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#26 自分の人生自分で決めろ、とは言うけれど

みなさんこんにちは、お豆腐です。
普段は音声配信アプリ「Stand.fm」にて「豆腐メンタル会社員が毎日を生き抜くチャンネル」を運営しています。

以下は12月18日配信「#26 自分の人生自分で決めろ、と言うけれど。」のテキストバージョンです。音声でお聞きになりたい方は、ぜひチャンネルに遊びに来てくださいね。

SNSでのやりとりをきっかけに、人生を考えた

壮大なタイトルをつけてますが、身近にあった出来事について思ったことのお話です。

最近SNSを見ていたら、私が新卒入社した会社で一緒だった女の子が久しぶりに投稿していて、その投稿の内容を見るとちょうどその子の誕生日だったことが分かったのでDMで「おめでとう!」と送って、その後少しやりとりしてたんですね。

その子とは、1年前ぐらいに一度会って以来で、そのとき勤めていた会社を辞めて、今後のキャリアをどうしていこうかと考えていた、というところまで記憶していたので、今どんな仕事してるのかなーって思って「今何してるの?」って聞いてみたんですね。

そしたら、現在は美容系のお仕事をしているとのことでした。
もともとコスメとか好きな子だったので、好きなことを仕事にしたんだなとは思ったんですが、そこで一つ記憶が蘇ってきたんです。

最後に会ったとき、彼女は確か「英語を勉強したい」って言ってたんですね。ワーキングホリデーが使える年齢のうちに、海外に留学して、1年位一人暮らしをしてみたいって、言ってた気がするんですよ。

それが一年くらい前の話なので、おそらくそれに向けて準備とかしていた時期に、コロナのことがあって留学を諦めざるをえなくなっちゃったんじゃないかなと思います。

単純にコロナだけが理由じゃないかもしれませんが、彼女の話を聞いて、本当にコロナって人の人生変えたんだなあと改めて思ったんです。もし彼女が予定通り留学していたら、彼女は今日本で美容の仕事をしていないかもしれない、それってすごいことだよなと。
もちろん、どっちを選んだら幸せだったか、って誰にも甲乙つけられるものではないんですけど、彼女の人生の重要な局面での選択に影響を与えたことは確かですよね。

特に、転職とかキャリアチェンジって、下手するとその先数十年の人生の意思決定になりうるじゃないですか。それってすごいことだよなと。

コロナがなければ…を考え出すときりがない

彼女の話だけじゃなく、自分に置き換えてみてもそうなんですよね。
コロナのことがなければ在宅勤務なんてすることなかっただろうし、在宅勤務をして自分を省みる時間が増えなければきっとスタエフも始めてないと思います。
皆さんも、生活に変化があったから新しく何かを始めたりってことあるんじゃないでしょうか。これは統計的に見てもそうらしく、先日仕事の関係で、国土交通省かどこかが出した、コロナによる人々の意識変化の調査結果を読んでたんですけど、リモートワークを経験した企業の従業員は、そうでない企業の従業員に比べて「ワークライフバランスを大切にする気持ち」「副業・仕事以外の活動への興味」が高くなるらしいんです。

読んでてすごく共感したのですが、コロナ以前のようにオフィスで働いていたらきっと考えすらしなかったことなんですよね。ある意味でコロナによって半ば強制的にリモートワークになったことで、人々に新しい知恵が授けられたという感じがします。企業側も、従業員側も意図していなかった変化だと思います。

コロナ以前も「先行き不透明なご時世です」とは散々言われていたと思うんですよ。実際、VUCA時代っていう言葉がありますよね。
Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)っていう単語の頭文字を取った言葉です。
この言葉自体も私最初に聞いたの3,4年前なので、その頃からみんな「予測不可能な時代がくるぞ」とは思ってたと思うんですよ。でも、今年ほどそれを実感した年ってなかったんじゃないかなと。

VUCA時代に、自分の人生を「拓いていく」ことの難しさ

よく「自分の人生は自分次第」とか「自分で切り拓く」みたいな表現がされますけど、こういう大いなる力の前で100%自分で「拓いていく」って本当に難しくて、その時々で取りうる選択肢の中から「選んでいく」「軌道修正していく」「起きてしまったことに合わせていく」っていう感覚にますます近くなってくのかなあと思います。

そう考えると、冒頭紹介した元同期の女の子はすごいなと思ってるんです。
自分が本当にやりたかった留学っていう夢を、完全なる外的要因で突然諦めざるを得ない状況になったわけですよね。それで、先行き見えないし「コロナが収束するまで様子を見るか…」っていう判断をする人もいると思うんですよ。それでも立ち止まらずに、新しいキャリアに挑戦する彼女のこと、すごいなって思いました。

何かをやるのに丁度いい、おあつらえ向きのタイミングがやってくることなんて今後ますます少なくなっていって、やりたいときに動くっていうのが大切になっていくのかもしれません。
とは大きく出てみたものの、直近で何かを大きく始めたいとかも特になく、コロナによってもたらされた今の生活、怪我の功名といいますか、結構気に入ってるので、まあしばらくは適度に選び、適度に流されながら生きていこうかなあと思っています。

それでは本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。皆様、お疲れさまでした。

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