ニセコに滞在して自転車で走ったら最高だったので、ニセコ情報あれこれを公開する話
流行ってますねサイクルツーリズム。
北は北海道から南は沖縄まで自転車担いで行けないところなんてない、といった感じですが、現地の情報は意外にまとまっていなくてイチから調べると手間もかかると思います。
そこで。2018年の夏にニセコを自転車旅行した時にメモっておいた実用的な情報やら楽しい情報やらをまとめてみました。「北海道で自転車旅行考えてるんだよねー」「どこか良い輪行先ないかな」みたいな人のお役に立てれば幸いです。
ニセコ最強のアピールポイント、夢のような絶景については各記事に譲るということで。
◆アクセス「いざニセコへ」
さて、ニセコに行こうとすると、飛行機(新千歳)、船(苫小牧、小樽等)、新幹線の3択になると思います。道民の方は、まあ、車とか使ってください。
そして悲しいことに、ニセコはその3択で到着する場所からいずれも結構な時間がかかります。(冒頭からマイナスポイントを紹介してどうするんだ。)
一番メジャーな到着地である新千歳空港で言うと、快速エアポートで小樽・小樽からは在来線で倶知安(ニセコエリアの玄関口)までで、しめて3時間弱といったところ。
また、夏季は空港発ニセコ行きの高速バスが2社で運行されているようですが、所要時間は電車と大きくは変わらずバス輪行したというネット記事も見かけなかったので自転車乗り的には微妙かもしれません。
新千歳空港→札幌 最速37分。快速エアポート :JR北海道公式サイト
早く来い来い新幹線。
このへんの詳細は、倶知安観光協会のサイトにまとまっています。
アクセス|倶知安観光協会
飛び道具なルートとして、「新千歳発、ニセコ乗り捨て可」というレンタカーのプランを使って空港でレンタカー輪行・支笏湖を経由して2時間ほどでニセコ到着、なんてことも考えられます。
同ルートは概ね100kmほどなので「なんだ近いじゃん!」という頭のネジが外れた方は自走でも良いんじゃないでしょうか。実際、自分も1パターンとして考えてルートも引いていました。
新千歳空港・ニセコ直行ルート - ルートラボ - LatLongLab
◆現地での足(自転車以外)
自転車以外の"足"はバスが主力。ニセコの中心地である「ひらふ十字街」と倶知安の市街地の間は複数社でバスが運行されていますが、運行間隔はかなり少なめ。夕方・夜は1時間おきぐらいにコミュニティバスが出るので、夕食時の利用なら不便ではないかも。
タクシーは同区間で片道2000~3000円ぐらいなので、リッチマンか複数人の利用ならどうぞ。
レンタカー店やレンタルバイクをやっているお店もいくつかあるので、タクシーに高い金を払うぐらいなら!と振り切って考えられるなら使うのもアリアリ。
トヨタレンタリース札幌 にせこひらふ店 [Google MAP]
EXPLORE NISEKO [Google MAP]
リンちゃん!リンちゃんじゃないか!
◆レンタルサイクルと自転車店
ニセコひらふ十字街にはロードバイク、クロスバイクのレンタルをやっているお店があるので、「輪行が面倒だから現地で借りるプラン」も実現可能です。
目についたのは、Rhythm NisekoとNiseko Sports ひらふ坂店の2店舗。両方ともロードバイク、クロスバイク等のレンタルをしていたほか、消耗品系を中心にシマノのパーツを少量取り扱っていました。ニセコのお店のご多分に漏れず、店員さんは英語バリバリです。
RHYTHM JAPAN, NISEKO [Google MAP]
NISEKO SPORTS ひらふ坂店 [Google MAP]
エアポンプはそこらの道の駅や宿に置かれているのであまり心配は要りませんが、パンク修理等で追加でパーツが必要になったらこのあたりのお店を覗いて良いかも。倶知安市街にも普通の自転車店はあるようですが未チェック。
なお、ホテル等で普通のママチャリを貸し出していますが、近場をちょっと走るようなケースを除いておすすめしません。特にニセコエリアは山すそにあるので、ママチャリでは辛いと思います。
一本道 × 高低差。
◆道路事情と"コースプロフィール"
雪かきを考慮しているためか、だいたいどこも道幅が広く取ってあるので安心して自転車で走ることができます。
交通量は、基本的に小樽・札幌圏に近づくほど多くなるイメージ。印象的だったのは、国道5号線(羊蹄国道)のトラックの多さと、国道229号(積丹~余市)の観光バスの多さ。可能であれば、並行する道に回避した方が快適です。(229号は回避できるルートなんてないけど)
国道を中心にコースの高低差を見ると、丘陵地帯が多めな一方で標高1000m越えの峠は存在せず、高くてもせいぜい500~600m程度で激坂も見当たりません。
メープル街道の毛無峠。標高650m。高くてもこの程度。
近年、災害等で道が通行止めになっているケースも多いので、念を入れるなら事前に最新の道路情報を確認すると良いと思います。
北海道地区道路情報 北海道開発局
◆気温・気候
総じて快適。2018年7月は各地で40度を超すような記録的な酷暑でしたが、そんな時期ですらニセコの最高気温は30度以下&最低気温は20度を切っていました。ウェアは春秋基準でも良いかも。
(11月~4月は完全に「スキー場」なので、まさか自転車旅行する人はいないでしょう……とは限らないか。)
補足しておくと、宿や観光サイトがよく言っている「エアコンなしで過ごせます!」を鵜呑みにするのはちょっと微妙だと思います。昼は普通に暑いので泊まる部屋にエアコンがあるならそれに越したことはないですし、「虫が無限に入ってくるので窓が開けられない。暑さで死ぬ。」みたいな悲劇も防ぐことができます。
ある日の気温。湿度も低めで快適。
お天気について。道東のように常に曇りがちということもなく、ニセコは太平洋と日本海の中間点にあるので、北海道のバイク旅行者がよくやっている「晴れている方に逃げ」たりもできます。(室蘭・洞爺湖方面は雨が降っているけど、小樽方面は晴れてる!みたいな)
ただし6、7月は蝦夷梅雨(札幌在住者いわく、最近はもはや普通の梅雨)があるので、数ヶ月前から宿を押さえるならそれ以外の時期が無難?
北海道/後志地方/倶知安町 気象庁
◆宿泊と温泉
冬はスキー客であふれるニセコですが、夏季は(いまのところ)空いていて、お店も休業しているところが多いです。宿泊価格も冬と比べると安め。
ニセコはスキーの他に温泉も有名で、あちこちに温泉が湧いています。日帰り入浴施設のほか、ホテル・旅館も1000円ぐらいで日帰り入浴OKだったりするので、宿を押さえる時は「温泉必須」みたいな条件検索をする必要はないかもしれません。
1度だけ利用したひらふ亭の温泉。裏ゲレンデが見渡せる露天風呂でした。
湯元ニセコプリンスホテル ひらふ亭 [Google MAP]
ザ・ヴェール・ニセコ [Google MAP]
ニセコアンヌプリ温泉 湯心亭 [Google MAP]
ニセコ駅前温泉 綺羅乃湯 [Google MAP]
ニセコ五色温泉 [Google MAP]
ニセコ湯元温泉 雪秩父 [Google MAP]
ニセコひらふ付近だけでも結構多いですね。
◆食事と買い物
北海道なので何を食べても美味い。終了。
と書くと身も蓋もないのでお店事情を書くと、新しめのお店は寿司、ピザやハンバーガーなど訪日外国人観光客狙いのところが多めの印象でした。国道沿いや倶知安の市街まで出ると、味の時計台のような「町の食事処」も含めて選択肢が広がります。
蕎麦屋さんも多い。
ランチで1軒だけオススメするなら、カフェ&レストランJoJo。夏はテラス席の窓を開放していて、吹き抜ける風と遠く見える羊蹄山が最高に脳に良いです。
食事以外に目を向けると、ニセコの中心街はセイコーマートとローソンがあるので、ちょっとした買い物には困らないと思います。(倶知安市街には大型スーパーやホームセンターもある。)
ここのセイコーマートは外国人観光客目当ての品物が多く並んでいて面白いです。
アルコールが超充実。棚2列ぐらい酒。
ホットシェフと組み合わせれば晩酌も自由自在。
◆一面の星空
ニセコと倶知安の中心地は微妙。ちょっと外れれば最高、といった感じ。特にニセコは工事・建設ラッシュが相まって屋外の照明が多いので、星が見える・撮影できる場所は限られてくるかもしれません。
スーパ星空タイム。羊蹄山の右手に大接近していた火星が見える。
最後に、自分が情報収集に使った宣伝の色が薄めの北海道・ニセコ周辺の観光情報のwebサイトを置いておきます。自治体とか観光協会中心。
ニセコリゾート観光協会
ニセコ観光プロモーションボード
北海道ニセコ町 観光・イベント
北海道倶知安町 観光
北海道真狩村 観光・イベント
積丹観光協会 どっこい積丹
小樽観光協会公式サイト おたるぽーたる
洞爺湖温泉観光協会 公式ホームページ
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