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毎日1曲『三種の神器』20220203 - イエスタデイ・ワンス・モア

作詞、作曲、歌唱、演奏、DTMを趣味や仕事にしている人に向けて書いています。毎日1曲、頭に浮かんだ曲を取り上げて、僕が独断で『ヒット曲の三種の神器』と呼んでいる、世界のヒット曲に共通する不思議な法則を数値化して解説をしているコラムです。興味を惹かれたら『ヒット曲の三種の神器』の詳細についての過去記事もご覧ください。

今日の1曲

日付:2022年2月3日
タイトル:イエスタデイ・ワンス・モア
アーティスト:カーペンターズ

『三種の神器』度数

ヨナヌキメロディ度:5
弱起度:10
客観描写度:9
解説:
日本の歌謡曲を取り上げると、つい掘り下げてしまってエネルギーを使います。なので、今日は久しぶりの洋楽でいきます。有名な曲なので世代を超えて聞いたことがある人は多いでしょう。

ファ(4)は一度も出てきませんが、シ(7)は自然な使い方でメロディの切なさの鍵を握っています。ヨナヌキ度数は5にしました。

全てのメロディセンテンスが弱起です、なので最初から最後まで歌から耳が離れません。オケのアレンジも素晴らしいのですが、とにかく歌声に最後まで連れて行かれて、英語の歌詞がわからなくても感動してしまいます。弱起度数はもちろん10です。

日本語の歌詞と英語の歌詞は異なる文化で、『三種の神器』などという分析は無意味だと思うのですが、「子供の頃にラジオを聴いていた、好きな曲がかかるのを待っていた」という冒頭の2行は、この曲が伝えたいことを語っている客観描写で、「好きな曲がかかったら、一緒に歌っていた」もそうです。

僕がこのコラムで度々述べている「音楽は作者や表現者が50%、残りの50%は聞いた人の人生が作っている」という話を、そのまま歌にしたような作品です。客観描写度は9とさせてください。

コメント:
僕が10歳の時、母にねだって生まれて初めて買ってもらったのがカーペンターズのLP(アルバム)でした。その1曲目がこの「イエスタデイ・ワンス・モア」でした。この曲を聞いている時は、夢の中にいるような、幸せな時間だったのを覚えています。アメリカに憧れました。

音楽を聞いている人を主人公にした歌に、かつての日本のロックバンドRCサクセションの「トランジスターラジオ」という名作がありますが、こういう自己肯定感に溢れる歌が僕は好きです。

大人になって、カーペンターズのベストアルバムのCDを何度も買い直したりしました。今でも時々、車の中や寝床で聞いたりします。僕の人生のポケットに最初に入った1曲なのであります。

各種リンク

Yesterday Once More / CARPENTERS(Youtube)
イエスタデイ・ワンス・モア(Wikipedia)

『ヒット曲の三種の神器』解説記事

大平太一流 作詞作曲の必殺技『ヒット曲の三種の神器』解説記事です、是非あわせて読んでみてください。
①ヨナヌキメロディ/なぜか覚えやすい音階の不思議
②弱起/インパクト大!言葉やメロディが飛び込んでくる
③客観描写/具体的で無感情な描写が人の心に感動を生む

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