見出し画像

完全手動による元ファイルの作成手順(キャリブレーションまで)

はじめに

たのしい天体観測のNiwaさんがPixInsightの電子書籍を執筆されていたのをざっと読みました。すごく良きバイブルなので、一家に一冊は購入したほうが良いと思います。
PixInsight のライセンスを購入したら、Amazonのクーポンが無料でもらえるぐらいのプロモーションをソフトウエアの製造元がやった方がいいんじゃないかなあ。

で、いくつか気になったのですが、自分の使い方と大きく異なる部分について、紹介したいと思います。

WBPPは使っていません

私、近江商人はPixInsightでは、WBPPは使っていません。なぜかというと、私のやり方が間違っていたのかフラットが合わなかったからです。スタック後にDBEに頼ることもできるのですが、マイポリシーとして許せないのです。。

したがって、マスターBiasファイルもマスターFlatファイルもマスターDarkファイルも手作りです。伝統芸能です。

マスターBiasを作成する

100枚以上のBiasフレームを用意して以下のパラメーターを使ってスタックしてマスターBiasを作成しています。

マスターDarkを作成する

数十枚程度のDarkフレームを撮影して、以下のパラメーターを使ってスタックしてマスターDarkを作成しています。ImageCalibrationでマスターBiasを減算してから、ImageIntegrationでマスターDarkを作成します。

まずは、Darkフレームから前に作ったマスターBiasを減算する
次に、マスターBiasを引いたDarkフレームをスタックします

マスターFlatを作成する

数十枚撮影したFlatフレームから、ImageCalibrationでマスターBiasとマスターDarkを減算してからImageIntegrationスタックします。

注意

ここでいうマスターDarkはフラット用のマスターDarkです
フラット撮影において数秒であっても、BiasファイルよりDarkファイルの数値(カウント)が大きいのであれば、フラット用のマスターDarkは準備するべきです。日本で撮影する場合に、超絶淡い対象を無理なく強調するのであれば避けて通れないはずです。超強調しないのであれば必要ないかもしれません。

フラット用のマスターDarkを適用する場合の設定です。マスターBiasだけでいいのであれば、Darkファイルのところのチェックを外してください
パラメータが違うので注意してください。

最後にライトフレームのCalibrationに適用する

これまでに用意したマスターBias、マスターDark、マスターFlatを用意して、ライトフレームをImageCalibrationしていきます。

パラメータが違うので注意です

今回はここまで

このあとは、次のようなProcessを上から使っていって元ファイルを仕上げていきます。機会があれば、つづきやります。。この続きの説明は難しい。。。


よろしければ、サポートをお願いします!いただいたサポートは記事を書くための費用として使わせていただきます!