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【マガジン・エイトデイ】       暖簾のような境界線。



私には、ちょっとした
職業病がある。
リフレクソロジーなど
足の調子を整えるのに
クライアントに触れると、
クライアントの状態や体感が
私の感覚として身体に入ってくる。
そこを軸にクライアントを調整して、
自分すら調整されているという
職業病である。

もともと、こう考えているだろうなとか
「察する」ことが、訓練されるような
幼少期からの暮らしだったので、
その延長でありきたりなものだと
思っていた。

妄想が得意なこともあり、
勝手にそう思うだけなのかと
聞いてみると、結構
当たっていることが多い。

本音の本音すぎて、
本人の触れてほしくないこと
だったりするので、
逆鱗に触れたりもした。

そうか。みんながみんな
共有したいわけじゃないのか。
私が感じたことを伝えるには
工夫がいるのだ。
慣れるのにしばらくかかった。

しかもこの感覚は当たり前で
一般的だと思っていたので、
逆に驚いた。
足に触れるにつれ、みんなそれぞれに、
そういった長けた感覚があるけど、
気づいていない人が、ほとんどだった。

別に私のだけが、特殊能力な訳じゃない。

ただ、私にはあまり
境界線がないのかもしれない。

カエルの合唱をすれば、
必ず最初のひとと
一緒に歌い終わる。
(音痴なだけかもしれない)

電車に乗って不機嫌な人が多ければ、
わけもなく不機嫌になっている。

ドラマやお話を、見たり読んだりすれば
必ずどこかの登場人物に移入して暮らしや
発言をトレースしている。
(わりとリアルに)

とあるコミュニティをのぞくと
ずっと居るベテランのようだと言われる。

波風立てないとか、
居場所をするりと作るとか
とにかく同調して、
安全な居場所の確保を
していたのかもしれない。

自我も強いからこそ、
同調というチカラが必要で、
そのための境界線ボカシを
行っていたのだろうか。

セッションでは、便利だ。
ご本人の問題の焦点が
ご本人が思っているより
先にある場合が多いので
探りやすい。

言われたくない。
見つけられたくないと
拒否を感じるときは
そっとしまって置く時と
えいやっと、布団のように
めくる時がある。

その見極めは、身体の反応である。

境界線がないことで
起こるトラブルといえば
ズケズケとどこにでも
踏み入れる人が出てきたり
利用してやろう(コントロール)と
する人が、稀に現れる。

でもそれらのトラブルは、
私が許可なく、ズケズケと別人の
感覚に踏み入れたことがあったり
コントロールに使おうとしたことが
あったから、返ってきているだけだ。

同調が得意なので
空気として馴染むし
威張ってないし
権限なさそうだし
ふつーの人なので
適当(雑?)に扱われる。

これも自分自身が自分を
丁寧に扱ってこなかった
因果応報である。

ちゃんと自分ごととして
受け取れるようになり
自分を丁寧に扱う。

色々を回収できてきたのか
そう言ったトラブルに
出会うことが減った。

そこから私は自然と
境界線はそのままに
仕切りをつけるように
意識をし始めた。


自分を閉じ込めるような密封や、
遮断といった境界線の引き方は、
我慢するカタチとなり、
どうやらあまり得意でないようで
バリアとか結界は、すぐほどける。

今の感覚だと
商いの暖簾のようなもの。
やってます
やってません
布一枚あるだけで
結界となる、あれのイメージ。

奥の間はプライベートですと
しめすように襖や衝立を置く。
あの感覚が、私には合ってるようだ。

セッションが始まると
お相手のどなたかに
ここに踏み込むことは
いい?と尋ねる。
セッションが終わると
終わったことを伝えるために
脳内で行われる儀式。

これだけが私の境界線。

了解を得るだけで、人の感覚が
入ったとて、私の中の感覚も
違和感なく、とても居心地がいい。

反発のエネルギーは
反発を得るので、これを忘れて
まーたしくじることもあるけれど。

これまでの乱暴で強引な
無邪気で子供みたいな私から
分別がつくようになった。
(気がする)

ちょっとずつ自分の境界線が
世界とぼんやり混ざっていく
これが楽しみのひとつである。

菌とか見えない、
小さい方々には
物理的な境界線って
意味をなさないことが
多いのだもの。

共存でいいんじゃないかと
思っている。
(生き物としてもあちらが先輩だしね)


区切りは、紙、木材、布、石
そういう素材が好みだ。

日本には、神事の凛とした境界線から
優しくゆるい(でもしっかりとした)
境界線がある。この感覚の洗練が
美しくて、私はとても心地よい。

私は防御防衛よりも
自分の放つものに
注力し始めている。

平和を生める人でありたいんだ。

では、また。

果歩



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