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何のために稼ぎたかったんだっけ?と自分に問うこと

「稼ぐこと」が目的にならないように気をつけている。

お金はあくまで道具であって、稼ぐことは幸せを叶える手段であって、決してそれらは目的ではない。

確かにお金は重要である。お金を稼ぐ事は楽しい。お金があれば不快なできごとを避けられる。

ただ、それだけが人生であるかと言われるとそんな事はない。お金を稼ぐことだけに人生の大半を費やす人生は、果たして幸せだろうか。

だからこそ僕たちはお金を通して向き合わなくてはいけない。

お金は幸せの土台だ。土台がしっかりしていないと丈夫な建物を建てる事はできない。だが土台のことだけをひたすら考えていても、素敵な家は建たない。

お金を稼いで何がしたかったんだっけ。その問いを忘れてしまうと、お金を稼ぐことが人生の目的になってしまう。

稼ぐのは何のため?僕は『自分にしかできないこと』に集中するために、20代の時間の大半をお金と向き合う事で過ごした。

もし自分が親になった時に、自分以外にも替わりが効く仕事をしていて、自分にしかできない『親』という役割を果たせなくなったら…と考えたら怖くなった。

子にとって親は2人しかいない。会社にとって自分の代わりはいくらでもいる。でも働かなくてはいけない。玄関で泣いている娘を置いて出社し、自分ではなくてもできる仕事をしに行く。こんなの悲劇じゃないか。そう思ったから起業した。

そしてその理想の未来を今、手に入れた。今この瞬間を味わい尽くさないと稼いでいる意味がない。だが人間は不思議なもので、誰にも強制されていないのに「稼がなければ」と思ってしまう。

だから僕は立ち止まる。何のために稼いだんだっけ。何のためにビジネスを始めたんだっけ。そっか。今日だ。今日仕事のことを考えなくても済むように、起業したんだった。危ない危ない。

今は業務スーパーの駐車場で記事を書いている。チャイルドシートで遊び疲れた娘が寝てる。この優先順位で成り立つ仕事がしたかった。

「今を味わい尽くせないなら、お前は何のために起業をしたのか?」

そう自分に問いかけている午後である。お金を稼いで僕は娘と遊びたかった。娘がこの世に誕生する前から思っていた。

この時間が続くことでお金が減るとしても何も怖くない。むしろ幸せなことだ。この日のために、僕は仕事をしてきた。これからもそうする。

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