓


さらに博士はCBDやTHC以外にも下記のような113種類もの大麻成分を、今までに発見しています。

THC-9 (テトラヒドロカンナビノール):向精神作用(ハイ状態になる)が強くなる物質。疼痛、吐き気などを抑え、食欲を増進させる作用があります。中枢神経系に強く働きかける作用があるので常習化しやすい傾向を持ちます。

THC-8 (テトラヒドロカンナビノール):向精神作用(ハイ状態になる)が強くなる物質。疼痛、吐き気などを抑え、食欲を増進させる作用があります。ただしΔ9-THCに比べると圧倒的に向精神作用が弱いことでも有名です。

CBN (カンナビノール):THC分解によって生まれる副産物でTHCと比べ1/10程度の向精神作用がある。疼痛緩和、抗炎症、不眠症改善などの効果がある。

CBND (カンナビノジオール):薬理作用効果について研究中。CBDから派生した化合物。

CBE (カンナビエルソイン):薬理作用効果について研究中。植物のCBDに酸化されるたり、代謝などによって合成される。

CBL (カンナビシクロール):薬理作用効果について研究中。酩酊・向精神作用はないと言われている。酸化によって生まれる副産物。

CBC (カンナビクロメン):疼痛の緩和、抗炎症、抗菌作用あり。他にも神経細胞を作ることを促進する物質と言われている。

そしてこれらに加えて新しい成分をまた研究のうえ、発見したことをつい先日発表したのです。

メコーラム博士は88歳のご高齢にもかかわらず、大麻草について精力的に研究へ力を入れているとのこと。
まだまだ大麻草には、解明されていない謎も多く、昔から医療用の薬として使用されてきた歴史はありますが、禁止薬物に指定されてからは、その研究すらも禁止されてきた過去があるのです。


◉大麻から抽出に成功した新成分「EPM301」について

つい先日にリリースされたニュース記事が下記になります。

(「大麻研究の父」はTHCやCBDよりも強い大麻物質であるEPM301を特定しました)
★“Father of Cannabis Research” Identifies EPM301, a Cannabis Substance Stronger than THC or CBD

Professor Raphael Mechoulam, called the ‘father of cannabis research’, has released an exciting study on cannabidiolic acid methyl ester (EPM301).
According to Mechoulam’s research, that cannabis-derived compound is more potent than CBD or THC. In early research, it’s shown to reduce anxiety and inflammation with no side effects.

EPM301 is a patented compound. It’s a synthetic formula derived from a natural chemical in cannabis. The synthetic, stable, acid-based cannabinoid has created a buzz of excitement across the cannabis community.
Mechoulam developed the compound in partnership with US-based biotech company EPM. The company is releasing multiple substances that bridge the gap between the cannabis and pharmaceutical space.
“EPM developed a method to work with the original substances of cannabis,” Professor Mechoulam explained in an interview published by EPM.
“So, while everybody is discussing THC and CBD, these cannabinoids are actually a secondary substance; they only appear later in the plant. Originally there is an acid that appears in the plant, and those acids are these mysterious worlds of compounds that are much more potent than cannabinoids.”
By targeting the acids found earlier in the plant, Mechoulam believes we can identify more powerful medicines within cannabis.
Researchers have identified cannabidiolic acids in the past, although they were always unstable. Pharmaceutical companies could not stabilize the acids to use in drugs.
Now, as part of Mechoulam’s research, researchers have stabilized the compounds. EPM has created a method allowing researchers to modify the acids enough to keep them stable, which then allows for large-scale use. Once the acids are stable, they can easily be tested in lab settings to verify different benefits.
We took a cannabidiol acid and we stabilized it by a simple chemical procedure, called esterification; then the compound is stable,” explained EPM CEO Reshef Swisa.

Benefits of EPM301

Early research suggests EPM301 could be linked with powerful benefits. After stabilizing the acid, researchers connected EPM301 to a variety of noticeable benefits:
“[We] started looking at the activities of this compound…and found that this particular compound causes suppression of anxiety and suppression of nausea,” explained Swisa in the interview.
Swisa added that these effects could make a significant difference in cancer patients on chemotherapy. It could also impact patients with inflammatory bowel disease (IBD) or psoriasis.

Based on EPM’s early research, EPM301 has no observed side effects. Other non-natural pharmaceutical drugs containing cannabis compounds do have side effects – and they’re best-described as semi-synthetic instead of natural.
Because of these effects, cannabis could be an alternative to steroids and opioids. Cannabis could contain the chemicals needed to replace these pharmaceuticals.

The Father of Cannabis Research

Today, we accept it as fact that CBD and THC can help anxiety and inflammation. However, we can thank Raphael Mechoulam for much of this research.
Back in the 1960s, Mechoulam was “possibly the most significant academic to shed light on the active principles of the cannabis plant”, according to a Forbes writeup on the so-called “father of cannabis research”.
In fact, Mechoulam discovered the body’s endocannabinoid system, which is how he got his title as father of cannabis research. His work at the Weizmann Institute in the 1960s led to the discovery of the endo-cannabinoid system.

Today, at 88 years old, Mechoulam continues to discover new and surprising benefits of cannabis.


なんて書いてあるのでしょう??
気になりますね・・


では、こんな時こそGoogle先生の出番です!↓


★「大麻研究の父」はTHCやCBDよりも強い大麻物質であるEPM301を特定しました

「大麻研究の父」と呼ばれるRaphael Mechoulam教授は、カンナビジオール酸メチルエステル(EPM301)に関する刺激的な研究を発表しました。Mechoulamの研究によると、その大麻由来化合物はCBDやTHCよりも強力です。初期の研究では、副作用なしに不安や炎症を軽減することが示されています。
EPM301は特許取得済みの化合物です。これは、大麻の天然化学物質に由来する合成式です。合成された安定した酸ベースのカンナビノイドは、大麻コミュニティ全体で興奮の話題を生み出しました。
Mechoulamは、米国に拠点を置くバイオテクノロジー企業EPMと提携してこの化合物を開発しました。同社は、大麻と製薬業界の間のギャップを埋める複数の物質をリリースしています。
「EPMは大麻の元の物質を扱う方法を開発しました」とMechoulam教授はEPMが発行したインタビューで説明しました。
「それで、誰もがTHCとCBDについて話し合っている間、これらのカンナビノイドは実際には二次的な物質です。それらは植物の後の方にのみ現れる。もともと植物に現れる酸があり、それらの酸はカンナビノイドよりもはるかに強力な化合物のこれらの神秘的な世界です。」
Mechoulamは、植物の初期に見つかった酸を標的とすることで、大麻内でより強力な薬を特定できると信じています。
研究者たちは過去にカンナビジオール酸を特定しましたが、常に不安定でした。製薬会社は、医薬品に使用する酸を安定させることができませんでした。
現在、Mechoulamの研究の一環として、研究者たちは化合物を安定化させています。 EPMは、研究者が酸を十分に変更してそれらを安定に保つことを可能にし、大規模な使用を可能にする方法を作成しました。酸が安定したら、実験室で簡単にテストして、さまざまな利点を確認できます。
私たちはカンナビジオール酸を取って、エステル化と呼ばれる簡単な化学的手順でそれを安定化させました。その後、化合物は安定しています。」とEPMのCEOであるReshef Swisaは説明しました。

・EPM301の利点

初期の調査では、EPM301は強力なメリットとリンクしている可能性があると示唆されています。酸を安定させた後、研究者たちはEPM301をさまざまな顕著な利点に結び付けました。
「私たちはこの化合物の活動を見始めました…そしてこの特定の化合物が不安の抑制と吐き気の抑制を引き起こすことを発見しました」とSwisaはインタビューで説明しました。
Swisaは、これらの効果が化学療法中の癌患者に大きな違いをもたらす可能性があると付け加えました。また、炎症性腸疾患(IBD)または乾癬の患者にも影響を与える可能性があります。
EPMの初期の調査に基づくと、EPM301には副作用は観察されていません。大麻化合物を含む他の非天然医薬品には副作用があり、天然ではなく半合成と説明されています。
これらの影響のため、大麻はステロイドやオピオイドの代替薬になる可能性があります。大麻は、これらの医薬品を置き換えるために必要な化学物質を含む可能性があります。

・大麻研究の父

今日、私たちはそれをCBDとTHCが不安と炎症を助けることができるという事実として受け入れます。ただし、この調査の多くについて、Raphael Mechoulamに感謝することができます。
いわゆる「大麻研究の父」についてのフォーブスの記事によると、1960年代に戻って、Mechoulamは「おそらく大麻植物の有効成分に光を当てる最も重要な学者」でした。
実際、メコーラムは身体の内因性カンナビノイドシステムを発見しました。これが、大麻研究の父としての地位を獲得した方法です。 1960年代のワイツマン研究所での彼の研究は、内因性カンナビノイドシステムの発見につながりました。
今日、88歳のMechoulamは、大麻の新しい驚くべき利点を発見し続けています。

こちらを要約すると・・

・カンナビジオール酸メチルエステル(EPM301)は、CBDやTHCよりも強力で、初期の研究では副作用なしに不安や炎症を軽減する。

・研究者が酸を十分に変更してそれらを安定に保つことを可能にし、EPM301において大規模な使用を可能にする方法を作成。

・そしてこの特定の化合物が不安の抑制と吐き気の抑制を引き起こすことを発見したとのこと。また新しい化合物が化学療法誘発性の悪心または乾癬または炎症性腸疾患(IBD)のような疾患の治療に使用できることを示唆しています。

・EPMの初期の調査に基づくと、EPM301には副作用は観察されていません。

これらのことが言えるそうです。

CBDやTHCのような作用がどこまであるのか?はまだ不明ですが、CBDやTHCよりも強力な作用があるということは判明しているとのことで、将来的にも期待ができますよね。

大麻草の研究はまだまだ未開拓な分野です。博士が見つけたエンドカンナビノイドシステム(ECS)ですら、1990年代初頭の発見なので、まだ25年ほどしか経っていないのです。

そもそもラファエル・メコーラム博士が大麻草からTHC(テトラヒドロカンナビジオール)を分離させて合成に成功したのが1964年。それ以降の数十年はTHCの研究が進んできました。

そして1988年にセントルイス大学医学部での研究で、脳にはカンナビノイドに特化した受容体があり、その数はどんな受容体よりも多いことが判明しました。

合成したTHCを使って研究員達は、脳のどこにその受容体があるのかをマッピングしていき、その結果1番集中して存在するのが人間の精神機能と肉体機能を司る海馬、大脳皮質、小脳、大脳基底核、視床下部、扁桃体ということがわかったのです。

1993年には米国国立精神保健研究所の協力のもと、メコーラム博士らによって、CB2受容体(カンナビノイド受容体)が発見され、CBD成分の研究も進んできたました。

私たち人間(動物や生物も)には、とても不思議なのですが、大麻草に含まれる薬効成分を受け取り(受容)、その成分を分解して身体や精神に利用するための生物学的システムが、もともと備わっているということなのですね。
ちなみにストレスはエンドカンナビノイドシステム(ECS)を消耗させることが判明しています。

中〜高程度の運動やエクササイズを行うこと、瞑想、ヨガ、深呼吸などは、体内のエンドカンナビノイドシステム(ECS)にとって、とても有効なこともわかっていますので、時間を見つけてはリフレッシュするように心がけましょうね!


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