かなわない

初noteです。
先の見えない自粛、いつ自分たちに襲いかかるとも知れぬ恐怖、そんな中でも何かしたいな、ってことで便乗させていただきました。
一回目は簡単な自己紹介をチャチャッとしてお茶を濁したりしようかと思ったのですが、それもなんだな、ってことで、普通に書きたいことを書きます。
「らき☆すた」も第1話からチョココロネ談義に花を咲かせていて度肝を抜かれましたからね!

僕にはじめて、「こいつには敵わない」と思わせた男の話です。

当時中学受験のために学習塾に通っていた僕は自慢じゃないですが成績優秀でした。結論から言えばちゃんと第一志望の学校にも合格しました。

僕は彼と同じ上のクラスでした。下のクラスが15人ほどいる中で上のクラスにはたったの4人しかいませんでした。なので自然と彼とも仲良くなりました。
当時の僕の得意科目は算数と社会でした。中でも代数的部分と歴史には自信があり、そこが得点源でした。

ある社会の授業で彼が、「高橋是清です。」と答えました。すると先生は、「開成に行きたいなら知らないとな。高橋是清は初代校長だからな。」と言いました。

今でこそ高橋是清という名前は分かります。でも中学受験ではなかなか聞かない名前でした。
歴史が得意な僕の知識にない人を当然のように知っている。その瞬間、「こいつには敵わない」、そう思いました。

そんなこともありながらいよいよ受験シーズンが到来。
彼は埼玉の学校も東京の学校も、しまいには東京で受験が出来る全国の名門校も受験し、全戦全勝。
結局彼は開成に進学しました。

偶然塾に合格の報告を行った時に彼と会い、そこで少しばかり話しましたが小学校が違ったこともあり、それ以来彼とは会っていません。
なので今どこで何をしているのかもわかりませんが、彼のことだけは唯一フルネームで覚えています。
これを書きながら、いつか彼と再会出来たらいいなと思いました。

かなわない、でもう一つだけ。
最近芥川龍之介の芋粥を読みました。
夢は叶わない方が不幸なんでしょうか?
それとも叶ってしまう方が不幸なんでしょうか?

そんなことを考えてる暇があったら一つでも多くネタを考えた方がいいですね!
お客さんたちに笑ってもらって、認めてもらって、それで夢を叶える!
そっちの方が、理に適ってる、でしょ?