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人がコーチにお金を払うとき

ビジネスをする時には「どういう時にお金が動くのか」ということを頭に入れておくととてもいい。自分の向かうべき方向がわかるから。

お客さんは何にお金を払うのか。「こうだよ」と一言で言えるものではない。ただ、「自分がどんな受け取り方を得意とするのか」を分析することは長く続けていくには大事なことだ。

僕は「感情で繋がり論理を通す」ことでお客さんと繋がることを得意とする。「なんかいいな」で繋がって、深く話して「こういうことだったんだ」、その後にお金のやり取りをするととてもスムーズだ。

逆に調子が悪い時は「先に論理を通そうとする」傾向がある。プロフェッショナル病と表現する人もいるが、経験が増えてくると「こういう時はこうだろう」という憶測で行動し、相手の感情を置いて論理に走ってしまうことがよくある。

特に僕は理詰めでものを考える癖があるので、そういう時ほど売上が下がる。コーチという商売は水物だから、少しのズレがビジネスに大きく影響する。

不安定あることを受け入れることも、自分の流れを掴む上では大事な意識の一つだ。変に「毎月安定した収入を」と考えすぎると、自分の傾向が見えなくなる。

コーチというのは対話を売っているように見えて、実は別のものを売っている。生き方だ。「この人に横にいて欲しい」と思われる人にはクライアントがつくし、そう思われてきた人でも何かの拍子に自分のリズムを崩して、商売がうまくいかなくなることもある。

理詰めで考えすぎるのもよくない。コーチにお金を払う時のことを思い出して欲しい。論理が通ったからと言って購入するようなサービスではないはずだ。

どこまでも個人的でニッチなサービス、それがコーチという商品だと思う。売り物は対話ではなく生き方そのものだ。「あなたにはコーチングが必要ですよ」という売り方はやらないようにしている。そういうもんじゃないからだ。

人の感情を動かし続けるコーチでいたいなと思う。なんか楽しい、なんか嬉しい。大事にしていきたいね。楽しくないとやる意味がないからさ。


いただいたサポートはミックスナッツになって僕のお腹の脂肪として蓄えられます。