コーチングで独立を目指す前に考えて欲しい「クライアント獲得力」について①
コーチングで独立をしたいという人は年々増えているように感じます。
コーチングがブームになっているということもあるし、なによりこの不安定な時代に「本質的な対話」に魅力を感じる人が増えているということでもあるでしょう。
そしてコーチングはひとり起業ととても相性がいいです。身体一つでできて、在庫を抱えるリスクもない。
さらにリモートでの提供とも相性がいい。極端な話、スマホ1台とワイヤレスイヤホンさえあれば全国どこにいても働けます。
子育てをしながら活躍している人もいるし、海外で悠々自適に暮らしながら日本のクライアント相手にサービスを提供しているコーチもいます。
クライアントと調整さえできれば時間的な制約もほとんど受けません。
これで年間1000万円以上稼いでいるコーチもざらにいるとなると、多くの参入者がいて当たり前です。時代にあっている稼ぎ方だと言えるでしょう。
現に僕も6年前からコーチ起業をしていて、何千万円も売上があるわけではありませんが、なんとか食っていけるくらいの収入は得ることができています。
起業した場所は東京ですが、2年前に地元福岡県北九州市に帰ってきて、東京で活動していた頃とそんなに変わらない程度に売り上げを維持しながら、全国各地のクライアントさんと仕事をさせてもらっています。
メリットばかりを並べると「やらない理由がない」と思えるくらいのいい仕事だと思いますし、それだけ新規の参入者は多いと考えていいでしょう。
ですが、現実はコーチングで独立を目指した人の中で食えている人は一握りのようです。
「どうやったら食えるのか」ということはコーチングのスクールでも教えてもらえません。
多くのコーチは一度は独立することを夢見て活動するものの、実際にコーチングを収入に結びつけられる人は少ないみたいです。
なぜコーチングを仕事にして食ってくことが難しいのか?それは「対話を商品にする」ということの本質があまり理解されていないからだと僕は考えています。
「コーチングで独立したい!」と考える人はコーチングに魅力を感じた人ですが、コーチングを収入に結びつけるにはクライアントが必要です。
どうすればクライアントができるのかというと、クライアントがコーチに「話を聞いてほしい」と思われる必要があります。
コーチはコーチングに魅力を感じています。コーチングを仕事にするにはクライアントがコーチに魅力を感じていないといけません。
この状況で「コーチはどうしたらいいのか?」ということを理解していない人は、クライアントを作れないのです。
クライアントが作れなければ、コーチングによって収益を発生させることができません。
結局のところコーチングを事業として成立させるためには、いくらコーチングの腕を磨いても仕方がないのです。
僕が大事だと思っているのは「クライアント獲得力」です。むしろ独立する前に必要な力はこれだけで、コーチングスキルはあまり必要ないとすら思っています。
なぜなら、クライアント獲得力さえあれば実戦から学べるからです。
実際に目の前にクライアントさんがいて、生の対話を経験する。これ以上の学びがあるでしょうか。
僕は2017年にコーチとして活動を始めましたが、独立をするまでにコーチングの勉強は1度もしたことがありません。
自分がクライアントとして受けたコーチングの経験を分析して、自分のものにしました。「自分にもできる」と思ったので、お金をもらって提供し始めました。
といっても最初から自信満々だったわけではなく、自分のコーチに「なおとさんならできますよ、やってみなさい」と背中を押してもらって、おそるおそるやってみたら手応えがあったという感じです。
あとはコーチとして現場に立ち、プロとしてお金をもらいながら、実践を通じてクライアントと一緒に学んできました。
独立して6年立ちましたが、今のところ「スクールでちゃんと資格取っておけばよかったなあ」と思うことはありません。
資格に意味がないとは思いませんし、座学でしか学べないことや受講生同士のつながりなど、いきなり独立した僕には得られなかったことはきっとたくさんあるでしょう。
ですが、独立する上でそれらが必要か?と聞かれると「NO」と答えると思います。コーチングスキルとクライアント獲得力は全くの別物だからです。
では、どうすればクライアント獲得力を身につけることができるのでしょうか。
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