3回目の客が来るかどうかが勝負なのは、ブログも同じだよね
今日はずっと通っているヘアーサロンに髪を切りに行った。東京リベンジャーズの最新刊を読みながら「コイツって誰なんすかね?」「この子のお兄ちゃんがこの人?」と店長と盛り上がりながら、いつも通りの髪型に仕上げてもらった。
あまりに店長が東リベの複雑な人物相関図を完璧に解説してくれるもんだから、「店長、東リベ何回読んでんすか?」と聞いたら「うーん、8回くらいじゃないかなあ」と言っていた。
「俺は漫画を読むために生まれてきてるからね、欲しい漫画を買うために髪を切ってるのよ」と店長は続ける。次は怪人8号の全巻セットが欲しいそうだ。
お店の棚には限りがあるので、何を後ろに引っ込めるのか決めあぐねていることが最近の悩みだという。
「最近いつ電話しても予約いっぱいすよね」と聞くと「まあまあボチボチよ、なんとか新しい漫画が買えるくらい稼げればそれでいいからね」と笑う。「そういえば最近、サロン勉強会で集客のセミナーを受けたのよ」
おお、面白そうな話だ。「ふんふん、それでそれで?」と話を膨らませる。
「お客さんがお店に定着するかどうかって3回目の来店が鬼門なんだってさ。おれもずっとやってるから確かにな〜って思ったのよね。3回来るお客さんはなおと君みたいにずっと来てくれるよね」
「初めてのサロンで髪を切ってもらうとさ、『うわ〜!』ってなるじゃん。いつもと違うから感動もひとしおというか。んで、2回目もその感動を求めて店に来てくれるわけよ」
「でも、いざ『前回と同じようにしてください!』って言われてこっちが完璧に切ってもさ、2回目だからさ、1回目のようなインパクトはないわけ」
「俺一風堂のつけめんが一番好きなんだけどさ、これってやっぱり『初めて食べたつけめんが一風堂だった』ってだけでさ、実際他にももっと美味しいつけ麺はあると思うのよ、でもあの初めての感動が忘れられなくてさ」
「でもやっぱり一風堂は美味しいからさ、毎回『あの時の感動はないなあ…』とか思いながらもさ、うまいからまた来ちゃうんだよね。ヘアーサロンもそれと同じだよね〜鬼門は3回目」
「確かに」が止まらなかったし、実際に僕が15年通い続けている客だから説得力が半端じゃなかった。
確かに、たまに他の店舗に切りに行くこともあるんだけど、なんだかんだ中学生の時からずっと切ってもらってるもんだから、今更他の店舗に冒険しに行く気にはなれないんだよね。
そういえば不動産の営業やってる友達も同じようなこと言ってたな。「2回目の面談で相見積もり取られてたらもうひっくり返すのは難しい」って。
勝負のタイミングこそ違えど、やっぱり個人の客商売には似たような「勝負どころ」があるものだと思った。
ブログの場合は、サロンと同じように「3記事目」を読んでもらえるかが勝負な気がする。
大バズりする記事が1つあっても、2記事目に飛ぶ人がいなければ意味がない。3記事目をクリックする読者は、最新の記事も見てくれるだろう。
だからこそ、深読みしてくれる読者をつけるブログには以下の3つの要素が必要だ。
だからといってこの記事を逆算して作っていくのは難しい。何が当たるかは書き手にはわからないからだ。
ただ、ヘアーサロンにも顧客を定着させるノウハウがあるように、ブログにも同じように「著者のことを好きになる手順」が存在する。
この記事を読んでいる人の中にも「これがはじめてのおはなし屋なおとの記事」という人もいれば「2記事目です」という人もいるだろうし、「更新されたら毎回必ず見てますよ」という人もいるだろう。
なぜ僕のブログを毎回読みに来てくれるようになったのか。それは「3回読んで離脱しなかった」からである。何かのきっかけで1回目、おかわりを求めて2回目、その時点で離脱しなければ3回目、4回目、5回目…
ブログは無料で書けるし無料で読める媒体であるが、やっていることは「著者が時間を使って作ったコンテンツを読者が時間を使って消費する」という、いわば飲食店と同じ構造なのだ。
繁盛している飲食店には繁盛している理由がある。それと同じように、繁盛しているブログには繁盛している理由がある。
1回目の来店、ラーメンを注文。うまい。次は餃子定食を食べよう。2回目の来店。うーん、餃子はイマイチだな。もういいか。残酷だがこれで終いである。
2回目に食べた餃子が「1回目のラーメンを越えるうまさだ!他のメニューも食べてみたい!」と客の舌を唸らせたなら、次も必ず来店する。3回目がマズくても「でも餃子はうまかった、次はつけめんを…」となるだけである。
「だからこうしよう」というノウハウを伝える訳ではないのだけれど、「3記事読ませるブログ」を目指してブログを書いてみたらいかがだろうか、というのが今回の記事で伝えたかったメッセージだ。
人の数だけ「おもしろい」があるから、「読まれる記事」を追求するのは難しい。
ただ、「自分が読んで欲しい読者」を想定して、「その人が3つ目の記事リンクを押したくなるようなブログを」と考えるのは、闇雲に面白さを追求するよりもずっと簡単なことなのかもしれないね。
追記 というかお願い
僕の記事を30回以上、できれば100回以上(6月以前から毎回記事を読んでくれている人は余裕で100回越えているよ)読んでくれているおはなし屋noteヘビーユーザーのあなたへ、僕のブログを習慣的にor一気に読むようになったきっかけの感情や、貴重な時間を僕の文章に使ってくれている理由を教えてくれないだろうか。
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最近特に「いろんな書き方やテーマの捻り出しかたを試してみよう」と試行錯誤しているので、「これが面白かった!」「あれをもう一度書いて欲しい!」など、とにかく読者の声が聞きたい。よろしくです!
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