見出し画像

毎日1曲『三種の神器』20220309 - 桜木町グラフティ

作詞、作曲、歌唱、演奏、DTMを趣味や仕事にしている人に向けて書いています。毎日1曲、頭に浮かんだ曲を取り上げて、僕が独断で『ヒット曲の三種の神器』と呼んでいる、世界のヒット曲に共通する不思議な法則を数値化して解説をしているコラムです。興味を惹かれたら『ヒット曲の三種の神器』の詳細についての過去記事もご覧ください。

今日の1曲

日付:2022年3月9日
タイトル:桜木町グラフティ
アーティスト:踊り場ソウル

『三種の神器』度数

ヨナヌキメロディ度:10
弱起度:8
客観描写度:10
解説:
曲を通して、ファ(4)とシ(7)は一度も使われないメロディのヨナヌキ度数は10です。Aパートとサビのみの構成で、Aは強気ですがサビは全て弱起なので、弱起度数は8にします。

歌詞は、まだ横浜の「みなとみらい駅」が誕生する以前のバンド結成当時に書かれた。桜木町駅のJR線ガード下の壁面にあったグラフティアートをモチーフに、「失われた20年世代」の切ない希望を鮮やかに描いています。

出だしのAパートの歌詞「桜木町はロックステイション THE アンダーガード 僕たちだけのストーリー」は、僕にとっては俳句の領域です。そしてサビの「流れ星はまるで little girl トキメキ与えて消えていく」は聞き手の人生を一瞬輝かせます、客観描写度は10です。

コメント:
あまり知る人は多くない曲でありバンドかもしれません。Wikipediaを調べるべくもなく、僕は彼らと一時を共にしました、この曲のレコーディングにも、2015年の最後のライブにも立ち会いました。

解散したグループですが、メンバー全員が仕事を持ちながら音楽を続けています。ボーカルの土屋文彦さんは、2020年のレコード大賞新人賞を獲得した新進気鋭のアーティストのプロデューサーであり経営者です。

「失われた20年世代」なんて一般論を書きましたが、もうひとつ彼らが約20年前に歌っていた言葉が、今日の僕の心に響きます。

「1年後か10年後か100年後かわからないけれど、いつかこの町が廃墟になってしまったら、それでも僕たちはもう1度この町を作ろうって言うと思う」というお決まりの熱いMCから始まる「ゴーストタウン」というメッセージソングがあって、彼らの真骨頂なのですが、やはりこのなんともポップな「桜木町グラフティ」という作品が、今でも聞いた人の心に残っているはずだと思うのであります。

今回はちいと自己満足のような記事になっていまいましたね。

各種リンク

踊り場ソウル - 桜木町グラフティー
踊り場ソウル(音楽ナタリー)
踊り場ソウル「ゴーストタウン」(解散ライブYoutube)

『ヒット曲の三種の神器』解説記事

大平太一流 作詞作曲の必殺技『ヒット曲の三種の神器』解説記事です、是非あわせて読んでみてください。
①ヨナヌキメロディ/なぜか覚えやすい音階の不思議
②弱起/インパクト大!言葉やメロディが飛び込んでくる
③客観描写/具体的で無感情な描写が人の心に感動を生む

もしも記事がお役に立ちそうでしたら、よろしければサポートをお願いします!記事を書くための資料費や活動費に充てさせていただきます。