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個人が社会の中心になる時代が来る、というかもうどうしようもなく来ている

「会社に勤めなくても生きていく方法があるよ」とずっと発信していたけれど、なんかズレてるんじゃないかって感じるようになってきた。

この言い方だと「会社に入ることが当たり前で、個人で生きていくことはイレギュラーであるけれど、やり方次第ではできないこともないよ」というニュアンスになっている。

実際に今まではそういう時代だったわけだし、会社に勤めることは当たり前で、それ以外の人のことを「レールから外れた生き方」なんて揶揄するし、言われている本人でさえ「自分の生き方は特殊だから…」とちょっと寂しそうな顔をする。

僕はフリーランスで6年間食っていて、「思っていたより楽だったし普通に食っていけるわ」と感じているので、「やりたいんだったらやったらいいやん、楽しいよ」ということも仕事の一つとして活動してきた。

終身雇用という概念がなくなってきたのはもう多くの人が感じている。だがあくまで「仕事は会社に雇われて行うもの」であって、「個人でやっていける人は特殊」であって、まあ憧れはあるけれど一部の人のものであるよね、といった雰囲気が蔓延している。

この時点で間違っているのではないかと。すでに時代は「会社」よりも「個人」の方に流れてきている。個人が個性を発揮して仕事をし、収入を得て暮らしていく。これはもう珍しいことでもなんでもない。

「前提」が違うのではないか。個人で仕事をすることはもうすでにイレギュラーなことではない。むしろ「レールに乗り続け競争に勝ち続ける人生」の方がよっぽどイレギュラーだ。時代が変わったのだ。

僕は勘違いしていた。自分が特殊なことをしていると思っていた。「個」として働き、生きていくことはもうおかしいことでもなんでもない。

競争から降りて、学校で先生から習ったことを忘れて、自分の個性を解き放ち、手段の発展のためではなく自分の幸せのために働く。これがスタンダートになるんだ。

僕はたまたまドロップアウトしたタイミングがちょっとはやくて、その恩恵に預かれただけだ。別にすごいことなんて何もしていない。「個」として生きようと決め、実際に生きてみたらできた。ただそれだけの話だ。

僕たちは学校で労働者としての教育を受けてきている。「個性を発揮して自分の充足感を求めなさい」とは教えてもらっていない。だから難しく感じてしまう。でもそれは慣れていないだけ。

みんな気づいてるんだろ。今までの生き方じゃダメなんだって。みんなわかってるんだろ。今追いかけているものがこれからは通用しない「まやかし」みたいなものなんだって。

個人が社会の中心になる時代はもう来ているよ。まだ「今までの生き方」をしている人が多いだけで、今からそっちに行ってももう恩恵は受けられないよ。時代は完全に移行した。

自分の個性と向き合っていくしかないんだ。耐えて、我慢して、勉強して、地道に努力を重ねていけば、10年後か20年後に笑えるよなんて言ってる場合じゃない。足並みを揃えてちゃダメなんだ。

「個」の時代が来るよって話じゃない。もう来てるんだよ。


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