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八甲田・奥入瀬渓谷 紅葉踏み分け自転車ツーリング 後編

去年の10月後半に青森県は八甲田山から十和田湖、奥入瀬渓谷を自転車で走りながらひたすら紅葉ハントをしてきた話。後編は八甲田山中・酸ヶ湯温泉で宿泊した翌朝から。前編はこちら。

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八甲田山~十和田湖~奥入瀬渓谷 - Ride with GPS


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朝。宿の玄関を出で2秒で快晴の青空と満開の紅葉が視界に入ってきました。うーん、いい宿。

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総ヒバ造り・約160畳の大浴場(混浴)のイメージがあまりに強いので他が忘れ去られがちですが、立地もご飯も申し分なしだと思います。
また来たいなーと思いながら、朝風呂で温まった状態で早速出発。

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とか言いつつ、5分も走らないうちに「地獄沼」に立ち寄り。いかつい名前とは裏腹に、朝日に輝く紅葉が水面に浮かぶ様子は可憐のひと言。

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このツーリング中、一番の紅葉はこの地獄沼だったと思います。


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地獄沼を出発してからもしばらくは標高の高い地帯を走るので、道沿いにずっと紅葉が流れていきます。本当にこの「朝起きて、寝ていた場所から一歩踏み出すだけで絶景にエントリー」は宿泊ツーリングの醍醐味ですよね。

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炎が燃えるような紅葉。

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十和田湖に近づくにつれて除々に標高を下げていって、季節もやや巻き戻っていきます。国道103号から奥入瀬渓谷に近づいたあたりからは、紅葉もやや落ち着いて初秋の雰囲気になっていました。


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実は以前、奥入瀬渓谷が紅葉ピークの時期に車で走りに来たことがあったんですが、とにかくひたすら車と観光バスの列が連なって大渋滞になっていたのを覚えています。それにくらべれば今回はほぼガラ空きと言って良い状態です。

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そうだね。

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渓流が激しい音を立てながら流れている横を自転車で駆け抜けていきます。


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ばっと道が開けて十和田湖に到着。ここからの景色も十分きれいなんですが、お昼を食べがてら"展望台"と集落がある方へ向かいます。

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湖を瞰るから瞰湖台。そのまんま。

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瞰湖台への道。下の方は比較的緑色なんですが登っていくにつれて紅葉が目立つようになるのが不思議。そんなに標高差はないはずなんですが…日当たりとかですかね。

とか考えながら坂を登りきって、瞰湖台に到着。

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十和田湖をまるごと見渡せる大パノラマ!湖の青が美しい。

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絶景哉。

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ビアンキくんも1枚。
この瞰湖台に至る道はもともと十和田湖を一周するメイン道路だったようですが、近くにバイパスとトンネルができてからはだいぶ静かになったようです。穴場というには有名すぎですが、十和田湖に来たなら立ち寄りたい場所ですね。

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絵画のような世界を堪能したら、坂を下って十和田湖湖畔へ。


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どこでお昼を食べようかと十和田神社付近を物色していると、「創業昭和6年」というお土産屋さん兼食堂を発見。これは当たりに違いないと確信して入店。

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コンカツ用とは。

注文したのは、十和田湖で獲れたヒメマスを使った「ひめます親子めし」。日本では阿寒湖や十和田湖など限られたところでしか獲れないとか。

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宝石じゃん……。さっぱりとした鮭のようなお味で、めちゃくちゃ美味しかったです。


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ヒメマスを味わった後は、一路八戸へ。十和田湖から先はほぼ下り基調なのでかなり気楽です。いつだって下り坂は正義。

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そんな中、突然現れる不審な看板。レジェンドとは…。正解はこの後すぐ。

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十和田湖を離れると一気に山奥な雰囲気に。

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一度秋田に入ってから

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また青森に戻ってきます。

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夜にここには来たくないなあと思わせる場所を抜けて、国道454号を東へ。

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ところどころ、国道から抜けていく小道は秋が詰まった様子です。

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熊出るみたいだけど。

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そしてやって来ました、レジェンドです。
看板だけ見るとまったく意味がわかりません。

「ゴルゴダの丘で磔刑になったキリストが実は密かに日本に渡っていた」

盛り上がって参りました。

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イエス・キリストは二十一才のときに日本に渡り (略) しかし偶々イエスの弟イスキリが兄の身代わりとなって十字架の露と果てたのであります。

すごい。イエスの弟って聖書に出てきてないでしょ。オリキャラ出すのは二次創作のご法度ですよ、敬虔な人に見られたらすごい怒られそう。

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それで良いのかエルサレム市。
観光としてはお墓があるだけなので何ということもないんですが、ツッコミどころ満載のスポットで楽しいのでこういうの(?)が好きな人はぜひ。

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新郷村自体はゆったりとした農村という雰囲気で、交通量が少なく走りやすかったです。

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ちょうど刈り入れが終わって稲を干している田んぼ。秋ですね。

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知恵の実…いや、青森名物の林檎。


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八戸駅に到着。新しめの駅らしく駅前が広く取られていたので、悠々と輪行をセットして駅ビルの中へ。あとは新幹線に乗るだけ、とはいえせっかく魚介で有名な八戸に来たんだし…ということで最後にちょっと早めの夕食をいただきました。

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せんべい汁鍋御膳とも迷ったんですが、ヒラメの漬け丼。美味いがすぎる。


温泉から始まり、錦色の紅葉から大パノラマの湖、そして謎のおもしろスポットまで楽しめて大満足の一日でした。
今回のような新幹線駅から新幹線駅へと走っていくツーリングはお手軽さもあって結構好きなんですが、新青森~八戸は適度に歯ごたえのある登りと様々なビュースポット、温泉、そして美味しいグルメが満載なのでめちゃくちゃオススメしたいルートですね。弘前とか大館に抜けても楽しそうな気がしているので、そのうち機会があったらちょこっとアレンジを効かせて走りに行きたいです。


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