「かぼちゃ大王」物語.
「カボチャ大王」
ここは魂宿した化け物達が
人里近くに住まう場所
ハロウィンになれば
人は子供を護るため仮装に勤しむ
そんなハロウィンの日のお話し
🎃 🎃 🎃 🎃 🎃
森に住む 残酷と云われる魔女は
人の子と住んでいるらしい
その子供を喰らうため 化け物達は
順番に魔女に挑むが
今まで 誰1人 拐っては来れず
化け物共は口々に
『あの魔女には関わるな』と言う
新参者の かぼちゃ大王は思った
情けない話だ
町で見掛けたが
妖しく美しいとは思えど
強さの欠片も見てとれなかった
このカボチャ大王が
化けの皮剥いでやる
息巻いて森へと向かう
小鳥が唄う
【🎵カボチャが来るよ🎵
カボチャ大王やって来る🎵】
〜 ありがとう 小鳥達 準備するわ〜
魔女はやって来た かぼちゃ大王を迎え入れた
〜リビングは 今 大騒ぎなの だから
悪いのだけど キッチンの方でお茶でも〜
かぼちゃ大王は キッチンに通された
キッチンには 色々な 食材が並ぶ
香りよい紅茶を差し出しながら魔女は
〜 カボチャ大王よ 教えておくれ
それは仮面か?それとも かぼちゃに魂か? 〜
少し気になったが
かぼちゃ大王は 素直に答えた
後者だが何でだ?
〜 いや、パンプキンケーキを急に強請られて…
ふふ、こちらの話よ〜
襲って材料にするぞとでも言いたげだと
かぼちゃ大王は紅茶を飲みながらキッチンを
確認した 視える所にカボチャは無かったが
魔女の嘘だと直ぐに感じた
それでも かぼちゃ大王は何故だか
帰ると家を出た
パーティーの後に…拐っても遅くはないさ…
自分に言い聞かせる様に呟いた
かぼちゃ大王は 窓から様子を伺う
リビングでパーティーが始まって暫く後
〚ねぇねぇ まじょちゃんの嘘 下手くそなのに
かぼちゃ大王は何で逃げたの?〛
〜うふふ 頑張って大嘘付いたもの〜
〚えー前もそうだったよね~なんで?〛
いちばんのおチビが半泣きで言う
〚でもでも 逃げた大王にウソがバレたら 〛
優しく微笑みながら魔女は答えた
〜そしたらね…〜
窓の外のかぼちゃ大王は聴き逃すまいと
窓に近づき覗き込んだ
何を言うか楽しみだ
子ども達を見ていた魔女が
急に顔を上げかぼちゃ大王を見つめる
「うふふ 云い忘れた 私 お菓子くれても
イタズラするぞ💕」
《はっ!…ドキッ》
かぼちゃ大王は魔女から目は離せないでいた
目を離さない魔女はかぼちゃ大王にむかい
〜チュ💋➰ 投げキッス〜
《はっウッッ》
カボチャ大王は魔女の家から離れながら
『あの魔女には関わるな』と言われている
意味が分かった気がした
皆 魔女の哀しむ姿を見たくないのだと
私も仲間入りだな…と
かぼちゃ大王は呟き森から去る
小鳥が唄う
【🎵魔女の媚薬🎵
魔女の媚薬は究極のほれ薬🎵】
〜しぃ~小鳥達それは ヒ・ミ・ツ でしょ✨〜
おしまい
お読みくださりありがとうございます(◔‿◔)
この物語は
2022/10/13にTwitter(現X)に掲載した(上記)
詩からうまれ膨らませて物語として
2022/11/1にTwitter(現X)に掲載したモノを
手直ししたものになります(◍•ᴗ•◍)
私が初めて書いた物語 自分で読み返してみて
手直しをして去年より頭の中の風景に近付けた様な気がします(ノ◕ヮ◕)ノ*.✧
約1年で少しは成長したのかも🤗なんてね🫣
手直し前のモノを知ってる方に良くなってるって思って貰えたらいいな~とか思いつつ
ハロウィンの物語を
楽しんで頂けてたら嬉しいな(人 •͈ᴗ•͈)
OTERIST
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