かき氷とパフェ〜物語〜
「かき氷とパフェ」
師走の街は慌しく 僕も其の中にいた
疲れ切っての家路
ただ車窓の外を見ていた
目に飛び込んできた花火
鮮やかに美しく…
思い出した言葉
冬の花火はキレイなんだよ
冬の星がキレイなのと同じ
いつか見に行けたらいいね
夏の花火を見てた時だったな
そうか
あの かき氷の時か
君はブルーハワイをたのんだ
このかき氷屋台には
君の好きな味があるのに…
なんか引っ掛かって口に出た
『ブルーハワイ好きだったけ?』
ちょっと驚いて直ぐ いたずらっぽく笑い
初めてのお祭りデートの定番でしょ?
やってみたくなったの
真っ青に染まった舌をべーと見せた
君の好きなラノベのシーンだね
でも
真っ青な舌より
真っ赤な耳が愛しくて…
そう、ぎゅ~ってしたいって思ったんだよな
帰ったら『あの時抱きしめたかった』って言おう
君は どうしたの?
って心配するかもしれない
忙しさに疲れ聴き流した
あのお店のパフェを食べに行く約束をしよう
君は ホントに?
っていたずらっぽく笑うだろうから
あの時出来なかったけど
今日は抱きしめるよ
決意を胸に秘め
冬の美しい星が輝く中
急ぎ足で帰る
君の待つ家に
〜おしまい〜
お読みくださりありがとうございます(◍•ᴗ•◍)
Xでの会話の中で「かき氷とパフェ」がお題ぽく出た処からうまれた物語…?プチ小説?
楽しく作成したので楽しんで頂けてたらいいな
OTERIST
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