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子育てに協力的な会社を探している間に、子どもが大きくなっちゃうよ


フリーランスになってから今年で6年になりました。自分でも「よくやってるなあ」と思います。

個人で生きていく事の何が大変かって、何をするにも自分の頭で考えなくてはいけないところです。

僕たちは大人になるまでに、「個人で生きていく」ということを教えてもらっていません。だから全てが手探りです。

独立して2年間くらいは「売上」のことばっかり考えていました。きれいごとでは食えないですから。とにかく必死にお金を稼ぎました。

ある程度お金の稼ぎ方がわかってからは、「このままお金だけを追うことが自分のやりたいことなのだろうか」と自問することも増えて。

最近は「自分がやってきたことをもっと細かく言語化して、必要な人に届けるべきなんじゃないか」と考えるようになってきました。

僕は今、妻と一緒に一歳になる娘の子育てをしながら暮らしています。毎日9時間寝て、家で仕事をして、食事を作って一緒に食べる。

この間、テレビで「子育てパパの育休取得特集」を見ました。

育休を「もらえて」ありがたいです。そう語る同じ世代のパパに、僕は違和感を覚えました。

子どもを育てるという人生で何度もないイベントを、どうして「会社に協力してもらう」という姿勢で迎えなくてはいけないのか。

会社や上司が理解のない人だったら、たったそれだけのことで自分の子どもの成長を目に焼き付けられない可能性があるのは、リスキーじゃないのか。

この国ではあまりに「会社で働く」という事がデフォルトになりすぎて、個人で活動している僕のような存在を特別視しすぎているのでは?と思いました。

「子どもを育てたい!会社は理解するべき!」という意見もなんか違う。「そうあって欲しい」という理想と「実際にできるのか」は別問題で考えるべきではないのか。

僕のような子育て世代が子供と一緒にいる時間を本気で確保しようと思うなら、社会相手に声をあげてる暇なんてない。そんなことをしている間に子どもが大きくなってしまうよ。

これは残酷な話かもしれないけど、「子どもと関わる時間が少ない」と実際に感じてから行動しはじめたのでは、来月時間を作るのは難しいです。

だからと言って諦めるのはもったいない。「現実を変えたい!」と思ったその日から動きはじめて、少しずつ現実を変えるしかない。

具体的には「個人で仕事をする」しかないと思います。

今の時代なら「子どもを育てながら雇ってくれる会社を探す」ことよりも、「子どもを育てながらでもできるビジネスを育てていく」ことの方が簡単かもしれない。

僕はずっと家にいながら娘を育てていることも、キッチンに立ち続けて毎日食事を作っていることも、僕のビジネスの上では大きなプラス要素になっています。

育休制度はないけれど、子育てを理由に働けなくなる仕事でもない。

休業してもお金は入ってこないけど、自分のペースで働けるから、そもそも休業する必要もない。

あなたにしかできない仕事をしていれば、あなたにしかできない「子育て」と仕事が対立することはないわけです。

もし僕があなたに「あなたにしかできない仕事」を頼んでいるのだとしたら、「子育ての合間でいいのでお願いします」と言うでしょう。

「子育てなんて関係ない!金払ってんだから仕事しろよ!!」とは言わないはず。そんなことを言ってあなたに嫌われたら僕が損するからです。

どうか、あなたにしかできない仕事をしてください。あなたしか大事にできない人がいるなら。

いただいたサポートはミックスナッツになって僕のお腹の脂肪として蓄えられます。