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【マガジン・エイトデイ】       実は苦手なアイツ


初めて告白します。
私にはとても苦手なヤツがいます。

そしてソイツが苦手なおかげで
その界隈までも
苦手だと思い込んでいました。

苦手意識から抜け出せたきっかけは、
「分厚めのキッチンペーパー」でした。

そう、何を隠そう、私「雑巾」が
触れないのです。
布巾も洗ってすぐの状態でどうにか。
フードコートの拭くやつも、
スーパーの袋を開くお助けの
濡れてるスポンジも、ちょっと難しい。

なんでだろう。止まってる水分が
苦手なんだろうか。
なんだろう、気配が
ベチョベチョしてるというか。

小さい頃から自分のうちの雑巾、
布巾の醸し出す何かに、怯えていました。
教室にある、牛乳も拭いたであろう
雑巾、モップも厳しかった。

衛生にうるさいとか、潔癖とかでは
なかったのですが、どうしても
濡れた布の放置が
居た堪れないのです。

引越しを機に、色々道具を揃えるにあたって
布巾をどうしようかと思案していました。
キッチンペーパーを使ってみたものの、
一度使って終わるのが、しっくりきません。
自分の出すゴミのキャパを越えてしまっている感覚です。

そんな中、分厚いキッチンペーパーなるものが目に入りました。一度で捨てなくていい!
これは、うまく行ったら一番都合がいいかも
しれません。

洗ったお茶碗を拭く→
テーブル→
キッチンまわり→
目についた棚の上→
床。

ここまで、進めるのに、
洗って拭いても気持ち悪くありません。
しかもまだまだヘタレない!

(油汚れギトギトのキッチン周りのときは
ウエスで拭いてから、拭きあげます。)

まだ、いける。

ここからは、その日によって変わります。
その方々は洗面台、靴棚、玄関床、トイレ床、室外機。ここでようやく、お役御免。
ウエスを使っていた拭き掃除までも
食器拭きの延長で、済ませられます。

なんということでしょう。
これなら苦手な、雑巾布巾を部屋に置かず、
キッチンペーパーのように使い捨てる感覚も
減り、ストレスが少なくていいかも。

しかも、家事導線がはっきりします。
拭く順番がね、違うと逆に汚してしまう。

しかも放置すると、また気持ち悪い
濡れた布に進化するので、家事が一気に
進みます。このキッチンペーパーを
使い倒すのに30分もかかりません。

気持ち悪くない。
お茶腕洗いが、家事の手順も決めてくれる。
使い切るって気持ちいい。
役目を全うさせるって快感。
しかもマメなつもりないのに
お部屋はいつでもさっぱりする。
お気に入りの食器や家具たちの
お世話も軽やかで愛おしい。

家事が苦手だった私よ、
どこいった?

雑巾がさわれないだけで、
拭き掃除全般が苦手なんだと
思い込んでいました。

膝を壊してから尚のこと。
「しゃがむ」が苦痛でしかない。
(クイックルワイパーのウェットシートタイプでマグネット式推しです。)

どうやら、大雑把に「苦手」ひとくくりに
していたことは、細分化と工夫で
クリアできるのかもしれません。

私は、こういう工夫が大好物。
家庭ノーベル平和賞を毎日
頂けるような案件を発明しています。

子なし専業主婦経験もあるのですが、
おうちのことって、誰に褒められるものでも
ないから、だらけると永遠にだらけられる。
(来客ある時だけがっつり掃除してた、過去の私が大きく頷いています。)

掃除とか家事とかおうちのことを
「私が心地よくいるための工夫」と
とらえたら、家を整えて、
しつらえることは
セラピーでしかなくなりました。

そんな時、わたしは
嬉しそうに家事をしてるようで
5歳の娘は、遊びの延長で
寄ってきて、参加します。

毎回参加じゃなくて良いんです。
セラピーですもの。

ベッドメイクが好きなようで
ホテルのように仕舞うので
寝床を彼女がしつらえると
ラグジュアリー感が漂います。

暮らしを楽しんでいる姿に
私は癒されます。
一緒にできると尚嬉しい。

雑巾を手放すところから
暮らしの工夫が進みました。

工夫は、なんでも
セラピーになる。

また発見があったらお知らせしますね。


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