毎日1曲『三種の神器』20220317 - 君が代
作詞、作曲、歌唱、演奏、DTMを趣味や仕事にしている人に向けて書いています。毎日1曲、頭に浮かんだ曲を取り上げて、僕が独断で『ヒット曲の三種の神器』と呼んでいる、世界のヒット曲に共通する不思議な法則を数値化して解説をしているコラムです。興味を惹かれたら『ヒット曲の三種の神器』の詳細についての過去記事もご覧ください。
今日の1曲
日付:2022年3月17日
タイトル:君が代
アーティスト:日本国国歌
『三種の神器』度数
ヨナヌキメロディ度:9
弱起度:0
客観描写度:10
解説:「八千代に(やちよに)」の「千(ち)」がファ(4)である以外はヨナヌキメロディで、度数9。弱起度は0。
歌詞は「君」という言葉をそのまま現代的、個人的な距離感と捉えても良いと思います。「君」と千年〜8千年かけて小さな石がやがて岩となり、苔が生えるまで長い長い年月を想像するという、願いを可視化した俳句そのもので客観描写度数は9にしました。
Wikipediaによれば、世界の国歌の中で、作詞者が最も古く、最も短い国歌だそうです。
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いわおとなりて
こけのむすまで
オリンピックとかワールドカップとか、世界衆目の場面で歌われる日本国の国歌です。NHKの放送終了時間に、旗めく日の丸の映像とともに毎日この曲が流れます。
コメント:
この曲は世界のどの国の国歌とも趣を異にしています。「和」を重んじるかように見える詩にしても、原始的で、どこか謎かけのように、聞く人、歌う人それぞれが考えよ、というように突き放しています。
日本人からの日本人へののyell(エール)です。立派な権威を飾る為の音楽ではなく、家族と友と、国の行く末を思う歌です。
君が代のメロディの特殊性について、故すぎやまこういちさんのインタビュートークもリンク★に載せました、こちらは是非ご覧ください。
各種リンク
国歌「君が代」
「国旗・国歌」について(内閣府ホームページ)
君が代(Wikipedia)
「日本文化研究ブログ」
★ゴンクエスト作曲者が語る君が代
『ヒット曲の三種の神器』解説記事
大平太一流 作詞作曲の必殺技『ヒット曲の三種の神器』解説記事です、是非あわせて読んでみてください。
①ヨナヌキメロディ/なぜか覚えやすい音階の不思議
②弱起/インパクト大!言葉やメロディが飛び込んでくる
③客観描写/具体的で無感情な描写が人の心に感動を生む
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