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おはなし屋なおとのセッションについて①

あまりnoteで語ってきたことがないのですが、今日は僕のセッションについて話そうと思います。


僕は「おはなし屋なおとに関わる人が自分の持っている魅力を爆発させて豊かになってほしいな」と思っています。個人でビジネスをしている人には儲けまくってほしいし、そのために僕ができる事は何でもしたいなって思ってます。


6年ほど「1on1で個人に向き合う」ということを生業にする生活を続けてきました。「とにかく聞く」をベースにコーチング的な関わりをしたこともあったし、「とにかく最短で稼ごうよ」と経験値を使ってコンサル要素を強めにして関わったこともありました。


その時期その時期で形は変われど、クライアントさんに対して「豊かになってほしい」という気持ちは最初からずっと変わらないように感じます。とにかく試行錯誤を繰り返して、「どう関わるのが一番相手に価値を与えられるのか」を研究してきました。


僕にしかできない関わり方はなんなのか。「おはなし屋なおとの対話にしかない強み」はなんなのか。自問自答を繰り返してきて最近ようやく答えに辿り着いた感覚があります。


僕はクライアントさんの「パフォーマンス」を引き出すことが得意です。対話をすることでその人の強みや弱みを分析し、調子の波をとらえ、どうすれば調子が上がるのか、何を避ければ調子を落とさずにいられるのか、「その人独自の戦略」を作っていくことが得意です。


「自分の中に3つ人格があるんです」と相談してくれた女性のクライアントさんと立てた戦略


現在関わってくれている女性のクライアントさんに「自分の中に人格が3人いるんです…」と相談してくれた人がいました。最初は驚きましたが話を深く聞くと、その3人にそれぞれ役割があることに気づきました。


リアルの世界で母として私生活を送るための自分と、オンラインの世界で自己表現をしてビジネスを展開する自分。そしてその両者を一歩引いた目で見ている自分。


「人格が3つある」と相談されたときは流石に驚きましたが、冷静にそれぞれの人格の役割を考えてみると、「何もおかしいことではない、むしろこの人格の分離は長所だと捉えて戦略に組み込むべき」だと思いました。


そして僕はそのクライアントさんとやりとりをするたびに「3人はそれぞれなんて言ってますか?」と聞くようにしました。そうするとクライアントさんがびっくりするほど「当事者としての自分」と「一歩引いた目で見た自分」を正確に把握していることに気づいたのです。


僕はこの人に「毎晩日記のようなものをつけて、3人のコメント欄をそれぞれ作ってみては?」と提案しました。そうすることで毎日コーチングを受けているような状態に持っていけるのではないかと思ったのです。


現にその人が出してくれる「3人それぞれの意見」は驚くほど正確で、僕が彼女のメッセージを見て思った事は必ず3人のうちの誰かの意見と一致するのです。


つまり、彼女はかなり正確な「第3者の目」を自分の内側に秘めているということになります。これは武器でしかない。最強じゃん。気づいた時には興奮しました。


彼女にしかない成功パターンが見えました。「内なる声に従い、3人が話し合える習慣を作ること」。そしてコーチである僕のやるべき事は「3人の意見を教えてください」と聞くことと、僕の意見が3人と一致しなかった時だけ「4人目の意見」を投げること。ここに集中しようと思いました。


基本方針が決まれば、あとは全体を見て「今は耐え忍ぶ時期ですのでそれでOKです」「今はちょっとアクセル踏んでください」「このまま行くとキャパオーバーしますので調整を入れてください」と大きな視点での軌道修正(鷹の目)をすれば、あとは勝手に成功すると踏んでいます。


人がパフォーマンスを発揮する時に大事なのは「その人のパターンを認識し、エネルギーがうまく流れていく仕組みを作り、不要なものを取り除き、あとは遠くから見守る」ことだと考えています。


超内省思考なクライアントさんには「外の世界との関わり」の量を調整する方針で戦略を立てた



もう1人、紹介します。今日のお昼にセッションをしたクライアントさんです。この人はかなり内省的な思考を持っていて、話している最中も自分の世界に入って帰ってこなくなり、「おーい、戻っておいでー!」という感じになることが多々あります。


彼の持っている「内省的思考」は天性のもので、一度命題が与えられるとずっとそのことについて考えます。僕と出会った当時は「多数のコミュニティに所属し、内省の時間が取れずに消耗している状態」でした。


ですので僕は彼に「関わる人間の母数を減らした方がいいかも」と伝えました。彼の才能を生かすためには、じっくり1人で考える時間が必要だと思ったからです。彼は所属しているコミュニティ数個から脱会し、手持ちの仕事も整理したようです。


2ヶ月ほど前のセッションでは「せっかくなので、旅にでもいってきたら?」と提案しました。彼はまだ年齢も23歳と若く、仕事もエンジニアでPC一つで完了するので、この機会を使わない手はないと思ったからです。


コーチとして「今しかできない体験をしてほしい」という気持ちもありましたが、これは僕が「結婚する前にバイクで日本一周をして楽しかった」という超個人的な理由でもあります。完全に僕のエゴです。


「今、旅しておくべきでしょ」で若いクライアントさんに旅をさせるのはおはなし屋なおとあるあるです。なんでもありで無茶な旅をしてくる若い子が好きなのです。そして僕には若者をそそのかす才能があるみたいです。笑


4年ほど前、「貯金ですか?10万円あります!」という男の子に「そのお金で沖縄行ったら何週間持つのかね?」とそそのかしたところ、現地で住み込みのバイトを始めて4ヶ月帰ってこなかったことがあります。


僕とのセッションがきっかけで渋谷生まれ渋谷育ち男子がチャリンコで新潟の花火大会を見にいったこともありました。旅をして帰ってきた子の一皮剥けた感が大好きなのです。


現在セッションをしている彼にも日本各地を旅してもらいました。沖縄、名古屋、伊豆、千葉…どこで何をしていたかを正確に把握していないのですが、とにかくあちこち行っていろんな経験をしたようです。楽しそうで何よりでした。


彼の内省力の話に戻ります。関わる人の母数が一気に減った彼の書く文章がなんとなく鬱々としていることを感じました。


内省の時間をたっぷり取ることができれば彼の調子は上がると思っていたのですが、逆に下がっているような印象を受けました。あれ?なんかおかしいぞ?


僕は自分の中で一つの仮定を立てました。彼の内省力は「外部からの刺激」をベースに発揮されるものなのではないか?関わり始めた当初は外部からの刺激が「多すぎた」だけで、刺激そのものは必要なんじゃないのか?


彼は「人と会わない生活を続けていると異常に眠くなる」と言っていました。つまり、外部からの刺激がない状態で内省をぐるぐる回しすぎて逆にオーバーヒートを起こしている。刺激が少なすぎてもこの子の場合はエラーが出るんだ。なるほどな。


ということで彼にはこう伝えました。「週に4日、エンジニアの仕事でもなんでもいいのでとにかく社会と関わってください。もっといけるなと思ったら5日に増やしてもいいし、多すぎたら3日に減らしてもいいです。とにかく内省力がうまく回るような『適度な刺激の量』を見つけてください」と。


彼はもともとエンジニアとしてフリーランスをしているので、稼ぐ力は同年代の子と比べものにならないほどのパワーがあります。ですが彼の持っている内省力と慎重さは「ただ稼げればそれでOK」というほど単純ではありません。


関わる人の量が多すぎても消耗するし、逆に少なすぎても内省の牙が自分を指し始める。現に今日のセッションの初めは彼の声もなんとなく暗くて、「泣きそうになってる?」と聞いたくらいでした。


話しはじめてすぐに「あ、今日は彼のペースで喋ったらダメなやつだ」と思ったので、僕から「今日は僕のペースに任せてくれないですか?僕がメインで話します」と提案しました。


彼の「行きすぎた内省ギア」を通常モードに戻すべく、今日の2時間半のセッションは7割以上の時間を僕が話しました。今日のセッションはそれがはまって、一度も落ち込むことなく最後まで対話を重ねることができました。


彼は11月が誕生日だというので、「いい気持ちで24歳を迎えられるように今から調整だね」という話をしています。今すぐ気持ちを満足させる必要はなくて、少しずつ自分に調整をかけて、ちょうどいい場所を探していけばいいのです。


稼いだお金はすぐになくなるけど…



今日の話は3ヶ月後に結果が出ればいい。そのくらいのロングスパンでクライアントさんと関わっています。明日結果が出るか出ないかはどうでもいいのです。僕と対話を繰り返した期間が、「一生モノの自分の説明書」にならないと意味がない。


そのためには目先の結果なんてどうでもいいです。来月100万円稼げたって、3ヶ月後にはだいたい無くなってるよ。でも「一緒に見つけた自分の扱い方」はそう簡単にはなくなりません。


そして「自分の扱い方を見つけるための試行錯誤の方法」は一生使うことができます。そう考えると、僕がもらっている報酬は決して高くないモノだと自信を持って言えます。


いただくのはクライアントさんの大事なお金ですが、受け取ったお金以上に尊いことを一緒にやっていると思っています。僕はこの仕事が好きです。


書いている時間も好きだし、こうやった書いたことが新しい人との出会いを連れてきてくれる循環も気持ちがよくて好きです。


今ふと思ったのですが、「クライアントを獲得するためのノウハウや考え方」についてはたくさん発信してきたけれど、「実際にクライアントさんと何をしているのか」についてはあまり書いてきませんでした。


なぜだろう。クライアントさんとの関わりは個人的なものだと思っているからかな。


明日も自分のセッションについて書いてみようと思います。続きます。多分。


追伸①


もし僕の今までのクライアントさんで、「私との思い出、書いていいよ!」という人がいましたら一報ください。許可さえもらえればいくらでも書けるので…よろしくです!


追伸②


僕のセッションが気になる人は公式LINEでお問合せしてほしいのですが、僕のセッションは長期的な関わりになるので人間的な相性をかなり気にします。800人以上登録者がいる公式LINEがあるのに「クライアントを募集します!」と言えないのは、「長く関係性を続けられる人にしか価値を提供できない」と思っているからです。

だから自己紹介してください。あなたのことが知りたいです。あなたが何を思って僕の発信を見てくれているのか聞かせてください。発信をしているならURLを送ってください。まずは文通から始めましょう。

良好な関係が築けそうだと判断した時点でこちらから何かしらのお誘いをします。僕を口説いてください。よろしくお願いします。




いただいたサポートはミックスナッツになって僕のお腹の脂肪として蓄えられます。