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KUNKUN history4
気持ちだけは前向きでしたが
実際の体がボロボロになっていた私に
【オーガニックレストランのシェフパティシエールにならないか】
とのお声をいただきました。
【あなたが作るお菓子が好きだ。自分の店に来てほしい。そしてあなたが使いたい材料を、自分の足で探してきてほしい】
そのお店はお客様を前に仕事ができる
オープンキッチンタイプのレストランでした。
ここなら自分が作ったお菓子を直接お客様に届けられる。
そして「美味しかった、また来るね」
私が一番幸せに感じるメッセージをいただけるかもしれない。
そう思った私は転職を決意しました。
お客様のご様子を確認しながら、お客様のオーダーを毎回違うスタイルに作り上げる。
その方のご年齢、性別、洋服、アクセサリー、雰囲気などから皿を変え、盛り付けを変え、その方仕様に仕上げる。
時間が許す限り、皿盛りしたスイーツを自らお客様のテーブルにお持ちしました。
「あなたに会いに来た」
そう言っていただけることも増えました。
そんなお客様と繋がれるレストランデザートに、私はすぐに魅了されました。
実際、入社時にはオーガニックについてあまり知りませんでした。
ただ、オーガニックの材料は味がいい。このことだけは、はっきり分かりました。
お客様に出す製品の味を決める、素材、原材料。
更に美味しく、安全性の高いものにしたい。
オーガニックについて知りたい。
生産者の話を伺いに行きたい。
そう思うようになりました。
本物のオーガニックとは何か。
休みの日にはオーガニック食材を求め
有機農家、自然栽培農家、果樹園
養鶏場、牧場、企業などを訪問しました。
空いた時間には、それらに関連する書籍を読み、オーガニックとは何かを学びました。
人の精神と体だけではなく
地球環境をも健康にしてくれる
オーガニック食材
オーガニックな農業。
人、環境、地球のために
努力、経験、時間、費用
そして山程の生産者の思いが詰め込まれたオーガニックな原材料たち。
人や環境に食材を作りたいと思う
生産者の気持ちを詰め込んだ
心と体がよろこぶ
お菓子やパンを作りたい!
そう強く思うようになりました。
原材料を購入するだけでなく、作り出す苦労や過程を知り、生産者の気持ちに少しでも近づけたら、もっと素晴らしい製品が出来上がるはず。
そんな思いから
KUNKUN自身も有機農家さんの一角をお借りし無農薬で野菜を栽培するようになりました。
historyはここまでになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Organic space KUNKUN
さきたかおる
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