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カンナビジオールとは何か??

オイルやリキッド、チョコレートやドリンクなどCBD製品で必ず見かける文字が「カンナビノイド」

これは大麻が持つCBD(カンナビジオール)やTHC(テトラヒドロカンナビノール)など100種類以上の成分の総名称のことでなんす。

大麻にはカンナビノイド以外にも、テルペン、フェノールなど多くの化合物が含まれています。

そしてカンナビノイドの研究についての歴史はまだ浅く、判明していないことも多いのが実情です。

大麻を研究してカンナビノイドを発見し、世界的に有名となった人物がイスラエルの研究者で「大麻研究の父」と呼ばれる「ラファエル・メコーラム博士」です。


※ラファエル・メコーラム博士

1930年生まれのイスラエル人、ラファエル・メコーラム博士は、有機化学者であり、エルサレム・ヘブライ大学の教授。1964年、警察が麻薬密売人から押収した大麻樹脂5キロを譲り受けて行った研究でテトラ・ヒドロ・カンナビノールの分離・構造解明・合成に成功。1990年代にエンドカンナビノイド・システムおよび内因性カンナビノイドであるアナンダミドを発見するなど、現代カンナビノイド研究の礎を作り、「カンナビノイド研究の祖父」「カンナビノイド研究のゴッドファーザー」とも呼ばれて世界的に尊敬される存在。

大麻業界では知る人はいないと言われるぐらい超有名な大麻草の研究者です。

博士が発見したカンナビノイドは113種類あると言われており、CBD(カンナビジオール)以外にも色んな作用を持つ物質が見つかっています。


THC-9 (テトラヒドロカンナビノール):向精神作用(ハイ状態になる)が強くなる物質。疼痛、吐き気などを抑え、食欲を増進させる作用があります。中枢神経系に強く働きかける作用があるので常習化しやすい傾向を持ちます。


THC-8 (テトラヒドロカンナビノール):向精神作用(ハイ状態になる)が強くなる物質。疼痛、吐き気などを抑え、食欲を増進させる作用があります。ただしΔ9-THCに比べると圧倒的に向精神作用が弱いことでも有名です。


CBN (カンナビノール):THC分解によって生まれる副産物でTHCと比べ1/10程度の向精神作用がある。疼痛緩和、抗炎症、不眠症改善などの効果がある。


CBND (カンナビノジオール):薬理作用効果について研究中。CBDから派生した化合物。


CBE (カンナビエルソイン):薬理作用効果について研究中。植物のCBDに酸化されるたり、代謝などによって合成される。


CBL (カンナビシクロール):薬理作用効果について研究中。酩酊・向精神作用はないと言われている。酸化によって生まれる副産物。


CBC (カンナビクロメン):疼痛の緩和、抗炎症、抗菌作用あり。他にも神経細胞を作ることを促進する物質と言われている。

カンナビノイドは体内の恒常性( ホメオスタシス)を促進し、環境や状態を維持することに役立ちます。


生物および鉱物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のこと。環境の変化を受けても調整し、元に戻そうとする力をホメオスタシスといいます。

実は人間や動物の身体だけでなく、植物である大麻草も自身の健康を促進するためにTHC、CBDなどのカンナビノイドを利用しています。

カンナビノイドは紫外線より発生する有害物質フリーラジカル(活性酸素:酸化させる物質)を中和する作用があるため、大麻草の花や葉などが有害物質から守られていることが判明しています。

実は大麻も自分の体を「カンナビノイド」で紫外線から守っているとは驚きですね。

大麻自身にも役立つ「カンナビノイド」ですから、人間にとっても良さそうな気はしますが、お伝えしているとおり、THCなどの精神高揚作用もカンナビノイドには含まれているので世界的にも日本でも禁止されていることを重々理解してください。

そして人間の体に備わっているエンドカンナビノイドシステム(ECS)についても知っておきましょう
 

◉エンドカンナビノイドシステム(ECS)

もともと私たちの身体には、エンドカンナビノイドシステム(ECS)と言われる身体の恒常性、バランスを保つために働きかける調整機能が備わっています。このエンドカンナビノイドシステム(ECS)が、食欲、睡眠、痛み、免疫調整、老化、神経、認知や記憶に関する機能などを調整しています。
エンドカンナビノイドシステム(ECS)は「内因性カンナビノイド」と結合する「カンナビノイド受容体」の2つセットで構成されています。カンナビノイド受容体とは、ひと言で表すとカンナビノイドを受け入れる器のことです。

このカンナビノイド受容体にはCB1とCB2の2種類があり、CB1は脳を構成する中枢神経、CB2は免疫系の細胞にあります。
人間はストレスや老化により体内のECS機能が低下していくことで、カンナビノイドが欠乏していき、様々な疾患につながることがわかっています。

大麻草からとれる成分「植物性カンナビノイド」の一種であるCBD(カンナビジノール)を摂取することが「内因性カンナビノイド」の代わりとなり補ってくれるので、ECSの機能を活性化することができると言われています。

では、人間が「カンナビノイド」が不足すると様々な疾患がでてくるんでしょうか?


カンナビノイドが欠乏したり、不足したりすると、

老化現象認知機能低下(脳機能低下)とアルツハイマー
自己免疫疾患(アレルギー、リウマチ、膠原病など)
免疫機能低下(肝炎、HIV、帯状疱疹結核、各種感染症)
悪性腫瘍
心臓疾患
腎臓疾患
糖尿病

などの症状がでると言われています。

神経細胞がダメになることを「カンナビノイド欠乏症」と言われていて、カンナビノイドは年齢を重ねるごとにドンドン減って行くのです。

体内で生成できないので、外部から植物性カンナビノイドを摂取することで補うことが可能になるんですね。

例えばカンナビノイドを補うことで、

・ミトコンドリアの活性酸素を減らすことができる

・神経伝達物質を改善する

・抗炎症作用

・血流の改善

・βアミロイド(アルツハイマー認知症を引き起こす物質)を減らす

などの期待ができると言われています。


また、世界保健機構(WHO)は、長年にわたり大麻に関する研究をしてきませんでしたが、最近になって研究を行い、2017年11月にCBDに関する有効性と安全性を高く評価する発表を行いました。
 
WHOはCBDに抗てんかん作用があるとも認めているそうです。

さらに「CBDの使用が健康被害をもたらすという、いかなる証拠も見つかっていない」とWHOの委員会では発言されています。

これからCBDの研究がさらに進むことを願っていますが、CBD製品を使用するときは、CBDに対して過度な期待をするのではなく、冷静に使用をすることをいつも念頭に置いておきたいですね。

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