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エンドカンナビノイドシステム(ECS)について徹底調査

今まで何度もこちらのOasis Leaf にてご紹介してきた「エンドカンナビノイドシステム(ECS)」

ラファエル・メコーラム(ミシュラム)博士が1964年に研究のうえ、発見したとても凄い体内の仕組みのことです。

※こちらの元記事は以下となります

大麻、大麻成分であるカンナビジオール(CBDなど)の最大の効果は、私たち人間や動物に元々備わっているエンドカンナビノイドシステムの働きを良くしてくれること。

その大麻草の研究が進んだのも近年の話です。
大昔から薬としても大麻草は使用されてきた経緯があるのですが、昔の人々は薬効があることは理解していましたが、どうして効くのかは、ずっと謎のままだったのですね。


◉ホメオスタシス(恒常性)について

エンドカンナビノイドシステムを理解するうえで大事なことは、ホメオスタシス(恒常性)という人間や生物、動物が持つ生理学的な機能について知っておく必要があります。

※ホメオスタシス(恒常性)

・生物および鉱物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のこと。環境の変化を受けても調整し、元に戻そうとする。

私たちを取り巻く周囲の環境は絶えず変化しています。最近は猛暑や豪雨など、地球温暖化が進み、環境の変化も昔と比べて年々大きくなってきています。

また、転職や転勤、異動などで職場が変わったり、人間関係が変化したり、引越ししたり、進学したり、結婚したり、子供が生まれたり・・と自分自身の境遇が変化も必ずします。

当然ながらその環境の変化(=ストレス)は、私たちの体、体内の環境に影響を与えます。

そんな状況下で体を維持する為には、 体内の環境はほぼ一定に保たれる必要があります。その働きをホメオスタシス(恒常性)と言います。

例えば暑い時は汗をかきます。これにより皮膚の血管を広げるなどの反応が起こります。そして体温を上昇させないよう、体表から水分を蒸発させて熱を逃がしているのです。

逆に寒いときには、体表から熱が逃げないよう、皮膚の血管が縮まって、筋肉で熱が生産されるため、体が震えるなどの反応が起こるのです。

このようにして私たちの体温はほぼ一定に保たれています。

また、食事をすると血液の糖分(いわゆる血糖値 )は上昇します。

血糖値が上昇すると膵臓からインスリンという物質が分泌され、血糖値を下げるように指示します。

逆に空腹になると血糖値が低下し、膵臓からグルカゴンが分泌され、血糖は上昇 するのです。

このようにして血糖もほぼ一定に保たれるようになっています。

そして、このホメオスタシス(恒常性)は、「自律神経」「内分泌」「免疫」の3つの機能のバランスによって成り立っています。

体の働きを調節する自律神経、ホルモンの分泌をつかさどる内分泌、そして免疫の3つは人間にとって(動物もですが)、とても重要な機能です。

この3つの機能である体内環境のバランスが保たれること=ホメオスタシス(恒常性)が機能されているということです。

たとえ環境の変化(=ストレス)による影響を受けたとしても、この体内環境のバランスを保つホメオスタシス(恒常性)により、私たちは健康を維持しているのです。

しかし、それでもストレスにさらされ続けると、ホメオスタシスに過度な負荷がかかります。そうなると3つの相互作用が崩れてバランスを失い、さまざまな病気や体の変調を生んでしまうのです。

そして、このホメオスタシス(恒常性)を維持するために有効なのが大麻に含まれるカンナビノイドです。
カンナビノイドは体内の恒常性( ホメオスタシス)を促進し、環境や状態を維持することに役立ちます。

※カンナビノイド=大麻草、大麻に含まれる成分の総称。CBDなどもカンナビノイドの中のひとつです。

実は人間や動物の身体だけでなく、植物である大麻草も自身の健康を促進するためにTHC、CBDなどのカンナビノイドを利用しています。

カンナビノイドは、紫外線より発生する有害物質フリーラジカル(活性酸素:酸化させる物質)を中和する作用があるため、大麻草の花や葉などが有害物質から守られていることが判明しているのです。

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◉エンドカンナビノイドシステム(ECS)とは?


◉エンドカンナビノイドシステム(ECS)

もともと私たちの身体には、エンドカンナビノイドシステム(ECS)と言われる身体の恒常性、バランスを保つために働きかける調整機能が備わっています。
このエンドカンナビノイドシステム(ECS)が、食欲、睡眠、痛み、免疫調整、老化、神経、認知や記憶に関する機能などを調整しています。
エンドカンナビノイドシステム(ECS)は「内因性カンナビノイド」と結合する「カンナビノイド受容体」の2つセットで構成されています。
カンナビノイド受容体とは、ひと言で表すとカンナビノイドを受け入れる器のことです。
このカンナビノイド受容体にはCB1とCB2の2種類があり、CB1は脳を構成する中枢神経、CB2は免疫系の細胞にあります。
人間はストレスや老化により体内のECS機能が低下していくことで、カンナビノイドが欠乏していき、様々な疾患につながることがわかっています。大麻草からとれる成分「植物性カンナビノイド」の一種であるCBD(カンナビジノール)を摂取することが「内因性カンナビノイド」の代わりとなり、補ってくれるので、ECSの機能を活性化することができると言われています。

✴︎話題のCBDについて正しい知識を得ましょうより抜粋↓


例えばカンナビノイドが欠乏したり、不足したりすると、

老化現象
認知機能低下(脳機能低下)とアルツハイマー
自己免疫疾患(アレルギー、リウマチ、膠原病など)
免疫機能低下(肝炎、HIV、帯状疱疹結核、各種感染症)
悪性腫瘍
心臓疾患
腎臓疾患
糖尿病

などの症状がでると言われています。

人間もこの「カンナビノイド」が不足すると様々な疾患がでてくるのです。カンナビノイドは年齢を重ねるごとにドンドン減っていきます。
なので外部から植物性カンナビノイドを摂取することで、これを補うことは良いことなのです。


例えばカンナビノイドを補充することにより、

・ミトコンドリアの活性酸素を減らすことができる
・神経伝達物質を改善する
・抗炎症作用
・血流の改善
・βアミロイド(アルツハイマー認知症を引き起こす物質)を減らす

などの期待ができると言われています。

現在、世界中で新型コロナウイルスが猛威を奮っていますが、新型コロナにかかって症状が酷くなる、重症化する原因としてサイトカインストームが挙げられています。

このサイトカインストームは、どうして起こるのでしょうか?

通常、体内にウイルスや細菌が入った時、体内の白血球がウイルスを敵とみなして攻撃します。その際に免疫機能により体内の温度が上昇し、ウイルスを焼き尽くすために熱を作り出します。そしてウイルスへの攻撃が終わると、エンドカンナビノイドシステム(ECS)が免疫系に熱を冷ましてホメオスタシスを回復するように指令を出すのです。

ところがこのフィードバックループが制御されずに、免疫系が過剰に反応したり、自分自身の体を外からの侵入者と勘違いしてしまうと、自己免疫疾患や炎症の疾患が起こります。

その攻撃が止まることがなく、体内攻撃をストップしない状態が続くと、サイトカインストームが発生し炎症がどんどんひどくなっていくのです、それが酷い肺炎を起こしたりしてしまうのです。


体内のホメオスタシス(恒常性)が保たれていないと、このように敵ではない自分の体に対しての攻撃が止まなくなってしまったり、誤って攻撃を続けてしまったりするのですね。


つまり、体内でのバランスが大事ということです。


実は、エンドカンナビノイドシステム(ECS)には、逆行性シグナル伝達を行うことで体がホメオスタシスを維持できるようにするという特長があると言われています。

逆行性シグナル伝達とは、上記の例でいうところの熱がウイルスなどの侵入者を殺した後に、エンドカンナビノイドシステムが免疫系に対して「もう攻撃や止めなさい!」と指令を出すこと。

逆行性シグナル伝達は細胞内での情報伝達のひとつの形であり、免疫反応を阻害したり、炎症を抑えたり、筋肉を緩めたり、血圧を低下させたり気道を拡げたり、過剰な神経を抑えたりすることをしてくれます。

つまりプラスに振り切った行為を、急速にマイナスへ引き戻す指令(平常に戻す)を伝達してくれる仕組みのことです。
大麻に含まれるカンナビノイドには、このような性質があるのです。
人間は昔から植物に助けられて生きてきた・・という事実がよく分かりますよね。


◉エンドカンナビノイド(=内因性カンナビノイド)を増やすには?


では、エンドカンナビノイドシステム(ECS)は「内因性カンナビノイド(=エンドカンナビノイド)」と結合する「カンナビノイド受容体」の2つセットで構成されているとお伝えしましたが、自分自身で内因性カンナビノイドを増やすにはどうしたら良いのでしょうか?

そもそも「内因性カンナビノイド(=エンドカンナビノイド)」は、私たちの体が作り出す化合物ですが、体は脂肪酸の助けをかりて内因性カンナビノイド(=エンドカンナビノイド)を作り出しています。

そこで重要なのがオメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸が大きく関与していることが実験でも判明しています。

オメガ3脂肪酸が少ない食事をしていると、エンドカンナビノイドの調節、生産がうまく行かなくなる可能性が高いと言われています。

ヘンプシードやナッツ類、卵や鮭やイワシなどの魚には、良質なオメガ3脂肪酸が含まれています。

そしてオメガ3脂肪酸にも炎症を抑える効果があることも分かっています。



このようなヘンプシードオイルなども積極的に摂取して行きたいところですね。
内因性カンナビノイド(=エンドカンナビノイド)を自分自身で作り出すためにも、オメガ3脂肪酸を意識して体内に取り入れて行きましょう。


◉植物性カンナビノイドが体に良い理由

大麻草からとれる成分「植物性カンナビノイド」の一種であるCBD(カンナビジノール)を摂取することが「内因性カンナビノイド」の代わりとなり補ってくれるので、ECSの機能を活性化することができると言われています。

自分の体内で作る内因性カンナビノイドの生成は、老化とともに難しくなって来るという事実があります。

そこで体外から植物性カンナビノイドを摂取することで補うことが有効です。

実は私たち人間には、植物性カンナビノイドをただちに分解する酵素を持っていません。

なので、自分で作る時と比べて、大麻からの成分を外から取り入れると、より長く体内にとどまってくれる(=体内に大量のカンナビノイドが存在する)ことになります。

それにより効果効能も生まれやすくなると言われています。
つまり、植物性カンナビノイドを摂取することは、より効果を長く持続できるメリットがあるということになります。


ちなみにカンナビノイドが不足したりする症状を「カンナビノイド欠乏症」と言います。

2004年にイーサン・ルッソ博士によって提唱された概念で、2014年にはスティール・クラーク・スミス博士とマークワグナー博士によって論文も発表されています。

体が十分な「内因性カンナビノイド(=エンドカンナビノイド)」を作り出せない、調節できないと、ひとつ又は複数の体の機能に影響を及ぼし、病気になりやすくなることが判明したとの内容です。

その欠乏症により、先ほど述べた下記のような症状が起こる可能性が高くなるということです。

老化現象
認知機能低下(脳機能低下)とアルツハイマー
自己免疫疾患(アレルギー、リウマチ、膠原病など)
免疫機能低下(肝炎、HIV、帯状疱疹結核、各種感染症)
悪性腫瘍
心臓疾患
腎臓疾患
糖尿病


しかし、この「カンナビノイド欠乏症」を解決できる可能性もあることが判明しています。

その方法とは、マイクロドージング(微量摂取)

ごく少量の植物性カンナビノイドを摂取し続けることにより、体内で刺激となり自然と自分自身で作る「内因性カンナビノイド(=エンドカンナビノイド)」の量や受容体を増加させる可能性があるというお話です。

なので、CBDなどを定期的に少量を摂り続けることで、エンドカンナビノイドシステム(ECS)が増強され、「カンナビノイド欠乏症」を防ぐことができるかもしれません。


しかし注意しないといけないこともあります。

CBDオイルやCBDリキッドなど多くのCBD製品が世の中にはございますが、悪質なエセCBD製品も特に海外を始めとして出回っているのです。

きちんとした品質のものを摂取しないと何の意味もありません。
あくまでも良質な植物性カンナビノイドを取り入れることが非常に重要


これは、くれぐれも覚えておいていただきたいことと考えています。


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