いじめられっ子だった僕が「いつも集団の中心にいて楽しそうだね」と言われるまで
「なおとくんはいつも集団の中心にいてすごいなあと思ってます。僕はそうはなれないから…」
サウナ小僧の大征(@taiseeeei711S)がそう言ったのを僕は聞き逃さなかった。2回目のサウナが終わって、水に浸かって、外気浴をしていた時だったと思う。
このサウナ小僧は知らない。
僕が「放課後に遊ぶ友達がひとりもいない」と泣いていた小学5年生だったことも、不良に目をつけられてコソコソと隠れるように中学時代を過ごしたことも。
知らなくても仕方がない。彼は僕の6個下で、小中高全ての母校が同じで、弟と同じ歳。彼も陸上部出身で元インターハイ選手である。
彼から見た僕は『伝説の先輩』であり、僕から見た彼は教育実習中の『教え子』でもある。つまり彼は『輝いているなおと』しか知らない。
断言する。僕は決してサウナ小僧の言うような『集団の中心にいる存在』ではない。僕はもともといじめられっ子だった。
「お前が足を引っ張てんだよ」って近距離からソフトボールを思いきりぶつけられてた少年。
今振り返ると「気づいたら集団の中心にいた」なんてことは1度もない。
今の僕が彼から「中心的存在」に見えるのなら、それは僕が今までの人生から得た教訓を使って意図的にやったことだ。つまり「あなたにもできるよ」ということ。
これは僕の人生の戦略なんだ。
僕がいったい何を意識して「集団の中心でキラキラ輝いて見える」と言われるようになったのか。そこにはタネもしかけもある。
断言する。僕のやっていることは誰だってできる。少しのコツと要領さえ掴めれば。
学校では教えてくれないけれど、人間関係の作り方にはコツがある。今日はそんな話をしてみようと思います。聞いていってね。
自分の特性は集団を変えないとわからない
僕が「人間関係って攻略できるかもしれん」と思ったのは、23歳の頃。
バリバリのスポーツ選手だった僕がちょっとしたトラブルで競技を引退することになり、「どうせ辞めるなら今までの人生と違うことがしたい」と、起業の世界に踏み切ったときのこと。
僕が東京に起業を習いに行った時に参加したコミュニティがあった。
そこには大学生から、父の年齢くらいのおじさんまで、さまざまな年齢の『普通の人たち』がいた。
ここでの『普通の人』とは「スポーツで全国大会に行ったりしていない人」の事を指す。
僕はそれなりにトップレベルでプレーさせてもらっていたので、闘っている相手は『全国大会で優勝したことがない人』の方が少なかった。
ちなみに僕も2度優勝経験がある。この状態で僕は「なおとは当日緊張しちゃうから雑魚」と言われていた。
というか自分でも思っていた。「東大生の友達はみんな東大生」という理論と同じ。(この理屈について熱く語れる東大出身のクライアントさんがいる。ニッチなあるあるを共有できてめちゃんこ嬉しい)
ちなみに僕がいた大学の同級生は9人中7人がインターハイ選手で、「インターハイくらい出るでしょ」という雰囲気だった。
これが僕の生きていた世界で、世間一般から大きく離れた感覚であることに、全く気がつかないまま大人になった。
住む世界を変えたら1ヶ月半で180人友達が増えた
そしてスポーツの世界と全く違う『起業の世界』(正しくは『起業したい人と起業を教えたい人の世界』)に飛び込んで、自分の持っている経歴がすこし特殊なものであることに気がついた。
当時の僕は体重が110kgほどあった。初めて会う人は皆口を揃えて「大きいですね」と言ってくれる。「何かスポーツでもやられていたんですか?」
「陸上競技を…」「わあ、すごいですね!強かったんですか?」「一応全国大会に…」「え!全国大会に出てるんですか!?」「あ、2回ほど勝ったことがあります」「えっ…?」「はい」「日本チャンピオン?」「まあその瞬間は…」「嘘でしょ?」「名前でググってみてください」「本当だ出てくる…すごい…」
このやりとりで無限に知り合いができた。1ヶ月半でLINEの友達が180人増えた。
「すごい人と知り合いになったよ」と知り合った人がさらに知り合いを連れてきてくれる。まさに入れ食い状態だった。
居候をさせてくれていた人からは「初対面の人に名前を覚えてもらうのが一番鬼門なのに、ずるいよ…」と言われていたが、当時は何がずるいのかわからなかった。
だけどいまならわかる。これはずるい。チートすぎる。
使えるものは全て使い倒そう
出会いの量が収入に直結する僕の仕事では、アポイントの予約が向こうから入ってくるこの状態は『お金が湧いて出てきている』と同義だった。
独立から3ヶ月連続で月収100万円を越えたのも全然不思議じゃない。だって人に「会ってくれ」って言われまくってたもん。そら売れる。
そしてこの「チートすぎる能力」に僕は23歳まで気がつけなかった。だってそれが当たり前の環境にいたから。
「全国大会に出てすごいね」なんて言われたことがない。
この間気になって僕の全国大会歴を計算してみたら『出場28回、入賞11回、優勝2回』だった。
これだけの実績を持っていて「自分にはもう何もないから生まれ変わって起業家になりたい」なんて、ほざいていた自分がアホらしくなった。
使えるものは使い倒さないともったいない。僕は学んだ。環境次第で自分の武器はチート級の能力になると。
同業者と一緒にいてはいけない理由
僕がいつも発信で「同業者とあんまりつるまない方がいいですよ」と言うのも、この経験で気がついたからだ。
全国大会に出て当然の集団で、「全国大会に出たことがあります」は武器にならない。みんな出ているから。
僕は「緊張して決勝で失格になったじゃんか」と笑われていた。確かに僕は失格になったけれど、前日の予選では2位通過だった。
『全国大会の予選で2位になって笑われる世界』も『全国大会に出るなんてすごいね、友達を紹介してもいい?』と言われる世界も、同じ時空に存在しているのである。
こんなの後者の世界に行かなきゃもったいないじゃん。僕は自分の人生を『自分でハードモードにしていた』と気づいた。
「どうやって花を咲かせるか」よりも「どこで花を咲かせるか」の方が100倍大事なことに。
場所によって咲かせる難易度がまるで違うんだよ。僕にとってビジネスの世界はイージーだった。
「名前だけでも覚えて帰ってね」が1番の鬼門
ビジネスの世界で甲子園球児には何回か会ったことがあるけれど、全国大会に28回出たことがある人には今のところ会ったことがない。
ということは「28回の人だ」と覚えてもらえる。記憶に残ればチャンスがある。なるほど。こうやって考えたらいいんだ。
自分の生き方を確信した瞬間だった。
もちろんここからスルスルスルっと成功を続けてきたわけではないけれど、サウナ小僧から見た僕は少なくとも「いつも集団の中心にいて楽しそうにしている」と見えているらしい。
ということは僕の戦略は間違っていなかったみたいだ。
既存の集団には入らずに1から作る
僕は彼に続けてこう聞いた。「僕が楽しそうに輝いている集団で、僕が作っていない集団がひとつでもあるかい?」
サウナ小僧は言った。「本当だ、ぜんぶなおとくん発信で作った関係ですね」
そのとおり。僕はすでにある集団にうまく溶け込んでいったんじゃなくて、自分にピッタリフィットする人を集めて集団を作った。
そりゃあ僕が中心になるよね。だって僕が人を選んで僕が作ってるもんね。
小僧は最初「なおとくんが集団の中心にいるのは、知識や理論で自分を武装して、ブランディングができているからですか?」と言っていた。
「なんだ、武装してるわけじゃなくて、逆に裸なんですね。それでもいい人だけ集まってる。仕組みが美しいな…」
そうなんです。僕は力んでいない。理にかなった仕組みを作って、ありのまま気取らず価値を提供し続けているだけ。
小僧くん、いいところに気がつきましたね。
気づく人は気づく「美しい仕組み」
そういえば数年前、1DKアパートに4人で暮らしながら毎日キャッチボールをしていた時も同じようなことを言われたことがありました。
(僕入れちゃうと5人いるけど)
うっちー(左から2番目の人)「俺とマーシーはバイトの合間を縫ってキャッチボールに来てる。なおとはキャッチボール以外の時間は電話してるか家で寝てる」
「なのにあの時期に貯金を増やしたのはなおとだけ。一番楽しそうに遊んでいるなおとが一番稼いでいる。ふしぎだ」
僕は昔から「自分をとりまく流れ」を意識しています。自分の『やりたいこと』と『必要なこと』が喧嘩しないように。
バイトの時間を減らして(収入を減らして)やるキャッチボールより、キャッチボールが顧客満足につながるようなビジネスを組む(現にお客さんをよく公園に呼びつけてました)方が楽しいから。
自分の持っているものをいかにうまく回していくか。幸せな世界はそこにある
そんな事を話しながらサウナを出て携帯を見ると、「セッション代金を振り込んだので確認してくださ〜い!」とのLINEが入ってました。
サウナ小僧はちょっと引いてました。「ホントスカ…?」本当だよ。サウナの中だったので大きい声は出せなかったのもありますが。
サウナを出て小僧にひとこと。
「そして今日の話をブログに書くからね。君と話したことがきっかけで書いたブログを見て、また僕と関わりたくなる人が増えるかもしれない。きれいでしょ?」って。
「ほぇ〜」と言っていた彼がどこまでこの話を理解してくれたかはわかりませんが、「そういう循環の世界もあるんだぜ」ってことが教え子に示せたら、これ以上ない喜びだなあと思ったなおとなのでした。
⭐️追伸
僕は現在一般の方向けのコーチングを提供していません。
僕のセッションが受けられるのは『おはなし屋なおとの年間プロデュース』のメンバーのみです。
今年の枠は5名で、すでに1人のプロデュースが始まっているので残りは4人となっています。
どうやって募集をかけるかまだ考えている段階なので、僕のサービスに興味がある人はぜひ公式LINEに登録しておいてください。
募集をかける前に4枠埋まる事を願いながら、これからも情報を小出しにしていきますので、あなたが「今だ!」と思うタイミングで声をかけて下さい。待っています。
それでは次の記事でお会いしましょう。また。
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