見出し画像

さよならの技術と脳のデバッグ

割引あり

今月の有料マガジン「理系に愛はわからない」では「さよならの技術」について綴ってみます。
世の中には「人に好かれる方法」を求める人は多いと思います。実は真逆の「人に好かれないようにする技術」もあります。

BGMにどうぞ


「さよならの技術」とは

「さよならの技術」、とは筆者が勝手につけた技術です。

例えば「好かれたくない人」に好かれてしまった時ってありませんか。
職場、学校、仲間内、取引先など。

・立場上その気持を受け入れるわけにはならない
・あなたのことは恋愛対象と見てはいない
・いまは恋愛に興味がない
・他に好きな人が居る
・自分は受け入れられるけど自分の周りの人が受け入れられない
・いままでは好きだったけど他のことに集中したい
・お相手がモンスターと化した
・取引先が反社会的勢力だった
・取引先がパワハラしてくるので打ち切りたい
・・・などなど
世の中には「好かれたいこと」と同じぐらい「好かれてたくない」があるのです。
このアクセルとブレーキ。
下手な方法で好意を持っていないことを伝えることは危険です。

これらのお断り(リフューズ)は冷静な人物からすれば「当たり前の意思表示」ではありますが、恋慕の気持ちを抱いている人物が、その対象からこのセリフを聞いた時に「どんな気持ちになるか?」を考えて発せられることは少ないです。だって恋慕のモードにないんだし無理でしょ、これは人類のコミュニケーションの中でも重大なバグです。

これは大喧嘩にはなりませんが、関係の歯車にズレを生みます。いずれ振ったり振られたりといった「関係性の修羅場」に至るのですが、その前に「いかに上手に距離感をつくるか」が、大人の人類としては重要です。
回避するのではなく、自然にコントロールしてみましょう。

自分が相手に特別な感情を持っていないことを下手に伝えると「愛しさ変わって憎さ百倍」となり、お相手が逆上したり、不安になったり、執拗なストーカー行為に及んだり、攻撃的な行動に出る、なんてこともあるかもしれません。ストーカー化しないように向こうから「自然に嫌われる印象」を作って距離を取るようなテクニックがそれにあたります。

この技術はとても重要で、人を好きになったり好かれたりする事が多い人は様々なレベルで体得していると思います。

これらを理解して、上手にさよならをする技術について深く調査してまとめてみます。脳科学の先生の研究や軽い書き物に加えて、より野蛮な状況を多く体験している男性・女性、ホストやレンタル彼氏の経験者、芸能マネージャーといった、「好かれてもいいけど、必要以上に特別な感情を持たれないようにする技術」を持つ方々や、逆にチャットボット「全力肯定彼氏くん」の分析から男女関係が上手に進められない最近の方々から相談された話を総合的にまとめてみます。

【参考資料】恩蔵絢子(脳科学者)おんぞう・あやこ/1979年神奈川県生まれ。専門は感情と、自意識。著書に『脳科学者の母が、認知症になる:記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?』など。twitter:@ayakoonzo東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士課程を修了、学術博士 ※筆者の東工大の出身学科の後輩

自己認識と美(日本VR学会) http://journal.vrsj.org/17-2/s8-13.pdf


恋慕の気持ちの脳科学

恋慕の気持ちというものは恐ろしいもので、どんなに冷静な人も盲目になります。恋愛したり結婚したり子供を作ったりといった人類としての行為に必要そうではありそうですが、現代社会の人類にとっては「ほぼバグ」のような不完全なシステムだそうです。これまで、その脳で起きていることに理系的な目を向けてきました。

https://note.com/o_ob/n/n12ca0f25ab2b?magazine_key=m50accc49f686

恋をすると脳の四つの領域が活性化されるそうです。うち2か所は最も発達した領域である大脳皮質で、もう2か所は、依存症との関係が強い、より未発達な領域です。雷に打たれたような衝撃を感じ、ドーパミン、オキシトシン、アドレナリン、バソプレシンといった物質が放出されるため、コカインなどの薬物を摂取した時と同様の身体的反応が起きます。

オキシトシンは脳の視床下部の神経細胞で産生される神経ペプチドの一種で、マッサージや出産や授乳、子育てや他個体との関わり合いなどで脳内および血中へ放出されることから、“愛情ホルモン”や“信頼ホルモン”とも呼ばれています。

・アドレナリンは、腎臓の上にある副腎の髄質から分泌されるホルモンで、ノルアドレナリンやカテコールアミンの一種です。自律神経の交感神経が興奮すると分泌が高まり、心拍数や血圧の上昇、心収縮力の増加、末梢血管の収縮などの作用を引き起こします。また、覚醒作用があり、集中力や注意力も高まります。

・バソプレシン(Vasopressin)は、脳の視床下部で作られ、主に脳下垂体を介して血液中に分泌されるペプチドホルモンの1つです。体液量の調節や血圧の維持に関わる作用があり、抗利尿ホルモンとも呼ばれます。

・ドーパミンは、中枢神経に存在する神経伝達物質で、快楽物質とも呼ばれています。楽しいことや目標を達成したとき、褒められたときなどに分泌され、やる気や幸福感、意欲などを引き起こす役割があります。また、意図しない情報を減らす効果もあるため、比較的中長期的な目標に向かって取り組むときにはドーパミンが出ているとよいと考えられます

つまり、アドレナリンによりドキドキ興奮し、ドーパミンにより、楽しいことや目標達成により、ほめられてやる気が出て幸福になり意欲が高まります。盲目になり、愛情や信頼が感じられる一方で、過多は様々な依存症を引き起こす可能性があります。 分泌が不足すると、物事への関心が薄れ、運動機能、学習機能、性機能が低下する可能性があります。
オキシトシンはパートナーとのスキンシップ、会話、コミュニケーションで、オキシトシンは分泌されます。スキンシップ、特に性行為は最もオキシトシンが分泌されるといいますが、20秒以上のハグでも十分にオキシトシンが分泌します。また、子どもを抱っこすると、抱っこしている親と子どもの双方にオキシトシンが分泌します
しかし、オキシトシンは現代の社会では誰でも手に入るわけではありません。特にお互いが許可されていない関係での接触はご法度ですし、感覚過敏のような障害をお持ちの方もいらっしゃいます。

さらにオキシトシンも過剰な場合はダークサイドがあります。簡単に表現すると子供可愛さのためにエコヒイキをしてしまうのです。

いかに上手に嫌われるか

以上のようにドーパミンもオキシトシンも恋愛感情に関係があり、幸福を感じることができますが、オキシトシンは安心を感じるために、物理的接触相手を必要とします。オキシトシンは「あなたに抱かれていると安心する~」という幸福をつくります。結婚相手や子供のような幸福です。でもドーパミンを得られる相手とオキシトシンが得られる相手が一致していないと、色々ゴチャゴチャしてしまいます。冒頭に列挙した例のように接触相手として不適切な相手に恋慕の気持ちを持ったり持たれてしまう事故が起きます。そもそもドーパミンには依存性があるので過剰に恋慕の気持ちを持つことで依存になったりします。ギャンブルで大当たりしたときなどにドーパミンが大量に放出されると快感を感じ、脳はそれを何度も味わいたいと欲するようになります。その結果、パチンコや買い物、ゲーム、恋愛などへの依存症を引き起こす可能性があります。好きな人に認められたい、仕事で成功して褒められたい。そうやって過剰な分泌に脳が慣れてしまうと、ドーパミンが少しでも減ると新たな刺激を求めるようになります。加えてアドレナリンは身体機能や筋力を一時的に高める「身体に対する効果」、集中力や判断力を高める「脳に対する効果」がありますが、長期的な努力はできなくなります。短絡的な思考、あせり、依存症を防ぐには「刺激そのもの」と接触しないことが大切です。

上手に距離を取る

これは基本中の基本で、人間が関わっているならその人間と物理的に距離をとりましょう。物理的に会わないのが一番ですが、職場や学校などどうしても同じ空間にいなければならない場合、距離を取りましょう。パーソナルスペースの設定は人それぞれなので厄介な要素がありますが、まずは120cm以上の距離を取りましょう。基準は「手が届かない距離」です。

もし接触を求められたら数センチ外側に上半身をスウェイしましょう。
そしてスウェイされた相手の頭で起きていることを想像しましょう。前頭葉に分布するドーパミン神経には自己調節機構がないため、すかされた側は過剰な分泌が起きても自己調節が働かず、今度は不安が長く続く可能性があります。

地雷系束縛女子が「好きすぎて不安になる」という現象はまさにこれで、ドーパミンが過剰に放出されている状態です。そのセリフはほぼ正しいです。まずは距離を取って落ち着いてもらいましょう。そのほうが幸せです。

怒りの感情を分析する

例えば「生理的に受け入れられない相手」から急に愛情を突きつけられた時「キモッ!」というセリフを口にしてしまうかもしれません。これはとても危険な反応です。痴漢やイタズラのような、そもそも好意すら抱いていない相手や名前も知らないような相手のケースはすぐに自分の不快を伝えることが大事です。もしそういう事故ではなく、単に距離感を掴むのが苦手なタイプであれば、その生理的な不快感「キモッ!」を分析していきましょう。

一方でフラレた側、「キモッ!」っと言われる側の脳の中で起きていることにも目を向けましょう。好きすぎる相手にフラレたとしたら、衝撃でワナワナしてしまうのは当然です。怒りの感情が生まれます。自尊心や行動に対する恥ずかしさも相まって、愛情転じて憎さ百倍になります。自己否定や生存競争に負けた、という状態を突きつけられるのですから、その危機に対して逃げるか、襲いかかるかをカラダに実行させるために大脳辺縁系にある怒りのシステムが素早く反応して怒りの感情を発します。

しかし現代社会においては怒りをあらわにすることは社会的なトラブルを生みます。この感情はコントロールしなければなりません。
その感情をコントロールする部位が前頭葉(ぜんとうよう)です。前頭葉は、大脳の前頭部にある器官で、人間の運動、言語、感情、思考、判断力、集中力、気分のコントロールなど、幅広い脳機能を司っています。前頭葉はまるで巨大ロボットであるあなたの「司令塔」であり、各コンピュータやモーターを制御し、蓄積した情報や記憶を呼び起こす実行機能も担っています。しかし、この操縦桿を握っているあなたの司令官は、感情受けてから実際に行動するまで3~5秒かかります。アンガーマネジメントとして「6秒待て」といわれるのはこの時間稼ぎです。
仮に「アナタのことが嫌いです」という音声が耳に聞こえたとしても、まずは6秒待ちましょう。3回深呼吸してみて『怒る必要はないことだな』と思えるなら、むしろそこで怒って取り返しのつかない間違いをしてしまっているのはアナタ自身かもしれないのです。
大好きだった相手を攻撃してしまうことは、取り返しのつかない関係の破壊に繋がります。
本当に愛があるなら、そこは耐えましょう。双方にとって利があります。

美しく嫌われる方法の探求を続けます。

個人的な話をしない

好きな人であれば、相手のことをもっと深く知りたいと思い、自分を知ってほしいという気持ちが湧くもの。会話の中で家族や大切な友人の話題、過去の失敗話や夢中になっていることなど、その人にしか話さないプライベートな話をすることもあります。さらに脳ではアドレナリンやドーパミンがでてしまいます。好きな人に認められたい人は喋り続け、興奮していきますが、距離を取りたい相手なら逆に会話の中でそういった話をせず、世間話や同意、用件のみで終わりクールなままです。では、自分の話ばかりしている人に対して、深入りするほどの関心を相手に持っていないことを伝えるには、どうしたらいいんでしょう。そこは会話でも否定でもありません。話さない。沈黙すればいいんです。話が盛り上がってしまうならしょうがない。

恋愛相談をする

眼の前の異性とは別の人との恋愛相談をすることで、その時点での「脈なし」を伝えることができます。人生の良き友人として定義を唱え、あなたの他者への好意と、自分が幸せになるために、応援できる立場なのかどうか、新しくつくるべき距離感を伝えましょう。
逆に恋愛相談ができない相手というのは、心の何処かで何かを意識してしまっている可能性があります。若い人や進行中の恋愛であれば干渉されたくはない、という気持ちが正論ではありますが、過去の失敗も含めて、恋愛相談ができる関係というのは相当な信頼と安全な距離感設定がされていてこそできる相手であるという「斥力」も発生させることができる要素です。

目を合わせない

興味がない人に、勘違いされては困るのです。できるだけ早く会話を終わらせたいなら、意識して目を合わせない努力をしましょう。
逆に好きな人や気になる人と会話をしているときは、真剣に相手の話を聞くため、照れはあっても自然と目が合う頻度が高くなります。自分の気持に素直になりましょう。
これはリモートワークなどでも同じで、好かれたいなら相手の目を見ましょう。好かれたくないならできるだけ目を合わせないことです。ただしZoom等のマルチカメラシステムでは誰が誰の目を見ているのかわからない状態ですから、間違った人に熱い視線を向けてしまうこともありえます。ラブコメディのはじまりですね。勘違いされないように気をつけましょう。

食べ汚くする

ホストやレンタル彼氏の経験者に聞いた話なのですが、男女関係なく「いい縁がない」という方々の多くは「食べ汚い」そうです。つまり、食事をするときにガツガツしていたり、食べ方が雑だったり、マナーがなってなかったり、箸やカラトリーを上手に使えない、らしいです。普段からマナーに気を使ったり指導されていないと、指先の筋力や力のかけ方などがわかっていないことでできないとかもありそうですが、いくつかある「生理的に嫌われる方法」の中でも「食べ方を敢えて下手にする」は効果的に嫌われる手法です。
つまり「好かれたくない人の前」では「汚く食べればいい」のです。遠慮なくガツガツ食べましょう。

なおドーパミンが多く分泌されると食欲が抑制されるため、ガツガツ食べている時点で眼の前の異性には脈なしである可能性が高いです。逆にドーパミンが出ていると食欲は抑制されます。お腹が空かないのでダイエットに有効だともといわれています。本当に好きな人の前ではたくさん食べられないものだ、ということですね。

ちなみに食べ汚いひとは高確率で汚部屋であるという話も聞きました。

さよならの挨拶を真剣にする

さよならの際の挨拶はとても大事です。もし相手にチャンスがないことを伝えたいなら、次の予定や名残惜しそうな素振りを見せたりせず、さよならの挨拶は簡素に、簡素な挨拶、振り返りもしないで早くかえりたい素振りをしっかり見せてみましょう。これで向こうから嫌ってくれるでしょう。もしかしたら振ってくれるかもしれません。ですが、これは危険なディスコミュニケーション行為でもあります。適切な距離感を仕上げるうえで、このコミュニケーション、サヨナラや感想メッセージは業務における「お疲れ様」や日報よりも大事です。疲れやスマホの電池切れといった、ちょっとした隙のおかげで、十分な感想戦ができていないと、今後の距離感を掴みそびれてしまい、良い関係にしたい場合も距離を取りたい場合も失敗します。本当に感謝の気持ちがあるなら、お礼を伝えるのが早ければ早いほどいいでしょう。もしそれがデートであれば、どんな良いご飯を食べようが、どんな楽しことがあろうが、どちらかが「完璧だ」と思ったとしても「その感想」を相手に伝えて、あったことを、楽しかった、面白かった、明るい感情や話題を振り返っていくのが真剣な好意ある行為で、ロジカルな振り返りだけで簡素に済ませるのが脈なしの正規手順です。ここで新たな「関係の距離感」を共有することに失敗すれば、好意があろうがなかろうが、あらゆる失敗に繋がります。仕事に置き換えると、これが出張や工事のような取引相手がいるミッションだったとして、全てはその完了報告によって完了します。途中経過が楽しかったとか、大変だったとか、失敗したとかは、完了報告の仕上がりの前では小さな出来事でしかないかもしれません。

でもそんなふうにはならない

実はデートだろうが工事業務だろうがビジネスの接待だろうが、コミュニケーションにおける「完璧な成功」なんていう関係の取り方なんて幻想です。完璧だったとしたら、それは精神支配の完成であり、モラルハラスメントのはじまりです。逆に無視のほうが潔く「完璧な失敗」と言えるかもしれません。

ほとんどの場合において「信頼できる人間関係」とは「多くの失敗を許し、経験を共有すること」です。逆に、成功だけ、つまり楽しかったこと、良かったことだけで人間の関係性や信頼なんて成立しないんです。むしろ失敗してしまっている要素を振り返ったり、もっと良くなろうと思ったりすることが本当の信頼関係の第一歩だし、それは自然に起きる。素直にそのことを謝ったり、次回は楽しい時間にすると真剣に伝えたり、長い反省文を書いてしまうような理系もいたりします。そうやって延々とPDCAを回して関係を補正していく繰り返しこそが本当に愛ある人類のコミュニケーションではないでしょうか。

いちばん残酷なのはそこに対して不誠実になってしまうこと。

ゆるい人間関係なら、今日は楽しかった、とか、なになにが面白かったね、とか出来事を綴って、明るい文章を書いて、キャッキャできるのが理想だし、「次はどこに行きたい」となるのが理想だし、次は「いつ頃なら暇だよ!」や「楽しみにしてるね」といった返信があれば、脈ありだと判断できます。ですが「脈」というのはドーパミンやアドレナリンの仕業です。脈があろうがなかろうが、人間関係というものは切ったり繋いだりじゃないんです。理系はそこがわからないんです。わかっているのかもしれないけど、そこでロジカルに考えてしまったり、合理的であろうとしたり、「もっと他の相手がいるんじゃないか、次いこ、つぎ」と切り替えたりしようとします。ゆるい人間関係を期待して、キャッキャしたいのに、ドライな感想を突きつけられて、「興味を持たれていなかった」と勘違いして、拗ねるめんどくさい人もいます。信頼関係ができたらできたで甘えてしまう人もいます。いずれにせよ人間は「不誠実」の塊です。信頼関係なんて、なにか奢ってもらったりどこかに連れて行ってもらったぐらいで生まれるもんじゃないんです。地味な貢献とか、責任感とか、仕事や名もなき雑用を通して構築されてていくものです。

これまで綴ってきた恋慕の感情による脳のバグ、ドーパミンやアドレナリンに振り回されるバグは、実は脳が学習して、成長するためにあるそうです。

これまで「嫌われる方法」のような書き方をしてきましたが、ここでちょっと考え方を変えて、より広い愛をもって、どんな人にも依存無く、自立した形で好意的な印象を持ってもらえるように、心掛けてみてください。そのためには、相手の気持ちや状況を察した、無理のない伝え方をすることが大切かもしれません。理系は理詰めで詰将棋をやってしまいがちですし、ドーパミンが過多になっていると、なおさら詰将棋をやってしまいがちです。

距離感を詰めたい人にも、距離感を離したい人にも、これまで紹介した上記のテクニックで距離感を調節してみたうえで、あらゆる意味での「愛」、つまり「相手に良くなってほしいと思う優しい気持ち」で接してみましょう。
あなたが距離を足りたい人にとっても、好きな人にとっても、あなたが誠実に距離感を設定して、長く安心して打ち解けられる存在になろうと努力すると、あなたの脳と相手の脳が学びます。そうすればドーパミンのような社会支配的な欲望の達成ではなく、オキシトシンによる平穏な幸せを感じる存在になれるかもしれません。いまは距離を取りたい存在でも、もっと未来には自然と距離感がつかめるようになって、自然にお互いの魅力に気付いてくれる日が来るかもしれませんよ。

ここから先は

4字

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?