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【みちしるべ#12】松澤俊行さん~学びあう雰囲気を広げたい~(後編)


プロフィール

松澤 俊行さん
 過去には京葉OLクラブ、三河OLC、静岡OLCに所属、現在は自身が立ち上げた松塾に所属。1991年東北大学入学。2003年、愛知教育大学に再入学し、スポーツ指導について学ぶ。2013年からは短大教員として「体育」「野外教育」関連科目を担当し、日々学生と共に体を動かしている。


お互いの役に立つように

2023CC7会場にて全国同期8人と
松澤さんのTシャツを拡大すると生まれ年である「1972」

―オリエンテーリングとお仕事やプライベートの両立はやっぱり大変ですか?

 そうですね~今もできているかどうかはわからないんですが笑。それなりにそれぞれが充実しているかなーとは。それも見方を変えれば、全て中途半端になっているという見方もあるわけで。

 両立って、同時に両立するというのもあるけれども、この期間はこれをやる、その次はこれをやる、ということでもの両方ものにしたんであればそれも立派な両立ではないかと。ということで2000年代は突出してオリエンテーリングが大きな割合を占めていました。

 仕事の中で体を動かす時間もあるので、お互いがお互いの役に立つようにしたくて、オリエンテーリングで学んだことを仕事で生かしたり、家庭があるから仕事やオリエンテーリングを頑張れたり、だとか。
愛知教育大学に進学したのは、オリエンテーリングのコーチをして生活していきたいなというのもありましたが、世界選手権が開かれる時期に愛知県で過ごそう!という目論見もありました👀

三河高原牧場

―今度、その世界選手権が開かれた、ミドルの決勝の三河高原牧場で春インカレがありますね!何か思い出はありますか?

 やはり、世界のトップは速いということですね。私が地図を見た状態で走って44分のところを30分くらい。当時、世界のトップと3000、5000m走のタイムで20パーセントは差がなかったと思うのですが、1.2倍は離れていますね。日本のテレインでそうだったので、かなり衝撃を受けましたね。

―最後のインカレをそのテレインで迎えるのですが、何かアドバイスはありますか?

 基本の徹底が大事だと思います。尾根線状が割と平らで、その尾根線上から、左右斜面に落ちていくというレッグを対策していくのが大事だと思います。尾根は、勝浦の全日本ほど細かいわけではないので、尾根線を外れずに辿ったり、その他の情報を拾ったりするのが大事だと思います。

―今回は、学生必聴ですね!!

松塾と茶の間

―松塾って何ですかね?

 オリエンテーリングのコーチを仕事にしたいというのがありまして、それを試験的にやってみたのが初めです。松塾というのはクラブでありイベントでありコンセプトである。そのコンセプトというのは、塾というのは、世の中一般の人は学校というのに行っているわけですね。なので、地域クラブにも入ってもらって、別で指導を受ける。そうなると、ほかの塾活動を行う人も当時はいらっしゃったんですね。

―校訓のようなものはあるのですか?

 練習は楽しみ、上達は喜び。これを塾訓として、インカレ広告に出していた時もありましたね。

―練習は楽しめますかね?

 純粋に練習を楽しむのは難しいですよね。だからこそ、上げているというのもありますね。また、上達はどこを基準に置くかというのがあると思うんですけれども、今まで使ったことのないコンパスのタイプを使ってみるだとか、それも上達の一つですよね。常に課題を見つけるということです。

―年齢を重ねていくにつれて、自分の上達がなかなか感じにくい状況になるというお話があったと思うのですが、どう捉えていらっしゃるのですか?

 精神的なものが大きくなってくるのかもしれないですね。今回もあきらめず走り切ることができたとか、前回よりもよくなったことがあったとか。下がってさえいなければ上達と考えていいときもありますよね。

―塾や教育をされているということから、根底に広げたいということを大事にされているように感じました。

 オリエンテーリングを広げたいのもありますし、学びあう空気を広げたいというのもありますね。近頃はコーチや指導者の育成にも力を入れています。

オリエンテーリングマガジンも拝見しております。

 15、6年書き続けていた指導書のようなものでして、今も活用してくださる方がいるのは大変うれしいことです。今も、orienteering.comから見られます。

―松澤さんといったら、茶の間ですよね!

 今になって説明する機会をいただけて本当にうれしいです。忘れられるものだとばっかり思っていたので。
 当時松の間というホームぺージで、私がオリエンテーリングについて活動の報告などを載せていたんですね。その中で成長の記録を記す、活動報告をする、などがありまして、掲示板であるティーカップというのだけが残って、茶の間になりました。それも今ではなくなって、Instagramでchanomatsuというアカウントを運営しています。

―松澤さんから、学生のみなさんへのメッセージはありますか?

 最近は学生のみなさんに感謝する機会が多いですね。学生大会は素晴らしいですし、本部に挨拶する姿や、インカレでいい走りを見せていただいて、感謝しかないです。こちらから何かお願いすることとしては、ぜひクラブ内にコーチを置いていただいて、クラブ間で上達していただければと思います。

ここには載せきれなかったお話は、ポッドキャストから!
ぜひご清聴ください。

【みちしるべ 2期生インタビュアー募集!】
インタビュー企画「みちしるべ」は1周年を迎えることができました。ありがとうございます!
皆様のご好評を受けインタビュアーの2期生を募集します。
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締切 2月11日(日)
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